企業内のAIエージェントがチームを結成し自律的に複雑な課題を解決 — 散在するAIの一元管理と連携を実現する「miibo Agent Hub」β版を正式リリース
3万ユーザーへの開放で企業内AI活用が本格化。AIエージェント開発を組織全体での活用へと繋げ、社内AI活用を飛躍的に向上

ノーコードで誰でも実用的な会話型AIを構築できるプラットフォーム「miibo」を提供する株式会社miibo(所在地:東京都港区、代表取締役CEO:功刀雅士)は、点在する自社独自のAIエージェントを一元管理し自律的なチームとして協働させる次世代プラットフォーム「miibo Agent Hub」のβ版を2025年7月14日に正式リリースします。
4月にα版を発表し大きな反響をいただいた同プラットフォームを、累計3万ユーザーを持つmiiboユーザー全体に開放することで、現場担当者がmiiboで作成した業務特化AIを集約・連携させ、企業内でのAI活用を飛躍的に向上させるソリューションとして本格稼働します。
「miibo Agent Hub」:https://lp.miibo.ai/agenthub.html
「miibo Agent Hub」が実現する3つの特徴
1. AIエージェントがチームを組み、人間組織のように自律的に課題解決
開発者がmiiboで作成した各AIエージェントは、業務特有のナレッジやフォーマット、手順などを組み込むことで高い実用性と専門性を持ち、特定の業務領域に特化した役割を担います。
「miibo Agent Hub」の最大の特徴は、これらの独自AIエージェントがチームとして連携・協働し、Agent-to-Agent(A2A)の自律的なコミュニケーションにより課題解決を行えることです。例えば、法務AIと財務AI、業界規制AIが協働することで、単一のAIでは対応困難な複合的な意思決定支援が実現します。
ChatGPTのように一対一での対話はもちろん、複数のAIエージェントとの同時対話や、エージェント間の対話を観察することも可能です。これにより、各専門分野のAIが持つ知見を一度に集約した回答を得られます。
α版での先行利用を通じて、AIエージェント間の協働には大きく2つの活用シーンが見えてきました。
自動議論:バーチャル会議 さまざまな視点を持つAIが自動で議論を展開し、多角的な意見を生成。会議のコストを省き、高速で意思決定のための質の高い議論を量産できます。人間の介入なしでも議論が進むため、時間効率が飛躍的に向上します。
業務自動化:定常フローの自動化 複数のガイドラインチェックや調査業務など、定型的なタスクをAIチームが自動処理。各AIが専門分野を担当し、連携して業務を完遂することで、人間は創造的な業務に集中できます。従来は自分でワークフローを詳細に組む必要がありましたが、プロンプトに手順を書くだけで仮想のワークフローが完成します。
さらに将来的には、エージェント自身が「足りない専門知識」を認識し、新たに必要なエージェントを自動的に生成する機能も搭載予定です。例えば、経営戦略AIチームが海外展開の質問に直面した際、「この質問には海外法務の専門知識が必要」と判断し、自動的に「海外法務エージェント」を新たに生成してチームに加えるといった自己拡張が可能になります。
また、β版では「エージェントビルダー」機能を搭載し、ユーザーが欲しいAIエージェントの役割や専門分野を指定するだけで、AIが自動的に最適なエージェントを作成します。プリセットAIエージェントも豊富に用意されており、すぐに利用開始できる環境を提供します。
2. 企業の埋もれたAIエージェントを可視化し活用を促進
企業に散在するAIの価値を最大化するには、各部署や担当者が作成したAIエージェントを可視化し、適切なアクセス権管理のもとで共有・活用できる環境が不可欠です。
「miibo Agent Hub」は企業内にあるAIリソースを一元管理します。また利用権限のあるAIエージェントのみが表示されるため、「どのAIが存在し、誰がアクセスできるか」という企業AI活用の最大の壁を解消。全社的な知的資産として専門AIの価値を最大化しながら、セキュリティと利便性を両立した活用が実現します。
3. エージェントの開発と活用の好循環を生み出す
「miibo Agent Hub」により、企業内で作成されたAIエージェントが可視化され、組織全体で共有・活用されることで、AI活用に関する新たなアイデアや開発ニーズが自然と生まれやすい環境が整います。
こうした仕組みにより、「使う→新たな発想→作る→使う」という好循環が生まれ、企業内のAI活用が自然と多角化していくエコシステムを構築します。
「miibo Agent Hub」開発の背景
miiboは2023年の創業以来、AIの民主化を目指し、シャープやキリンホールディングスといった大手企業から横須賀市、愛知県などの自治体まで幅広く導入され、累計3万人以上のユーザーに誰でも簡単に開発できる環境を提供してきました。
その中で、AI活用における根本課題が見えてきました。
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AIアプリケーションを作って終わりとなることが多く、せっかく開発されたAIが社内で埋もれ、実際の使い手に価値が届かないまま放置される
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組織内に多数のAIエージェントが点在し、どのようなAIが存在するか全社的に把握できない
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各AIが孤立し、それぞれの専門性を活かした協働ができていない
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作り手は開発した価値を感じづらく、個人としての利用に閉じてしまう
このままではAI活用が進まない危機感から、これまでの「AIを作る」段階から「AIを使いこなす」段階へと進化させるべく、「miibo Agent Hub」を開発。作ったAIを最大限に活用する環境を整備し、企業内の開発と活用を繋げて循環させることで、組織全体のAI活用促進を目指します。
プラットフォーム概要
「miibo」:誰でも実用的なAIを作れるノーコードプラットフォーム
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20種類以上のLLM選択肢:GPT・Claude・Geminiなど最先端モデルをワンクリックで切り替え可能
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100以上の高度な機能:プロンプト自動生成、ユーザー情報の保存や管理、AIの回答分析など実用性に必要な機能を網羅
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10種類以上のデータソース連携:URL・Notion・Excelなどから簡単にナレッジベースを構築
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用途に適したインターフェース連携:Slack・LINE・Webサイト埋め込みなど、様々な外部アプリケーションを通じた公開
「miibo Agent Hub」:点在するAIを連携させるプラットフォーム
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社内に散在するAIエージェントの一元管理と可視化 — 組織内AI資産の戦略的活用を実現
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複数のAIエージェントによるA2A連携での自律的なチーム形成と協働 — 複合的な問題解決を可能に
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開発者と利用者をつなぐエージェントオーダー機能 — 組織全体のAI活用を加速する好循環を創出
「miibo Agent Hub」β版の提供開始と今後の展開
「miibo Agent Hub」は本日よりβ版として、miibo全ユーザーへの提供を開始します。α版での先行利用者からのフィードバックを反映し、AIエージェントの統合管理機能および連携基盤機能を強化して実装しました。今後は自己拡張能力やより高度なマルチエージェント環境の実現など、機能を順次拡充していく予定です。
「miibo Agent Hub」β版:https://lp.miibo.ai/agenthub.html
会社概要

「AI JoyBoost! - AIで、人を社会を幸せにする」を目指して2023年に創業した株式会社miiboは、ノーコードで簡単に実用的な「会話型AI」をつくれるプラットフォーム「miibo」を提供しています。プログラミング不要で高度なチャットボットを開発でき、GPT・Claude・Geminiなど20種類以上の大規模言語モデルを使い分けられる、URLやNotion、Excelといった10種類以上のデータソースを取り込める、SlackやLINEなど主要ツールに簡単に連携できるなど、合計100を超える多彩な機能を備えていることが特長です。
シャープ、キリンホールディングスといった大手メーカーから横須賀市、愛知県などの自治体まで幅広く導入が進んでおり、累計ユーザーは3万人を超えています。これまでに、社内外で発生する問い合わせの自動化や、子どもとの思い出を新聞化する取り組みなど、多彩な領域で"AIの民主化"を実現し、2023年にはOpenAIから「日本における好例2社」の一つとして紹介されました。
CEOの功刀は10年以上会話型AIに携わり、暫定CSOとして深津貴之氏、戦略アドバイザーとして村島健介氏やさくらインターネット共同創業者の小笠原治氏らも参画し、第一線の知見を結集しながら成長を続けています。
株式会社miiboは、多くの人がやらなければならないことに追われ、やりたいことに十分な時間を注げない現状を変え、AIを「人間の仕事を奪う存在」ではなく「人や社会の幸せを拡張する存在」として誰もが創造性を発揮できる未来を追求します。
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サービスサイト:https://miibo.ai
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企業サイト:https://miibo.co.jp
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