日本経済を、もっと多国籍に。外国人採用のGuidable、3億3300万円の資金調達を実施

〜特定技能向けサービスとGuidable AIで成長を加速〜

Guidable株式会社

2024年3月7日 11時00分

Guidable株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役：田邉政喜、以下Guidable）は、日本ベンチャーキャピタル株式会社と横浜キャピタル株式会社、PE&HR株式会社、株式会社CARTA VENTURES、新潟ベンチャーキャピタル株式会社、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、株式会社マイナビ、個人5名を引受先とした第三者割当増資により、総額3億3300万円の資金調達を2024年2月29日までに実施しました。これにより累積資金調達額は約6.1億円※1となりました。
※1 金融機関からの融資を含む

Guidable（https://guidable.co.jp/）は、ミッションとして掲げる「日本経済を、もっと多国籍に。」のもと、「Guidable Jobs」「Guidable Assist」「Guidable Japan」「Guidable Research」等のサービスを提供しています。214の国・地域における約20万人の登録者数を抱える、「人事・採用担当者が選ぶ外国人採用サービスNo.1」の在留外国人プラットフォーム※です。
※日本トレンドリサーチによる調査。2022年3月、インターネット調査において

今回の資金調達では、日本ベンチャーキャピタル株式会社と横浜キャピタル株式会社、PE&HR株式会社、株式会社CARTA VENTURES、新潟ベンチャーキャピタル株式会社、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、株式会社マイナビ、個人5名を引受先とした第三者割当増資により、総額3億3300万円を調達しました。出資者は下記のとおりです。

出資元一覧(順不同)

日本ベンチャーキャピタル株式会社
横浜キャピタル株式会社
PE&HR株式会社
株式会社CARTA VENTURES
新潟ベンチャーキャピタル株式会社
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
株式会社マイナビ
個人5名(氏名非開示)

調達の目的

本調達の資金は、人手不足が深刻化する大手飲食業を中心としたアルバイト採用サービスの体制強化と、2024年春からサービスを開始する「Guidable Jobs for 特定技能※」のプロダクト開発・マーケティング体制の拡充に充てられます。
※2024年1月9日プレスリリース「来日前の特定技能外国人と日本企業をマッチング、採用後のサポートまで伴走する「Guidable Jobs for 特定技能」を今春に開始」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000017621.html)

Guidableはこれまで、在留外国人の正社員採用サービス「Guidable Jobs」と派遣社員採用の「Guidable Jobs ハケン」、アルバイト採用の「Guidable Jobs アルバイト」などの在留外国人採用サービスを提供しており、国内最大級の約20万人におよぶ在留外国人の登録者を抱えています。就労制限のない「日本人の配偶者等」「永住者」「永住者の配偶者等」「定住者」の、いわゆる"身分系"の在留資格を持つ在留外国人の割合が半数を超えており、飲食や製造、建設、ホテルなど、3100社を超える幅広い業種・業態の企業に質の高い外国人採用が可能なプラットフォームとして支持されています。

人材サービスを取り巻く市況では、「2024年問題」と呼ばれる2024年4月1日施行の働き方改革関連法案による残業規制で、建設業や物流業の人手不足が顕在化しています。働き盛りである20代と30代がサービス登録者全体の約7割を占めるGuidableは、ノンデスクワーカーの担い手を求める建設業の顧客基盤を広く有していることから採用募集数が大きく伸長しているほか、物流業においてもドライバーや倉庫作業員等の採用ニーズが高まっています。また、全業種の採用状況も底堅い景況感や人手不足を背景として、人材サービスにおける主な指標である採用決定率(求人公開月に1名以上の採用が決まった割合)が約75％前後で推移しており、在留外国人の新規登録者数も過去1年で約1.5倍にまで拡大しています。

順調に推移する既存の在留外国人採用サービスに加え、成長戦略として今春より新しく提供を開始するサービスが「Guidable Jobs for 特定技能」です。特定技能の対象分野はさらなる拡充が検討されており、人手不足の解消に寄与する産業を中心に、約35万人の受け入れ目標まで「特定技能1号」の採用機会がさらに拡大する見込みです。既存サービスが国内にいる在留外国人を対象とするのに対して、「Guidable Jobs for 特定技能」は「特定技能1号」で日本における就労を希望する海外の特定技能外国人を対象としており、就労・勤労意欲が高い外国人を採用することが可能です。外国人就労定着サービス「Guidable Assist」をはじめとした手厚いサポート体制で、外国人の早期離職に悩む企業とカルチャーフィットに悩む外国人の双方を支援します。

また一般的に、属人化しやすいとされる採用業務をテクノロジーの力で解決すべく、「Guidable Jobs」向けの生成AI活用機能「Guidable AI」を、顧客企業に対して2024年1月から提供しています。求人票の作成業務においてこれを社内検証した結果、月間300時間もの作業時間を圧縮する効果が認められています。今後も生成AIをはじめとした新しいテクノロジーの導入を、各サービスで推し進めることで顧客企業の採用業務を効率化する一方、在留外国人登録者の一人ひとりにとって"やりがいある仕事"のマッチングを強化し、「日本経済を、もっと多国籍に。」のミッション実現を目指します。

本調達にあわせ、Guidable株式会社の代表取締役である田邉政喜は以下のように述べています。

2024年2月29日にクローズした今回の資金調達について、まず初めに7社と5名の皆さまに御礼を申し上げます。私たちの事業が日本経済に対してどのように貢献できるのか、共に議論しながら出資を決めてくださった皆さまの決断を大変嬉しく思うとともに、臥薪嘗胆の心で改めて身を引き締めて事業に邁進する所存です。

2023年5月8日から新型コロナウイルスの感染症法5類移行をもって、コロナ禍が一つの節目を迎えました。訪日外国人客の激減や、在留外国人を取り巻く環境においても出入国が一時期困難を極めるなど、決して順風満帆とはいかぬ3年間を経験したことが、Guidableを一回り強くしてくれたと感じています。現場で働く人手不足に悩む建設業や介護業、物流業を中心に「外国人採用」というジャンルがコロナ禍で力強く伸長したうえ、"コロナ明け"においては全世界から日本にインバウンドの旅行需要が急進したことで飲食店やホテルの多言語対応人員としての採用が大きく飛躍しています。

これらの採用状況は、決して短期的なトレンドにとどまりません。厚生労働省が2024年2月に発表した2023年の出生数は76万人弱と過去最低の数を更新しており、少子高齢社会の進行による労働力不足が加速しております。その一方で、進む経済のグローバル化やハイブリッドな労働環境の進展、男女雇用格差の是正、週休3日制導入企業の増加など、画一的で硬直化していた企業の雇用環境は、働き手の確保の観点から多様化を見せています。その一つのあり方として外国人採用も着実に定着しており、2023年10月末には外国人労働者数が初の200万人超えを記録するなど※、労働需給のミスマッチを補う存在としての真価を認められつつあります。
※厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ（令和５年10月末時点）」より引用

その手応えは、Guidableのお客様とのコミュニケーションの中でも感じつつあります。特に地方における採用では、この2年間は採用が決まりづらく辛酸を嘗めていましたが、昨秋より採用数が増加傾向にあり、地方に住む外国人の増加や雇用流動性の高まりを肌身で感じています。また、我々の事業がスタートした2016年から苦労を共にしている顧客企業の経営者や人事担当者との会話の中でも、いままではスコープ外だった部門の外国人採用を始めたい、増やしたいといった要望が次々と舞い込んでいます。この3月の一部報道によれば、在留資格「特定技能」の受け入れ計画について、2024年度からの5年間で人材確保数の上限を約80万人とし、現在の35万人目標から2倍強に引き上げるとされています。深刻な人手不足に悩む建設業や製造業を中心に、「Guidable Jobs for 特定技能」により、企業とのマッチングを加速してまいります。

採用は人と人の出会いであり、文化背景が異なる外国人と日本企業の橋渡しを、人材定着支援サービス「Guidable Assist」をはじめとしたソフト面のサポートで伴走してきたことが、Guidableの一つの強みだと考えています。その「人が、人と働く」という"温もり"は大切にしながらも、会社としての成長とGuidableが掲げるミッションの「日本経済を、もっと多国籍に。」を浸透させるために生成AIを活用した「Guidable AI」を幅広いサービスに適用することで、業務効率化と日本企業・在留外国人それぞれの採用満足度の向上に努めます。コロナ禍を経てその目標に一歩近づいた「外国人採用が当たり前の世の中」は、まだ道半ば、麓にすらたどり着いていないかもしれません。しかし、日本に住むすべての人にとって活気あふれる経済と未来を作り上げるために、日本企業と在留外国人にとって日本一の在留外国人プラットフォームを作り上げていきます。

出資先のコメント

日本ベンチャーキャピタル株式会社　ベンチャーキャピタリスト安西浩昭氏

「人手不足のためランチ営業はお休みします」そんな張り紙を街の飲食店で見かけるようになりました。求人募集をしても「応募がゼロだった」そんな声も聞きます。Guidable社には応募者が溢れています。今回の増資が人材採用に悩む企業への一助になればと思います。応援しております。

横浜キャピタル株式会社　投資部副部長山内健太郎氏

日本の社会問題であり、あらゆる産業がかかえている人手不足と言う問題を根本的かつ具体的に解決できる会社であり、社会の生産性向上や、労働者の多様化にも貢献できる会社であると期待しております。社会のニーズに叶っており今後更なる成長が期待出来ると考えております。

PE&HR株式会社　ベンチャーキャピタリスト田村祐樹氏

2019年1月に初回投資を行い、今回を合わせ、計3度投資しています。田邉さんが、在留外国人が日本でより幸せに暮らせる事を願って始めた事業は9期目を迎え、Guidable Jobsの累計登録数は外国人約20万人、企業数3,000社以上と増え続けています。日本社会で活躍する外国人労働者は、既に当たり前の日常になったと言えます。一方、少子高齢化が進む日本では、企業の慢性的な人材不足は一層加速していく事が予想されます。Guidableのミッションである「日本経済を、もっと多国籍に。」の実現を祈念いたします。

株式会社CARTA VENTURES　インベストメントマネージャー　高田絹子氏

少子化進行による人材供給の先細りと、業種や職種での供給の偏り状況が継続するなか、コロナ禍明けの各種イベントの開催増やインバウンド需要の回復に加え、2024年4月1日施行の｢働き方改革関連法案｣に伴う残業規制強化が加わり、企業の採用ニーズと人材供給のギャップはより深刻になりつつあります。外国人材の活用がこの解決策の一つであり、エマージング領域となる一方、今後は、企業内、地域社会で対立や分断の発生も予見されます。Guidable社は、外国人求職者と採用企業を単に結び付けるだけでなく、外国人労働者が日本社会に溶け込めるかどうか、多文化共生のDNAの構成要素となる重要な役割も担っています。自社の成長と社会的役割の重責の両輪を駆動させていくのは、大変なチャレンジですが、若い力を率いる田邉さんと経営陣の粘りとバイタリティに期待し、今回の投資に至りました。「日本経済を、もっと多国籍に。」をミッションとして掲げるGuidable社チームが、外国人材活用マーケットにおけるリーディングカンパニーとなるべく、新たな価値創造のチャレンジを支援してまいります。

新潟ベンチャーキャピタル株式会社　代表取締役永瀬俊彦氏

労働人口が減少する日本において、当社のビジネスモデルは社会的課題の解決を行うものと期待しております。また代表の田邉氏は新潟県長岡市の出身であり、本投資をきっかけに県内労働人口減少問題を一緒に解決していきたいと考えております。是非新潟において地方の成功事例を共に作りあげ、他地域へ波及する事で共に成長していきたいと考えます。

株式会社マイナビ　常務執行役員 HRセグメントセグメント長三谷昌彦氏

当社は長年にわたり多くの企業様の人材採用を支援して参りましたが、日本国内の労働力不足が深刻化する中、在留外国人材の活用は当社としても注力すべき領域として注目しております。Guidable Jobsでは、在留外国人の方々に対する適切なアプローチとマーケティング戦略、高品質なサポート体制で高い採用決定率を実現しており、在留外国人採用における新たな採用プラットフォームとしての成長に期待を寄せています。今回の資金調達に参加させていただくことで、日本の労働力不足解消、及び多様性を尊重した雇用実現の一助となることを願っております。

Guidableの採用について

Guidableは「日本経済を、もっと多国籍に。」というミッションのもと、スピード感を持って事業に参画し、共に成長を目指すGuidableメンバーを募集しています。Guidableは、「Guidable Jobs」や「Guidable Assist」などの在留外国人プラットフォームサービスを通して、将来の日本の産業を支える成長エンジンとして「外国人採用」を当たり前の世の中にしていきます。セールスやマーケティング、エンジニア、バックオフィスなど、様々なポジションで募集を拡大しており、会社と共に自分自身を成長させたいマインドをお持ちの方は、下記の採用ページよりエントリーをお待ちしています。
https://guidable-recruit.super.site/