環境移送ベンチャーイノカ、アクアリウムの情熱と技術で社会課題を解決し世界を変える「INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL」を東京飯田橋で開催 パートナー企業4社を発表12月14日〜15日
株式会社イノカ(本社 : 東京都文京区、代表取締役CEO : ⾼倉葉太、以下「イノカ」)は、水生生物飼育者(アクアリスト)の技術をシチズンサイエンスとして結集するべく、2024年12月14日(土)ならびに15日(日)に『INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL』(プラチナパートナー:ジェックス株式会社)をイノカ本社オフィスが入居する住友不動産飯田橋ビルで開催します。また今回参画するパートナー企業第一弾の4社を発表、追加募集を行います。
開催概要と実施目的
・第3回 INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL 開催概要
イベント名:第3回 INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL
開催日程:2024年12月14〜15日(土・日) 10:00~18:00
開催場所:東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル
参加形式:現地もしくはZOOMでのオンライン視聴(事前申込制)
主催:株式会社イノカ
後援:環境省、J-GBF
特別審査員:幼魚水族館館長 鈴木香里武様、さかな芸人 ハットリ様
申し込みフォーム:https://forms.gle/nNkiQg4eUKRzXZqx7
参考リリース(過去の開催実績と概要):
・アクアリウムの新しい祭典、『第2回 INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL』を環境移送ベンチャーイノカが開催 300名のアクアリストと11社のパートナー企業が参加
・環境移送ベンチャーイノカ、アクアリウム発のイノベーション創出をめざす「第1回 INNOVATE AQUARIUM AWARD」を開催、小学生や希少種の育成に成功している初代受賞者6名が決定
・イベント開催の背景と目的
「INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL(通称:イノアク)」は、2023年2月にイノカが新設したイベントです。その名の通り”アクアリウムで、世界を変えよう”をテーマに、水生生物飼育者(アクアリスト)の飼育技術をシチズンサイエンスとして結集し、社会や企業の課題を解決することを目的としています。
近年、ブルーエコノミーの成長が急速に進展しており、2030年までに世界での市場規模は約500兆円に達すると見込まれています。同時に日本を含む世界各国で、生物多様性の保護を課題として掲げ、ネイチャーポジティブ実現に向けた戦略が策定されています。また、気候変動への統合的対応が求められる中で、2030年までに陸と海の30%の保護区設置を目指す「30by30」目標も掲げられています。
しかしこうした目標に向けた取り組みには、まだ知見が不足しており、特に民間企業には参入のハードルが高い現状があります。イノカは民間企業の参入を牽引すべく、持続可能なブルーエコノミーと生物多様性保護の実現に向けたイノベーションを促進するための取り組みを様々な企業や自治体と共に日本各地で推進しています。これまでに、東京湾や浜名湖で進めており、直近では、9月に瀬戸内海の生物多様性を保全する「瀬戸内渚フォーラム」を設立しました。
参考リリース:
環境移送ベンチャー イノカ、地域社会と共同で瀬戸内海の藻場・干潟保全プロジェクト「瀬戸内渚フォーラム」を設立
イノカは「INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL」を通じ、アクアリウムという個人的探求で培ったノウハウや独自の視点を、社会や企業の課題と効果的にマッチングさせるプラットフォームを提供し、企業の担当者とアクアリストとの意見交換を通じて、より創造的で実効性のある解決策を導き出します。
パートナー企業発表
この度、11月1日時点でパートナー企業としての参画が決定している4社を発表いたします。11月末にパートナー企業第二弾及び各社のコメント発表を予定しております。
・ジェックス株式会社(https://www.gex-fp.co.jp/)
・大成生コン株式会社(https://taisei-namacon.co.jp/)
・竹田設計工業株式会社(https://www.takeda-dsn.co.jp/)
・株式会社FullDepth(https://fulldepth.co.jp/)
INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL 各プログラムの内容
第3回 INNOVATE AQUARIUM FESTIVALでは、3つのプログラムが開催されます。今年はアップデートとして、昨年度も開催された「AWARD」「EGG」の2つに加え、パートナー企業の持つ課題についてトークテーマを掲げてディスカッションをする「MEETING」が追加されました。
①AWARD:アクアリウム発の知見や社会課題解決のアイデアを精鋭たちがプレゼン
「AWARD」は、アクアリストの飼育技術や知見を讃えるコンペティション型のプログラムです。「福祉性」「継続性」「独自性」の3つを審査基準とし、アクアリウムの美しさだけではなく、アクアリストによる生き物への多大な配慮やマニアックな取り組みにもスポットを当てています。
当日は厳正な事前審査を経て選ばれたアクアリスト6名が、観客とパートナー企業関係者にプレゼンテーションを行います。飼育を通じて培った独自の知見や、生き物の力を活用して社会や企業の課題を解決するようなアイデアを発表します。(プレゼンテーションは12月15日に実施予定)
パートナー企業による企業賞や、特別審査員によるグランプリの表彰(昨年賞金総額:100万円)が行われます。イベント開催後1年を通じてアクアリストの提案したアイデアを元に、企業とのコラボレーション事業や意見交換も多数実施されています。
昨年開催時の様子:https://youtu.be/chf0bHhhORA?feature=shared
AWARD特設ページ:https://fes.innoqua.jp/award
②MEETING:アクアリストと異分野のディスカッションから共創する
「MEETING」は、パートナー企業、アクアリスト、そのほか多様な有識者でディスカッションを行うプログラムです。昨年も11社のパートナー企業が参加しアクアリストとの交流会を実施しましたが、今年はよりクリティカルに企業の課題や事業にアプローチしたディスカッションを行うため3つ目のプログラムとして新設しました。
企業のもつ”自社の技術を新しいことに活用したい”、”地域の自然環境の課題にアプローチしたいが何から始めたらいいかわからない”といった課題をもとにトークテーマを設定。イノカのファシリテーションのもとアクアリストが出会い意見交換を行うことで、より独創的で効果的なアイデアを生み出すことを目指します。
③EGG:U18対象 次世代のアクアリストを育成
「EGG」は18歳以下を対象とし、次世代の研究やイノベーションを担うアクアリストの育成を目的としたプログラムです。技術向上のみならず、水槽の構築を通じた「生態系」への理解、またその先に自然環境や社会へ還元するための考察力の向上といったアクアリウムを通じた教育活動への発展を目指しています。
当日は60以上の応募の中から採択された5チームが立ち上げたアクアリウムについて発表を行います。(各校の発表は12月14日に実施予定)学生たちのテーマは地域の水環境に根差したもの、独自のシステムを取り入れたもの、日本初の可能性となりうるものなど様々です。
浦和実業学園中学校・高等学校
伝統的な栽培方法に基づいたワサビ田の環境再現
仙台城南高等学校
仙台のため池の環境再現によるトウホクサンショウウオの産卵環境の構築
浦和高等学校
ニシキテグリの人工養殖と累代飼育への挑戦
神戸高等学校
干満差を取り入れたナチュラルシステムを用いた干潟の環境再現
宇都宮高校
鬼怒川流域の環境を再現した太陽光による自家発電水槽
若者が本格的にアクアリウムを始め継続するためには、飼育のノウハウを伝えられる人材の不足や金銭的なハードルが課題となっています。イノカはこれらの課題を解決するため「EGG」に採択された水生生物の飼育に興味のある若者に対し、アクアリウムショップや弊社の生態圏エンジニアの飼育ノウハウの提供、資金や機材のサポート(水槽をはじめ一部機材は株式会社ジェックスの協賛)を行いました。
パートナー企業の追加募集について
イノカは「INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL」に共感し、日本の水環境の問題に関心がある、もしくは自然環境という資源を活用したイノベーションにご関心のあるパートナー企業を募集しています。詳細は下記ご連絡先までお問い合わせください。
株式会社イノカ「INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL」運営事務局
innoawa_manage@innoqua.jp
株式会社イノカについて
株式会社イノカは、日本で有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(*1)と、東京大学でAIを研究していたエンジニアが2019年に創業したベンチャー企業です。
「自分たちが好きな自然をみつづける。」をフィロソフィーに掲げ、アクアリストの力とAI・IoT技術を組み合わせて、任意の生態圏を水槽内に再現する『環境移送技術®︎』の研究開発を推進しています。本技術をコアに「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる」ことを目指しています。 水槽内にリアルな生態系を再現できる強みを活かし、臨海部をはじめとするフィールドに行かずとも様々な水環境の研究を可能にする研究事業、そして海の面白さや重要性を伝える教育事業を展開しています。
2020年にモーリシャス沖で発生した重油事故に際して現地調査を実施し、2022年2月には世界初となるサンゴの人工産卵(*2)に成功しました。ほかにも、DIC株式会社とフィコシアニンを活用したサンゴの白化抑制実験や、JFEスチール株式会社とスラグを活用したサンゴの白化抑制実験、資生堂との日焼け止めが海に流れ出た時のサンゴをはじめとする海洋生物への影響度評価などを行なっております。
遺伝資源を含む海洋生物多様性の価値を持続可能にすることを目的として、2022年7月には国内ベンチャー企業としては初の事例となる「自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:以下「TNFD」)」の「TNFDデータカタリスト」に参画しています。東京ならびに大阪とマレーシアに拠点を置いています。
*1アクアリストとは、自宅の水槽(アクアリウム)であらゆる水生生物を飼育することを趣味とする人々のことを指します。
*2 日本では年に1度、6月頃産卵するエダコモンサンゴの産卵時期を6月から2月にコントロールし、人工海水を用いた閉鎖空間での産卵の実験に成功。
会社名 株式会社イノカ
代表者 代表取締役CEO 高倉 葉太
設立 2019年4月
所在地 〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目3−21住友不動産飯田橋ビル1F
お問合せ info@innoqua.jp
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