大河ドラマ「どうする家康」効果はいかに?
浜松城・大河ドラマ館の来訪者を独自調査
今回は、8月の浜松城来訪者数を人流データを用いて分析。前年のデータと比較するとともに、「Geo-Research」により、観光客の意識調査も実施しました。結果として、浜松城の来訪者は前年比で2.1倍増加しており、そのうち半数は大河ドラマ館にも立ち寄っていることが分かりました。
< 調査結果のサマリ >
2023年8月の浜松城来訪者数は前年比で2.1倍増加。
浜松城来訪者のうち大河ドラマ館にも足を運んだ人が56%。
大河ドラマ「どうする家康」の視聴者は大河ドラマ館に訪れる一方、視聴しない人は大河ドラマ館に訪れていない傾向があった。
浜松城への来訪者は、前年比でどのように変化しているのか
2022年8月と2023年8月の浜松城への来訪者数を地域別で算出したところ、北海道を除く全国で、平均2.1倍の来訪者数の増加が見られました。来訪者の絶対数は、多い順に中部地方、関東地方、近畿地方、東北地方、中国・四国地方、九州地方、北海道地方となっており、浜松城に近い地域ほど来訪者数が多い傾向にありました。
来訪者の増加率は、高い順に中国・四国地方(3.6倍)、近畿地方(1.5倍)、関東地方/中部地方(1.4倍)、九州地方(1.2倍)、東北地方(1.2倍)で、北海道のみ来訪者が減少しました(0.8倍)。コロナ禍の影響が和らいできたこと、大河ドラマ「どうする家康」の放映により徳川家康のゆかりの地への興味関心が高まったことなどが背景にあると考えられます。
浜松城への来訪者は、大河ドラマ館にも立ち寄っているのか
今年の浜松城来訪者に大河ドラマ館に行ったか否かを尋ねたところ、56%の人が大河ドラマ館にも行ったと答えています。これは静岡県在住者に限っても大河ドラマ館に立ち寄った人が53%おり、県内在住者も県外来訪者もどちらもほぼ同じ割合で大河ドラマ館を訪れていることがわかりました。
大河ドラマ館来訪者/非来訪者の大河ドラマ「どうする家康」視聴状況の違い
大河ドラマ「どうする家康」の視聴状況を調査したところ、浜松城に来訪して大河ドラマ館にも来訪した人は、半数を超える58%が「毎週見ている」と答え、「ときどき見ている」の回答と合わせると「どうする家康」を視聴している人は69%にものぼりました(図3)。
これに対して、浜松城に来訪したものの大河ドラマ館には来訪していない人については、「毎週見ている」が28%、「ときどき見ている」が5%、合わせて「どうする家康」を視聴している人は33%でした。日頃から「どうする家康」を視聴している人ほど大河ドラマ館に訪れており、「どうする家康」を視聴していない人は浜松城まで足を運んでいても大河ドラマ館には行かないことがわかりました。
静岡県在住者と県外来訪者の、浜松城までの交通手段の違い
浜松城に至るまでに利用した交通手段をすべて回答していただいたところ、静岡県在住者は自家用車と路線バスを利用していました。車社会である様子が読み取れます。県外来訪者も自家用車の割合が62%といちばん多い交通手段になっており、次に電車の利用者が多い結果でした。
浜松城は最寄り駅、最寄りのバス停から徒歩でアクセスできる位置にあるため、公共交通機関を利用するルートを促すことやその整備が課題になりそうです。
静岡県在住者と県外来訪者の、観光スタイルの違い
静岡県在住者で浜松城を訪れた人は、すべて日帰りの旅行でした。一方で県外からの来訪者は「日帰り・宿泊はしていない」が48.1%、1泊が31.6%、2泊が20.3%でした。県外来訪者は約半数が現地に宿泊するようです。
現地での消費金額
宿泊費、交通費、食費などを含めた現地での消費金額については、静岡県在住者は「5,000円未満」が最も多く、県外来訪者は「3万円以上」が最も多かった。静岡県在住者と県外来訪者で大きな差が生まれることが読み取れる。
調査概要
エリア:日本全国対象者:2022年8月1日~31日と2023年8月1日~31日の期間における浜松城来訪者
サンプル数:2022年(n=1,389)、2023年(n=1,793)、リサーチ(n=122)
回答者:トリマユーザー10代~60代、男女
調査手法:Geo-Research(インターネット調査)
調査期間:2023年9月8日~9月11日
最後に
浜松城来訪者は前年と比較して増加しており、大河ドラマ「どうする家康」の視聴者は大河ドラマ館にも訪れる傾向にあることが分かりました。また、静岡県在住者のモデルケースは自家用車で合計5,000円未満の日帰り旅行で浜松城に訪れており、県外来訪者のモデルケースは自家用車や電車を利用し宿泊を伴い3万円以上消費する旅行で浜松城に訪れるとまとめることができます。
その他の都市で同様の調査を行うのも、メディアの影響や観光スタイルが分かるため有意義な調査になりそうです。
ジオテクノロジーズ株式会社について
我々の使命は、「地球を喜びで満たそう」です。1994年にマルチメディアソフトウェア開発会社として創業し、翌年には「MapFan」が日経ベストソフト賞を受賞、その後、国内初のiモード地図で日経新聞社賞を受賞、世界初の通信カーナビを発表するなど、イノベーションを起こしてきました。さらに進化し、法人向けの地図データや位置情報ソリューションの提供はもとより、高度な自動運転の実現に不可欠な高精度3次元データ地図の提供を行うなど、地図のメジャーカンパニーとして日本の地図業界を牽引しています。
さらに、生活者に向けて提供している「移動するだけでポイントが貯まるM2Eアプリ“トリマ”」は、累計ダウンロード数1,500万*注1を超え、多くの人々に日々の移動や様々なコンテンツを楽しんでいただいています。ブロックチェーン技術による、生活に根付いたNFTを国内外に展開し、グローバルに大きく羽ばたく成長企業です。
今後もジオテクノロジーズは、ESGメタバースカンパニーとして、過去29年間蓄積してきた位置情報/人流データをはじめとする多様かつ膨大なビッグデータと、地球(Geo)に関わる様々なデータに最先端技術を融合させることにより、予測可能な“Geo-Prediction(ジオプリディクション)”の世界を生み出し、地球を取り巻くさまざまな社会課題の解決に貢献していきます。
注1:2023年9月時点
<会社概要>
本社所在地:東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス
代表者:代表取締役社長 CEO 杉原 博茂
設立:1994年5月1日
事業内容:
オートモーティブビジネス(高精度3D地図、ナビゲーション向け地図データ、コネクテッドサービス、モビリティサービス向けソリューション)
GISビジネス(地図アプリ開発キット、デジタル地図データベース、Web・業務システム向け地図クラウドサービス、MapFan、MapFanAssist)
アプリケーションビジネス(トリマ、トリマ広告、Geo-Research、スグロジ、住所確認サービス、人流分析サービス)
URL : https://geot.jp/
MapFan : https://mapfan.com/
MapFan DB : https://business.mapfan.com/service/db/
住所確認サービス : https://anorm.mapfan.com/
トリマ : https://www.trip-mile.com/
トリマ広告 : https://ads.trip-mile.com/
Geo-Research : https://www.ads.trip-mile.com/service/research/
スグロジ : https://www.sugulogi.com/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像