イプサ、メタボリズム研究を発展させ、心にもアプローチする「細胞感受性サイエンス」へ ~肌と心の良循環を促し、フルネスを目指す~
イプサは、2025年秋よりブランドが進化し、これに伴いコアサイエンスも刷新します。現代特有のストレス環境によって心身の揺らぎが大きい世代に向けて、心にも働きかけることを目指し、これまでの肌研究に加え、心までアプローチする「細胞感受性サイエンス」へと発展させました(図1)。

肌から心に働きかけるアプローチ
これまでの研究で、「自分自身の肌に触れることは、気持ちを落ち着かせ安心感を得ることにつながる」ことを見出しています*1。そこで、イプサは今回、肌状態が心に影響を与えると考え、肌の感受性に着目しました。
肌は非常に複雑な構造を取っているため、肌に触れた際の刺激の伝わり方を確認することは非常に困難でした。
今回、これまでわかっていた肌内部の複雑な特性を、シミュレーション技術のパラメータにうまく落とし込むことで、肌内部への刺激の伝わりかたを確認できるようになりました。
肌状態の違いによる感覚受容器*2への触覚刺激の伝わり方をシミュレーションした結果、肌上を同じ力で指で押し込み滑らせているにもかかわらず、角層がやわらかく真皮に弾力(ハリ)がある状態の肌では、感覚受容器が存在する位置に触覚刺激が効率よく伝わっていることが観察されました(図2)。イプサは上記のような肌状態を「柔軟性のある肌」と定義し、肌から心へのアプローチとして、「柔軟性のある肌」に整えることが重要であると考えます。

*1 イプサ公式サイト:肌と心の研究
*2 「熱い」「冷たい」「痛い」「かゆい」「硬い」「やわらかい」などの感覚刺激や触り心地のような触感による刺激を受け取る感覚受容器はさまざまな種類がありますが、イプサは、表皮と真皮の境界に存在する肌細胞である感覚受容器の一種をターゲットとしました。
心から肌に働きかけるアプローチ
肌を健やかで美しく保つためには、肌本来の力を引き出し肌の生命力を高める恒常性(ホメオスタシス)を維持することが重要です。イプサは心から肌へのアプローチとして、肌のホメオスタシス機能に関与する複数の物質の総称を「ホメオスタシン」と名付け、ホメオスタシン分泌のバランスに着目しました。
ホメオスタシンには様々な種類があり、五感で受け止める情報の種類、強さ、頻度などによって変化します。ホメオスタシン分泌のバランスが崩れた状態では、肌のもつ様々な生理機能に悪影響を及ぼし、正常な機能(ホメオスタシス機能)が低下することが分かっています。例えば、一定時間ストレスを与えることで、ホメオスタシン分泌が肌に与える影響を評価した結果、バリア機能の回復率が低下するという知見を過去に見出しています(図3)。

肌と心のフルネスを実現する細胞感受性サイエンス
今回は、柔軟性のある肌に整えることで、触れた際の刺激が感覚受容器まで伝わりやすいということが新たに分かりました。また、ホメオスタシン分泌のバランスを正常に保つことが肌状態にとって非常に重要であることも過去に見出しています。このことから、柔軟性のある肌に整えることで、肌細胞の感受性が高まり、肌と心の良循環を促すことが期待できます(図4)。
今後の研究では、ホメオスタシン分泌のバランスが具体的にどのように肌状態に影響するか、その対応成分について解き明かしていく予定です。これからのイプサは、肌をケアする機能だけでなく、情緒的な価値も提供し、肌と心のフルネス(Fullness of skin and mind)を目指していきます。

イプサは、(株)資生堂の子会社である(株)イプサのブランドです。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社イプサ PR担当 (ipsa-pr@ipsa.co.jp)
〒107-0052 東京都港区赤坂7-1-16
TEL:03-3405-2432(PR直通)
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