小型ロケットZEROを開発するインターステラテクノロジズ、元三菱重工業株式会社の前村孝志氏が技術顧問に就任
H-IIAなど基幹ロケットの開発と打上げに従事、日本のロケット開発の第一人者
低コストで信頼性の高いロケット開発へ、技術面のアドバイザリー体制を強化
前村氏は、三菱重工業株式会社の名古屋航空宇宙システム製作所で長年、液体ロケットのエンジンや機体開発、打上げに関わり、基幹ロケットH-ⅡAの初代打上げ執行責任者を務めた日本のロケット開発の第一人者です。インターステラテクノロジズは、幅広い知見と経験を有する前村氏の参画により技術面でのアドバイザリー体制を強化し、低コストかつ信頼性の高いロケットZEROの開発をより一層加速させます。
国は宇宙基本計画において、政府・民間を問わず国内すべての衛星が、2028年度以降には国の基幹ロケットまたは民間ロケットでの打上げを検討でき、海外需要も取り込めるようになることを目標に掲げています。インターステラテクノロジズはZEROの開発を通じて、国内の自立的な宇宙アクセス維持・拡大に貢献するとともに、世界市場を見据えた国際競争力のある宇宙輸送サービスを早期に実現してまいります。
前村 孝志 氏 プロフィール
1951年、和歌山県生まれ。早稲田大学理工学部卒業。1975年、三菱重工業株式会社入社。名古屋航空宇宙システム製作所で、液体ロケットのエンジンや機体の開発、打上げにかかわる。H-IIAロケット初代打上げ執行責任者をはじめ、日本の基幹ロケットN1からH-ⅡBまでの開発・打上げ経験を有する。2011~2023年、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)常務取締役を経て、現在は顧問。2024年、インターステラテクノロジズ株式会社技術顧問に就任。
2006~2021年、東京工業大学大学講師、2006年から大阪大学院講師。JAXA外部評価委員としてH3ロケット開発にも関与。
前村 孝志 氏 コメント
私は三菱重工業入社以来、日本の液体ロケット開発初期(N1-2号機)からこの分野に携わり、H-ⅡBまでは現役、H3はJAXA外部評価委員として日本の液体ロケット開発の歴史を、成功と失敗を含めすべて歩んだ経験を有しています。この経験を現在に寄与する事が必要と思う昨今。昨年10月に北海道宇宙サミットで稲川社長と面会の機会があり、なんと彼は東京工業大学で当方担当講座の受講生であったと知りました。インターステラテクノロジズが民間企業として唯一、液体ロケット開発に取り組んでいるとの認識はありましたが、社長の経歴を知り、当方の想いと寄与すべき対象が出会った時でした。ロケット開発の成功は、技術課題に真摯に取り組み、着実なステップを踏む以外王道はありません。当方の参画がインターステラテクノロジズの成功に寄与出来るよう日々対応していく所存です。
インターステラテクノロジズ株式会社 会社概要
インターステラテクノロジズは、低価格で便利な宇宙輸送サービスを提供することで、誰もが宇宙に手が届く未来の実現を目指すスタートアップ企業です。北海道大樹町に本社を置き、東京支社と福島支社、室蘭技術研究所(室蘭工業大学内)の4拠点で開発を進めています。観測ロケットMOMOでこれまでに計3回、国内民間企業単独として初めて且つ唯一の宇宙空間到達を達成、次世代機となる小型人工衛星打上
げロケットZEROの開発を本格化させています。人工衛星開発事業Our Starsも手がけており、国内初
のロケット×人工衛星の垂直統合サービスを目指しています。
所在地 : 北海道広尾郡大樹町字芽武149番地7
代表者 : 代表取締役社長 稲川 貴大
事業内容 : ロケットの開発・製造・打上げサービス
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