対話型AIツール「karafuru AI(仮称)」のサービスリリースについて
~日本初!生成AIを活用した対話型アンコンシャス・バイアスチェックツールの提供開始!~
※1 生成AIを活用した対話型アンコンシャス・バイアスチェックツール(NTTビジネスソリューションズ 2024年2月調べ)
※2 プロンプトに応答して、学習済みのデータを活用してオリジナルデータを生成するAIの総称のこと
※3 設問に対し自身の回答を打ち込むと、生成AIが回答者の意見に含まれるアンコンシャス・バイアスを指摘し、回答者への気づきと行動変容を促すツール
※4 商標登録予定
1. 背景・目的
日本での多様性の受容(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン※5(以下DE&I)の推進)が進まない要因のひとつとして「固定的な性別役割分担意識」※6があげられています。このような「無意識の偏ったものの見方」のことを一般的に「アンコンシャス・バイアス」※7と呼ばれています。
一方で、ダイバーシティの推進は、投資家からも注目されており極めて重要な指標※8となっています。
NTTビジネスソリューションズは、上記の社会課題を解決し、だれもが働く場において、自分らしく働くことができるような多様性に満ちた社会の実現に向けた取り組みを推進するため、本サービスを提供することとします。
また、社内で100名規模のトライアルを実施し、有効な結果を得られたため、より利用者にフィットしたものにするために、ダイバーシティ経営に積極的な複数の企業と、実証実験を行っております。
※5 従来、企業が取り組んできた「ダイバーシティ&インクルージョン」(個人や集団に存在するさまざまな違いと一人ひとりの多様性が認められ誰もが組織に貢献できる状態)という概念に、「エクイティ」(公平な扱い、不均衡の調整を行うこと)が加わった考え方のこと
※6 内閣府男女共同参画局「第5次男女共同参画基本計画」(令和2年12月25日閣議決定)
Ⅲ 男女共同参画社会の実現に向けた基盤の整備
https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/pdf/2-09.pdf
※7 内閣府男女共同参画局 「共同参画 144号」
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/pdf/202105.pdf
※8 内閣府男女共同参画局「第5次男女共同参画基本計画」
第2分野 雇用等における男女共同参画の推進と仕事と生活の調和
https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/pdf/2-02.pdf
2. サービス概要
生成AIを活用した対話型ツールを利用いただくことで、利用者が無意識のうちに行っている一方的なものの見方や捉え方に気づきを与え、職場でのコミュニケーションの見直しにつなげるサービスです。対面式やWBT等の研修と合わせてご利用いただくことで、研修の効果をより定着させることも可能です。
利用者が「設問に対する自分の考えを入力」すると、生成AIが即座に「アンコンシャス・バイアス度」をチェックし、「考えの傾向」や「改善に向けたアドバイス」を提示します。また、生成AIからの回答だけではなく、DE&Iの推進に深い知見を持つ企業の監修を受けた回答時に気を付けるポイントやアドバイスについても提示いたします。ツールの利用はパソコンやスマートフォンからブラウザーを使って簡単に行うことができます。定量的に把握することで社員や組織ごとのアンコンシャス・バイアスの傾向を把握することにつながります。サービスを活用いただくことで企業のダイバーシティ経営の推進に貢献し、誰もが働きやすく、一人ひとりの多様性が活きる職場風土の醸成をめざします。
(1)特長
①日本初!生成AIを活用した対話型ツール
日常的なユースケースを踏まえた設問に対してご回答いただくことで、利用者も気づいていないアンコンシャス・バイアスを生成AIが指摘します。なお、本サービスに利用している生成AIを活用してアンコンシャス・バイアスを特定する技術は、特許出願中です。
②組織全体の課題感を抽出するレポーティング
人事部・総務部等の社員研修や人材育成を主管される担当者に向け、個人・組織内の課題感の洗い出しをサポートするレポート作成支援ツールをご用意いたします。各企業ごとに保有している隠れたアンコンシャス・バイアスを踏まえ、さらなるDE&Iの推進をご支援いたします。また、継続的にご利用いただくことで、経年による組織の傾向の変化をご確認いただくことも可能です。
レポートの内容は、生成AIからのフィードバックだけで構成されるものではなく、DE&I研修を専門とする企業に監修を受けています。※9
※9 本サービスの提供範囲・責任範囲については、回答内容に基づいた診断結果の提供、その内容に応じたアドバイスの表示を行います。実際の社内における面談等でのご対応に際しては、AI や専門家によるアドバイスを1つの意見として参考にしながら、ご自身の考えや判断に基づいてご対応いただく必要がございます。
③様々な切り口での設問を用意し、広範な分野をカバーリング
「ジェンダーエクイティ」「世代」「国籍」「LGBTQ」等の分野に加え、「育児中の男性社員からの相談」、「今後のライフイベントをふまえ、キャリア形成に悩む女性社員からの相談」等、さまざまなケースを想定した設問をツールとして提供いたします。また、研修実施企業とも連携し、随時新たな設問も作成・追加していく予定です。
(2)導入による主なメリット・活用シーン
一般企業 人事部・総務部 | ・DE&I促進に向けた研修効果の最大化、行動変容の促進 ・組織におけるアンコンシャス・バイアスに対する傾向の可視化 ・組織内のDE&I指標のひとつとしての活用 |
研修実施企業 | ・提供する研修やアセスメントサービスへの活用 ・自社の保有されるコンテンツと組み合わせたチェックツール化 |
3. サービス提供開始予定時期
2024年7月1日(月)
4. サービス提供エリア
全国
5. サービス提供価格
詳細なサービス利用料については利用条件等により異なりますので、以下お問い合わせ先までご連絡ください。
※研修を実施されている企業と連携して販売することも検討しております。
6.今後の展開について
本サービスの提供を通じ、性別や国籍、世代間ギャップ等を越えて多様性のある組織を構築し、DE&Iの推進に寄与して参ります。今後、生成AIを活用した本サービスをより進化させ、チャットボット形式での対話型ツールを活用した業務支援サービスへと展開していきます。
また、将来的には、自社開発した大規模言語モデルとの連携により、当該分野でのAI回答の精度や専門性を高めることを検討していきます。
7.本件に関するお問い合わせ先
NTTビジネスソリューションズ株式会社 バリューデザイン部 バリューインテグレーション部門
ソーシャルイノベーション担当 児玉、北川、窪田、岸川
Email:karafuru-ai@west.ntt.co.jp
※お問い合わせの際は、メールアドレスをお確かめのうえ、お間違えのないようお願いいたします。
※ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像