Z世代のなりたい職業、1位は「インフルエンサー」! 憧れの大人は「ふくれな」、「SixTONES」、「TWICE」等/7割以上が「将来の考えに、SNSの影響あり」と回答
SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関「memedays(ミームデイズ)」は、このたび「Z世代の将来に関する意識調査」を実施いたしました。
[調査概要]
・調査名:Z世代の将来に関する意識調査
・調査対象:15~21歳 のmemedays会員女性 114名
・調査日:2021年3月9日~19日
・調査方法:インターネット調査
新しい出来事に期待が高まる新生活シーズン。やってみたいことや実現したいことなど、未来へのイメージが膨らむ時期といえますが、進学に就職と、子どもから大人へとステージが変化していく段階にいるZ世代(1990年代半ば~2000年代の初め生まれ)は、将来をどのように考えているのでしょうか。良い大学に入り、大手の企業に勤めれば安泰と言われていた時代と違い、個性や多様性が叫ばれる現代において、若者たちが求める理想や生き方にも変化が及んでいると考えられます。そこで、15~21歳のmemedays会員女性114名にアンケートを実施。将来に関する調査を通し、Z世代の価値観を詳しく探りました。
◆ なりたい職業1位は「インフルエンサー」! 「刺激派」と「安定派」で二極化か
まず、「将来なりたい職業」について聞いたところ、1位は「インフルエンサー」(21.1%)という結果に。もともとはマーケティング用語だったにも関わらず、SNSの普及に伴い消費行動に影響力を持つ一般人が急増したことで、もはや若い世代の間では一般用語となり、歴とした職業として認識されている実態が見てとれます。ちなみに、同じくインフルエンサーとしての意味を含む「YouTuber」は11位(5.3%)であったことから、動画制作に限らず、様々な手法で個性を発揮することへの憧れが強いと考えられます。
2位は「保育士・幼稚園教諭」(18.4%)、3位は「芸能人(歌手・俳優・声優など)」(13.2%)、4位は「公務員」(12.3%)、5位は「教師・教員」(11.4%)でした。「インフルエンサー」と「芸能人」以外は、どちらかというと保守的な職業が並んでいることから、Z世代の職業観は、個性的で華やかさを求める「刺激志向」と、社会に信頼され堅実さを求める「安定志向」とで両極化している様子がうかがえます。
次に、「その職業を選んだ理由」について聞きました。トップ3は、1位「たのしそう」(56.1%)、2位「自分に向いていそう」(54.4%)、3位「やりがいがありそう」(53.5%)という結果に。反対に、回答が少なかった理由は、「ラクそう」(0.0%)、「世間体がよさそう」(3.5%)、「きちんと休めそう」(5.3%)などがあがっています。ここ数年、ワークライフバランスの重要性が叫ばれ、2019年からは年5日の有給休暇義務化が開始するなど、労働者の負荷を減らそうという機運が高まっていますが、Z世代にとっては余暇の多さよりも、個性を発揮し、心を満たす働き方の方が重要だと捉えられているようです。
◆ 「好きなことをやり」、「近しい人との関係を深める」人生を重視
「将来や夢のために、いま頑張っていること」について聞いてみると、1位「勉強」(60.5%)、2位「学校生活」(39.5%)、3位「友達関係」(29.8%)、4位「検定・資格の取得」(27.2%)、5位「バイト」(26.3%)という結果になりました。一見、従来とそれほど変化はないように思えますが、6位に「SNS」(24.6%)が入っている点は、SNSネイティブなZ世代ならではといえます。
「人生において大切にしたい価値観」について聞いてみると、1位は断トツで「好きなことをやって生きる」(78.1%)でした。8割近い数字ということで、Z世代にとって当たり前の前提となる、最も重要な価値観であるといえます。それ以降は、2位「自分を成長させつづける」(50.9%)、3位「友達や仲間との関係を深める」(47.4%)、4位「温かい家庭を築く」(45.6%)、5位「素敵な相手と恋愛・結婚する」(44.7%)となりました。「社会貢献する」(35.1%)や「お金持ちになる」(16.7%)といった、大きく遠い未来を目指すよりも、家族や友人といった、近しい人との関係性を深めることを大切に思う傾向が見てとれます。
◆ 「学歴」よりも「コミュ力」重視! 憧れの大人は「ふくれな」などYouTuber多数
「将来、社会で活躍する人になるために大切なこと」についても聞いてみました。1位は「コミュニケーション力」(86.0%)で、9割近い数字となっています。
以降は、2位「人とのつながり」(71.9%)、3位「人に伝える力」(58.8%)、4位「マナーや常識」(54.4%)、5位は同率で「誠実さ・素直さ」と「面白さ・ユニークさ」(44.7%)でした。
反対に、回答が少なかったのは「努力」(0.9%)、「高学歴」(13.2%)となっています。
「こんな大人になりたい、こんな生き方をしたいと思う大人」については、どのような人物像が浮かぶのでしょうか。具体名で答えてもらったところ、様々な名前があがりつつ、最も多かったのは「ふくれな」をはじめとする「YouTuber」(20票)となりました。「なりたい職業」で上位には入らなかったにもかかわらず、個人への憧れや尊敬の念は非常に強いことが見てとれます。次に多かったのは「アイドル」(12票)で、「TWICE」や「SixTONES」、「Snow Man」のメンバー名があがりました。その他は「モデル・タレント」(10票)、「歌手・アーティスト」(7票)、「俳優・役者」(6票)といったジャンルから意見が集まっています。この結果から、Z世代は社会的なステータスや功績といった一目見てわかる情報よりも、動画を見て伝わるキャラクターやストーリーに憧れを抱きやすいということがわかります。
◆ 7割以上が「将来の考えは、SNSから影響を受けている」と回答!
最後に、「将来に対する考え方」について聞いたところ、72.8%が「SNSから影響を受けている」と答えています。また、将来のイメージについては、「ワクワクする」と回答した人は65.8%と、ポジティブな印象を持っていることがわかりました。
スマートフォン以外の携帯電話はほぼ知らず、SNSで他人と繋がり、情報収集することが当たり前のZ世代。自分の世界が広がり、パーソナライズされた情報が得やすいというメリットはありますが、内容が偏ってしまったり、メンタルヘルスに悪影響を与えたりといった懸念も指摘されています。
企業のSNS活用プロモーションに関しても、若い世代の購買行動だけでなく、将来への価値観にも影響を与える可能性が高いことを念頭において、誠実なプランを検討することが重要です。
・YouTubeの表記・ロゴは、Google LLC の商標です。
【memedaysとは】
SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関。InstagramやTikTokなどで広がる投稿アイデア=「SNSミーム」のトレンドを、生活者およびメディアや企業へ提供しています。
Z世代の消費動向に影響を及ぼす「SNSミーム」は非言語で伝わるため、国境を越えて世界中で流行しています。今後は、さらに世代を越えて影響を及ぼす可能性を秘めています。このトレンドをいち早くキャッチすることで、好感と購買へ繋がる新しいマーケティング戦略を提案いたします。
同時に、SNSのポジティブな楽しみ方を広めることで、若年層のメンタルヘルス問題にも取り組んでまいります。
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