【介護士の生活習慣】「訪問介護で1日10キロ以上自転車をこぐ日もある。」という声も。

〜「介護士の生活習慣の実態調査」〜

株式会社SOKKIN

2024年4月30日 21時30分

株式会社SOKKIN（本社：東京都新宿区西新宿６丁目１１−３ Dタワー西新宿 16F、代表取締役社長：本間亮平）は、介護士向け転職エージェント比較サイトを運営し、介護士の転職支援を行っています。介護士は高齢者の方と近い距離で関わることや、体力を使う仕事でもあるため、健康のために生活習慣に気を使っている方は多くいます。一方で夜勤なども多く、規則正しい生活をすることが比較的難しいということも事実です。本調査では、介護士の生活習慣について調査を実施しました。

記事URL

https://kaigoshi-kyujin-kaigonomori.com/base/?p=1908&preview=true

調査サマリー

・7割弱の介護士が平日の平均睡眠時間は5~7時間
・7割以上の介護士が1日3食の食事習慣
・7割弱の介護士が週に4回以上栄養バランスを考えた食事をしている
・4割以上の介護士が運動習慣がないと回答
・介護士の最も多い健康維持法は「十分な水分摂取」
・介護士の1日の自由時間は2時間程度が最も多い
・9割弱の介護士が職場選びの際に自由時間の確保を重視
・7割以上の介護士がワークライフバランスがとれていると回答

調査の背景

介護士は夜勤や長時間労働等で、規則正しい生活を送るのが難しい職業と言われています。一方で高齢者の方々と関わる機会が多く、また体力を使う仕事でもあるため、自分自身の健康に特に気を使わなければなりません。

こういった背景を踏まえ、2024年4月にインターネット調査で実施したアンケートの回答結果をもとに、介護士の「平日の平均睡眠時間」「一日の食事の頻度」「バランスの良い食事をどれくらいの頻度で食べているか」「普段どのような食事をしているか」「運動習慣」「健康維持のためにどのようなことに取り組んでいるか」「自由時間は一日平均何時間程あるか」「職場選びの際に自由時間の確保を重視するか」「今の職場でワークライフバランスが取れていると思うか」などをお伝えします。

調査の詳細

「（介護士限定）生活習慣に関する簡単アンケート」

介護士の生活習慣について調査する。

・調査日：2024年4月19日〜2024年4月21日

・調査方法：株式会社クラウドワークスのパネル利用によるインターネット調査

・対象者：現在介護士の方

・回収サンプル数：58票

調査結果

■7割弱の介護士が平日の平均睡眠時間は5~7時間

「Q1.平日の平均睡眠時間は何時間ですか？」という問いに対して、「5~7時間」と答えた方が最も多く67％に上り、次いで「7~10時間」という回答が17％という結果になりました。

日本人の平均睡眠時間は6時間50分であるため、夜勤などが多い中でもしっかり睡眠時間を確保している介護士が多いことがわかりました。一方で「5時間未満」と回答した介護士は15％という結果になりました。

「Q1-2.睡眠習慣について詳しく教えてください。（自由記述）」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【5時間以下（以下一部抜粋）】
・夜勤あるので朝方は寝れない時がある。（30代前半）
・夜勤もあるから睡眠リズムが崩れてほとんど寝れてない。（30代後半）
・勤務のシフトによって就寝、起床時間が変わる。（40代前半）

【5〜7時間（以下一部抜粋）】　
・現在は、夜勤をしていないので6～7時間夜に寝ることが出来ている。（20代前半）
・夜の23時には必ず早めに寝て夜更かしをしないようにしている。（40代後半）
・平日は夜に4時間、仕事後に帰宅して子供が帰宅するまでに1時間半ほど昼寝している。土日にまとめて眠る。（40代前半）
・夜23時までには就寝、朝5時には起床。職場はデイサービスなので、深夜勤務といった昼夜交代制はなく、睡眠パターンを固定することが可能。（50代後半）

【7~10時間（以下一部抜粋）】
・基本的には6時間以上寝るようにしていて、決まった時間に寝るようにしている。他には睡眠前はなるべくリラックスするように心がけている。（40代後半）
・ほぼ毎日22時までに就寝し、翌朝6時頃に起床するようにしている。（50代前半）
・寝る2時間前は食事をとらない。（40代後半）

■7割以上の介護士が1日3食の食事習慣

「Q2.一日の食事の頻度は何回ですか？」という問いに対して、「1日3食」が最も多く挙げられ71％となりました。次いで、「1日2食」という回答が22％となっています。

■7割弱の介護士が週に4回以上栄養バランスを考えた食事をしている

「Q3.主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスのいい食事をどれくらいの頻度でたべていますか？」という問いに対して、「ほぼ毎日」と答えた方が最も多く36％となりました。次いで「週に4~5回」という回答が33％となっています。

回答した介護士の8割以上が、少なくとも1週間のうちに数回は栄養バランスを考えた食事をしているということがわかりました。

「Q3-2.普段の食事について詳しく教えてください。（自由記述）」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【栄養バランスのいい食事をほぼ毎日（以下一部抜粋）】
・介護は、身体を使う仕事なので朝昼晩とちゃんとご飯を食べないと力が出ないのでしっかりと食べるようにしている。主食や主菜、副菜を組み合わせて妻に毎日作ってもらっている。（40代前半）
・朝は納豆、ゆで卵、サラダもごはん。昼食は職場で食べる。夕飯は、煮魚、肉じゃがなど、肉魚をバランスよく食べている。（60歳以上）
・肉・魚・野菜・果物・乳製品(牛乳やヨーグルト)をバランス良く摂取している。（40代後半）
・朝はパン　昼は手作り弁当　夜は野菜を必ず多く摂るようにしている。（40代後半）

【栄養バランスのいい食事を週に数回（以下一部抜粋）】
・朝はコーヒーのみ昼はカップラーメンとおにぎり夜は自炊をし野菜炒めなどを作る。（30代前半）
・朝は少量、昼をしっかり食べ、夜は少なめに、なるべく糖質は控えて栄養バランスのいい食事を心がけている。（40代後半）
・毎食必ず野菜をとるようにしている。（40代前半）
・仕事が終わると、ストレス食いをしてしまう。自分ではやめたいと思っているが、なかなかやめられない。（20代後半）

【栄養バランスのいい食事をあまりしない（以下一部抜粋）】
・仕事の時は1食はきちんと食べているが家にいるとつまむ程度でしっかり食事をする事がない。（40代後半）
・スーパーの弁当が多い。（50代後半）

■4割以上の介護士が運動習慣がないと回答

「Q4.普段どのくらい運動していますか？」という問いに対して、「ほとんどしない」という回答が最も多く41％に上りました。次いで「週に1~2回」という回答が23％となっています。

介護士は体力を使う仕事のため、仕事以外ではあまり運動しない方が多いということがわかりました。

「Q4-2.普段の運動習慣について詳しく教えてください。（自由記述）」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【ほとんどしない（以下一部抜粋）】
・仕事で身体を使っているので、休日は極力身体を使わないようにしている。そのため、運動は子供と公園へ行った時に少し走り回るくらい。（40代前半）
・運動はなかなか継続出来ない状況。介護士に転職し、まる1年が経過した為、少し肉体的、精神的にも余裕が出来てきたのて、少しでも始めたいと思っている。（30代後半）
・普段の勤務が運動だと思っている。（30代前半）
・仕事で体を動かすことが多いため、疲れてしまって普段の運動習慣はほとんどない。（40代後半）

【月に1~2回、週に1~2回（以下一部抜粋）】
・ハードな運動だとなかなか続かないので、基本的にウォーキングをメインにしている。（40代後半）
・自宅でエアロバイクで30分。（50代前半）
・近くの市営体育館でバスケを週1回の頻度で行っている。（30代前半）
・休みの日に、サイクリングをして体力作りをしている。（20代後半）

【週に3~5回、ほぼ毎日（以下一部抜粋）】
・訪問介護なので、移動が全て自転車。二駅隣まで自転車を漕ぎ、仕事終えて一旦昼食のために帰宅して、一駅隣のお宅に伺う。件数が多く入っている曜日で、1日10キロ以上は自転車を漕いでいる日がある。（40代前半）
・身体が固いため、ほぼ毎日入浴後のストレッチと短時間だがスクワットなどの有酸素運動を行っている。（50代前半）
・毎日ランニング30分している。（30代前半）

■介護士の最も多い健康維持法は「十分な水分摂取」

「Q5.健康維持のためにどのようなことに取り組んでいますか？」という問いに対して、「十分な水分摂取」という回答が最も多く29票、次いで「十分な睡眠」という回答が25票という結果になりました。

他にも「バランスの取れた食事」や「規則正しい生活リズム」などの回答も多く見られ、なにか特別な事をするのではなく、日常生活の中で健康を意識している介護士が多いことがわかりました。

「Q5-2.健康維持のために取り組んでいることに関して詳しく教えてください。（自由記述）」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【食習慣（以下一部抜粋）】
・水分は主に常温の水を1日1L以上摂取している。食事もタンパク質や食物繊維を摂取できるよう、考えて自炊をしている。（20代前半）
・食べ過ぎないこととお酒を飲みすぎないようにしている。（40代前半）
・喫煙や飲酒を一切しない。チョコレートは糖質オフのもの、インスタントは食べるが週に数回、子供がいるのでなるべく自炊をする。何よりも自分時間を1日の内に少しでも確保して、メンタル面でもリフレッシュすることが健康維持に必要だと思う。（40代前半）
・減塩には気をつけている。（60歳以上）
・国産の食材、食品を選んでいる。（50代前半）
・お菓子をなるべく控えて、甘いものが食べたくなったらヨーグルトとバナナを食べるようにしている。ウォーキングも定期的に行って、野菜もとるようにしている。（30代前半）

【運動習慣（以下一部抜粋）】
・十分な水分補給と適度な運動。主にウォーキングなど。（40代後半）
・自分自身としては定期的に身体をほぐすようにマッサージをする。（40代前半）
・車はなるべく使用せずに自転車をたくさん使う。（40代前半）

【その他（以下一部抜粋）】
・早寝早起きをして規則正しい生活リズムを取るよう心掛けている。（30代前半）
・しんどい時はよく寝るようにしている。仕事から帰ったらまずオレンジジュースを飲むようにしている。筋肉疲労が少し緩和されるように感じる。（50代前半）
・一日の歩数は気にするようにしています、少なかったら、散歩の時間を長くするなど。タバコは一日10本吸っていたが、今は減煙して吸わない日も設けている。（40代後半）
・夜勤をやらないことが一番だと思う。私は正社員からパートになり、夜勤がなくなり、精神的にも安定した。（40代後半）

■介護士の1日の自由時間は2時間程度が最も多い

「Q6.自分の好きなことを自由にできる時間が１日平均何時間程ありますか？」という問いに対して、「2時間程度」と回答した方が最も多く34％という結果になりました。次いで「3～4時間」という回答が26％でした。

■9割弱の介護士が職場選びの際に自由時間の確保を重視

「Q7.職場選びの際に自由時間の確保はどの程度重視しますか？」という問いに対して、「とても重視する」と回答した方が最も多く35％という結果になりました。次いで「重視する」という回答が31％でした。

■7割以上の介護士がワークライフバランスがとれていると回答

「Q8.今の職場でワークライフバランスが取れていると思いますか？」という問いに対して、「ややとれている」と回答した方が最も多く48％。次いで「とれている」という回答が26％という結果になりました。

一方で、26％の介護士が現職においてワークライフバランスがとれていないということもわかりました。

■今回の調査を通じて

今回の調査を通じて、夜勤などで生活リズムを整えずらい働き方のなかでも、睡眠時間をしっかり確保し、食事も栄養バランスを整えてしっかり摂取している介護士が多いということがわかりました。また職場選びに自由時間の確保を重視する介護士が多い一方で、3割弱の介護士は現職でワークライフバランスがとれていないということもわかりました。

株式会社SOKKINは、今後も介護士の皆さんがより良い職場環境で働けることを願いながら、現場の声にしっかりと耳を傾け、更なるサービス向上に努めてまいります。