大阪ガス実験集合住宅「NEXT21」での30年間の取組みが「2024年度グッドデザイン賞」を受賞
NEXT21は1993年に竣工し、1994年より開始した居住実験が今年で30周年を迎えました。大阪ガスの社員とその家族が居住しながら、「環境」「エネルギー」「設備」「住まい方」等の課題を解決するための実験を続けています。今回の受賞では、時代に合わせてコンセプトを変えながら、次世代のエネルギーシステムを取り込み、暮らしのあり方を30年にわたって継続的に実証・提案している点が高く評価されました。
今後は、居住者および地域が一体となったコミュニティ形成を目指して、NEXT21の豊かな緑地と広い共用部を活用した活動を行いながら、実験のフィールドを地域に広げていきます。
※NEXT21は、1995年に建築・環境デザイン部門にてグッドデザイン賞を受賞しています。また、2015年に404住戸「4G HOUSE」、501住戸「プラスワンの家」でグッドデザイン賞を受賞しています。
□ タイトル:都市部に建つ環境共生住宅でのコミュニティづくり
□ 取組概要:居住実験を開始して以来30年間、エネルギー実験を行うとともに、都市部における人と野鳥や虫な
どの小動物が共存できる環境共生住宅の実証モデルとして、自然環境への配慮や持続可能な建物の
在り方を模索し続けてきました。
<エネルギー実験>
居住者が参加し、停電・断水時でも72時間自立可能なシステムの検証(停電実験)など、災害時に備えた実験も行ってきました。最近では、NEXT21独自のエネルギーシステムを活用しつつ、NEXT21が地域の防災拠点となることを目指してコミュニティ形成に取り組んでいます。
<環境共生活動>
居住者によるNEXT21の植栽の管理や生物多様性をテーマにしたワークショップの開催、屋上菜園でのなにわ伝統野菜「玉造黒門越瓜」の栽培や収穫を通じた地元野菜の普及などを継続的に行っています。
<地域コミュニティ形成>
昨年10月には、NEXT21の居住実験開始30周年を迎えるにあたり過去の居住者が一堂に会した「居住者の集い」を開催しました。さらにNEXT21の建物ライトアップや近隣に住む音楽家による演奏会、フレンチのシェフを務める居住者による料理教室、NEXT21の共用部に咲く草花の案内会など、居住者のみならず地域の方も参加できるイベントを定期的に開催し、地域に根差したNEXT21を目指しています。
↑なにわ伝統野菜を屋上で栽培 ↑NEXT21に咲く草花案内会 ↑音楽家によるコンサート
□ グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
竣工以来、30年に渡って次世代のエネルギーシステムを取り込んだ暮らしのあり方を実証、提案し続けている点が高く評価された。時代の変化に合わせてコンセプトを変化させながら、継続的に検証がなされ、他にない住まいのあり方を醸成し続けている点がすばらしい。今後も個々の住戸単位を超え、地域を巻き込んだスケールでエネルギー活用がなされ、発信されていくことを期待したい。
□ 表彰式
日時:2024年11月5日(火)14:00〜17:00
場所:東京ガーデンシアター(東京都江東区有明2-1-6)
□ グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
大阪ガス実験集合住宅NEXT21とは
「未来を試せる、集合住宅」として1993年に竣工しました。1994年4月から居住実験を開始し、以降30年にわたり大阪ガスの社員とその家族が居住しながら、「環境」「エネルギー」「くらし」等の課題を解決するための実験を続け、その成果を社会に発信しています。
【建物概要】
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