【障がいを持つお子さんがいる保護者150人に聞いた】求められる自治体への子育て支援、約8割が「同じ境遇の家庭と気軽に交流したい」と回答
〜「障がい児を受け入れる施設が少ない」「同じ境遇で成長した子を育てている方からも経験談など聞きたい」などリアルな声多数〜
子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」を運営する株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、以下 明日香)は、関東在住で、「18歳未満」の障がいを持つお子さんがいる保護者153名を対象に、「インクルーシブ教育」に関する調査を行いましたので、結果を発表致します。
- サマリー
- 調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年9月29日〜同年9月30日
有効回答:関東在住で、「18歳未満」の障がいを持つお子さんがいる保護者153名
- 約3割が、現在の自治体における子育て支援の充実度を「不満」と評価
・1(最も不満):3.3%
・2:4.6%
・3:10.5%
・4:12.4%
・5:15.0%
・6:17.0%
・7:17.0%
・8:11.8%
・9:2.0%
・10(最も満足):1.3%
・わからない:5.1%
- 自治体の子育て支援への不満や悩み、「同じ境遇の家庭同士で交流できる場がない」が46.4%
・同じ境遇のご家庭同士で交流できる場がない:46.4%
・子育てに関する情報提供が少ない:34.0%
・子育てに関する相談ができない:32.7%
・子育てボランティア・NPO等の育成・支援(講習の実施等)が少ない:31.4%
・金銭的支援が少ない:29.4%
・何か要望を出しても対応してくれない・対応が遅い:22.9%
・その他:2.6%
・特にない:16.3%
- 「教育環境が悪い」「障がい児を受け入れる施設が少ない」などの声も
<自由回答・一部抜粋>
・35歳:教育環境が悪い。
・38歳:中学や高校への進学先の少なさ。
・30歳:障がい児を預かれる学校が少ない。
・44歳:障がい児の受け入れデイ施設が少なく ヘルパー利用も自由がきかない。
・36歳:私立の幼稚園しかないため、障がい児受け入れが少ない。療育センターが混んでいて入れない。
・45歳:市内にある放課後デイサービスが少ない。
・41歳:障害福祉と児童福祉の連携が不十分。
- 約5割の保護者が、同じ境遇のご家庭同士で交流のできる場に参加したことが「一度もない」と回答
・一度もない:49.0%
・1回〜3回ある:31.4%
・4回〜6回ある:7.8%
・7回〜10回ある:3.3%
・11回以上ある:8.5%
- 交流できる場に参加したことが一度もない理由、「コロナで人と接する場がない」「そういった場所や機会がない」など
<自由回答・一部抜粋>
・37歳:通える場所にないから。
・40歳:そういった場所や機会がない。
・43歳:情報がない。
・33歳:コロナ禍のため。
・45歳:どこでどのように行われてるのかわからないから。
・36歳:仕事をしているため忙しいから。
・42歳:子供が行こうとしない。
- 55.6%が、同じ境遇の家庭同士が交流できる場があるのか「不明」
・週に1回以上ある:4.6%
・月に数回程度ある:11.1%
・月に1回以上ある:11.1%
・数ヶ月に1回程度ある:11.1%
・年に1回程度ある:6.5%
・わからない:55.6%
- 「同じ境遇のご家族同士で、気軽に交流できる場がもっと身近に欲しい」保護者は82.3%
・非常に欲しい:29.4%
・やや欲しい:52.9%
・あまり欲しくない:14.4%
・全く欲しくない:3.3%
- 交流できる場が欲しい理由、「子育ての不安の共有」「情報交換」が約6割
・子育てに関する不安を共有したいから:61.1%
・情報交換をしたいから:61.1%
・同じ境遇のママ友・パパ友が欲しいから:54.0%
・様々な年齢の子どもと触れ合いさせたいから:30.2%
・その他:0.0%
- 「成長した子を育てている方からも経験談など聞きたい」の声も
<自由回答・一部抜粋>
・42歳:リアルな感想と治療などでかかる費用を事前に把握しておきたい。
・45歳:同じような子と交流させると親が気を使わなくて済む、ピリピリした周りへ気遣いしなくていい。
・44歳:コロナにより学校行事がなくなり、同じ境遇のお母さんと話す機会がほとんどないから。
・37歳:子供も外にでて色々体験してほしい。
・41歳:成長した子を育てている方からも経験談など聞きたい。
・27歳:1人だと寂しい。
・36歳:子供の発育度を隠す人が多く、共感する人がいないため。
- 障がいのある子どもを持つ家庭への支援として、「同じ境遇の家族同士で交流できる場の設置」や「情報提供」を自治体に希望
・同じ境遇の家庭同士の気軽に交流できる場の設置:54.9%
・障がいのある子どもがいるご家庭向けの情報提供:52.9%
・障がいのあるお子さんでも安心して預けられる施設の設置:48.4%
・様々な障がいについての勉強会:30.7%
・その他:4.6%
・特にない:7.8%
・わからない:4.6%
- 「一時預かりの充実」「公共交通機関の割引」なども希望する声も
<自由回答・一部抜粋>
・34歳:一時預かりの充実。
・26歳:公共交通機関の割引。
・44歳:自治体内にある 療育サービスや、成人になった時の 作業所情報等、勉強会を定期的に開催してほしい。
・42歳:専門のお医者さんに見てもらえる機会が欲しい。
・41歳:障害児保育の充実。
・35歳:障がいのある子どもの親が働きやすい場があまりないのでもっと支援がほしい。
・44歳:様々な内容の相談にのってくれる窓口。
- 41.2%の保護者が、「保育園・幼稚園・学校など」に子育てに関する相談を実施
・保育園・幼稚園・学校など:41.2%
・こども館・児童館・子育て支援センター:40.5%
・保健センター:36.6%
・民間支援施設:22.9%
・その他:15.0%
- まとめ
結果として、現在の自治体における、子育て支援の充実度については、30.8%が「不満」と感じていることがわかりました。そこで、具体的に支援に対する不満や悩みを伺うと、46.4%が「同じ境遇の家庭同士で交流できる場がない」と回答。その他にも、「教育環境が悪い」「障がい児を受け入れる施設が少ない」などの声も挙がりました。
実際に、約5割の保護者は、療育センターや支援施設などで、同じ境遇のご家庭同士で交流できる場に参加したことが「一度もない」ことも判明。理由としては、「コロナで人と接する場がない」や「そういった場所や機会がない」などが挙げられました。また、約6割の保護者が、現在の居住地の児童館や子育て拠点支援センターなどにおいて、同じ境遇の家庭同士が交流できる場が設けられているかも「わからない」と回答しました。
8割を超える保護者が、「同じ境遇のご家族同士で、気軽に交流できる場がもっと身近に欲しい」と感じているものの、「交流の場が設けられていない」、あるいは、「交流できる場があるということを周知徹底できていない」という状況が明らかになりました。交流を望む理由の中に、「子どもも外に出ていろいろ体験してほしい」という声も挙がったように、何よりも、中心にいる子どもたちが積極的かつ不自由なく参加できる環境こそ「インクルーシブ社会」であり、そういった「場」と「機会」の創出に加え、必要な情報を必要な人に着実に届ける「広報機能」を整備することが、自治体や関連組織の喫緊の課題と言えるでしょう。
- 会社概要
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 わかさビル3F
代表者 :代表取締役 萩野 吉俗
事業内容:・保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
・自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
・保育に関わる人材の派遣・紹介(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
・居宅訪問型子育て支援(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、自治体の委託業務)
・臨時保育室の設置・運営(イベント時保育サービス)
・保育に関わる人材の教育(研修会、講演会、各種セミナーの開催)
・新規保育事業の開発及びコンサルティング
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