Snowflake Openflow、データの完全な相互運用性を確保し、AIイノベーションを加速するデータ移動を可能に
※本報道資料は米国スノーフレイク社が6月3日に発表した内容の抄訳です。

-
Apache NiFi™を搭載し、オープンで拡張可能なマネージドデータ移動のあり方を再定義し、データの生成場所から利用場所への移動プロセスを大きく簡素化
-
FactSetの子会社Irwin、Securonix、WorkWave といった顧客が数百種類の即時利用可能なコネクタやプロセッサーを用いて、グローバルビジネス全体でセキュアかつ容易にデータを移動、拡張できるよう支援
-
新たなデータエンジニアリング手法の採用や既存のSnowflakeのワークフローへの融合により、dbt プロジェクトなどの新機能、Apache Iceberg™テーブルのサポート強化、Snowpipe Streamingなどによる拡張・コラボレーションを実現
AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、年次ユーザーカンファレンスSnowflake Summit 2025において、データ移動に変革をもたらすSnowflake Openflowを発表しました。これはマルチモーダルのデータ取り込みサービスで、ユーザーは実質的にあらゆるデータソースへの容易な接続を実現し、あらゆるデータアーキテクチャから価値を引き出すことができます。Snowflake Openflowは、データの統合や相互運用性に対するSnowflakeの取り組みを示すものであり、あらかじめ構築された拡張可能なコネクタを活用することで、世界中の数千社にのぼる顧客が、自社のエンタープライズデータエコシステム全体を、Snowflake上でAIモデル、アプリケーション、データエージェントと直接連携させることが可能になります。Snowflake Openflowは、断片化されたデータスタックと、データチームが取り込み作業に費やしてきた膨大な手作業を排除し、データ移動をシームレスにします。Snowflake OpenflowのBring Your Own Cloudの展開モデルは現在AWSで一般提供されています。
Snowflakeのプロダクトおよびデータエンジニアリング担当バイスプレジデント、Chris Childは次のように述べています。「Snowflake OpenflowはデータアクセスやAI対応を大きく簡素化します。より多くの顧客が、単一のプラットフォームからのあらゆるデータへのアクセスを求めるAIファーストのデータ戦略を採用しています。Snowflake Openflowにより、オープンかつ拡張可能なマネージドデータ統合を実現し、顧客がデータを自社管理下に置いたまま、迅速にAIによるアプリやエージェントの構築を可能にします」
Snowflake、AI時代のために構築された無制限の相互運用性を発表
企業はAIイノベーションを推進するためには、データの所在にかかわらず、大量かつクリーンなデータへシームレスにアクセスする環境が必要です。しかし多くの場合、データエンジニアは柔軟性のないデータパイプライン、分断されたデータスタック、限られたリソースという課題にしばしば直面しており、AI時代に対応したデータ環境や基盤の整備が大きな課題となっています。データ統合に対する従来のアプローチでは、生成AIが求めるマルチモーダルデータへの対応や、必要とされるスケール、応答性能、サポートに限界があり、企業のAI活用を阻む要因となっていました。
Snowflake Openflowは150億ドル規模の市場に参入し、オンプレミス、クラウドを問わず、データが事実上あらゆるソースに接続された時点から顧客をサポートし、これらの阻害要因を解消します。オープンで拡張可能な、管理されたマルチモーダルデータ統合サービスを提供し、構造化データ、非構造化データ、バッチデータ、ストリーミングデータを統合します。Snowflake Openflowは、データをその生成場所から利用場所に移動するプロセスを簡素化します。これは、AIのためのデータの抽出、変換、格納(ETL)をスムーズに行うための重要な要素です。 FactSetの子会社であるIrwin、Securonix、WorkWaveといった企業が、セキュアにデータ統合を拡大し、管理性やシンプルな運用やガバナンスを損なうことなく、AI革新の基盤を築いています。
また、Snowflake Openflowはオープンスタンダードを採用しており、組織は、データ統合を単一の統合プラットフォームで実現でき、ベンダーロックインを回避し、アーキテクチャの完全な相互運用性を確保することができます。Snowflake Openflowはシステム間のデータの流れを自動化するために構築されたApache Software FoundationのプロジェクトであるApache NiFi™(※1)を搭載し、データエンジニアは短時間でカスタムコネクタを構築し、Snowflakeのマネージドプラットフォーム上でシームレスに稼働することができます。Snowflake Openflowにより、ユーザーはエンドツーエンドのデータライフサイクルを通じてデータを活用しながら、変化するデータ標準や事業要件に対応できます。数百種類の即利用可能なコネクタやプロセッサーにより、Box、Google Ads、Microsoft Dataverse、 Microsoft SharePoint、Oracle、Proofpoint、Salesforce Data Cloud、ServiceNow、Workday、Zendesk、その他様々なデータソースのデータを、Snowflakeのみならずクラウド上のオブジェクトストレージやメッセージングプラットフォームなどに簡単かつ迅速に統合することができます。
Snowflake、データエンジニアリングの機能の拡充により、さらなる選択肢と柔軟性を提供
Snowflake Openflowに加え、Snowflakeはデータエンジニアリング機能を簡素化するその他のイノベーションにより、エンジニアがパイプラインのプログラミング、自動化をより円滑に行い、既存のスキルやワークフローの強化を支援します。
-
データパイプラインの構築、展開、最適化をスピードアップ:Snowflakeの自動化とマネージドサービスを主力のオープンソースデータ変換ワークフローであるdbtと組み合わせることで、dbt プロジェクトをSnowflake内でネイティブに構築、運用、統制することができます(近日中にパブリックプレビュー開始)。これによりユーザーはインフラストラクチャの維持ではなくインサイトの創出にフォーカスできるようになります。dbt プロジェクトは新たなネイティブファイルベースの開発プロジェクト環境であるSnowflake Workspaces内で提供され、AI Copilotによるインラインコード支援、gitのネイティブ統合、並列表示による視覚的な差分比較といった機能を提供します。dbt プロジェクトはまもなく、Snowflakeを通じてdbt Fusion engineにより動作するようになります。Snowflakeのマネージド型dbt プロジェクトにおけるフュージョン機能は、今後数ヶ月以内に利用可能となる予定です。
-
接続されたオープンなレイクハウスでデータを一元化:クラウドおよびオープンソーステクノロジーの相互運用性を基盤とし、オープンなレイクハウス全体を一元的に見渡せる統合ビューを構築し、ほぼすべてのApache Iceberg™テーブル(※2)をSnowflakeの高性能エンジンで活用できます。VARIANTおよび新たに提供するファイルサイズやパーティションの最適化機能が半構造化データに対応し、データの安全性、ガバナンス、管理性を確保しつつ、より多くのIcebergデータから詳細なインサイトを得ることができるようになります。
-
より強力なストリーミングを実現:Snowpipe Streaming(現在パブリックプレビュー中)の新たなアーキテクチャにより、Snowflake Openflowは最大毎秒10GBの高スループットで、より高性能なストリーミングデータ取り込みが可能となり、データの取り込みからクエリ可能になるまでの時間をわずか5〜10秒と大幅に短縮します。
Snowflake Openflowでデータ統合を推進するパートナー:
-
Adobe:Adobeのアナリティクス&テクノロジーパートナー担当バイスプレジデントのJustin Merickel氏は次のように述べています。「Snowflakeとのパートナーシップは、データの戦略的活用を通じて企業が卓越した顧客体験を創出できるよう支援することに注力しています。Snowflake Openflowにより、当社の共同顧客は、Adobe Experience Platformから得られる豊富な顧客インサイトやオーディエンスデータを、Snowflake上の幅広い企業データとシームレスに統合することが可能になります。これにより、より包括的なインサイトを引き出し、機敏に活用する能力が向上し、高度にパーソナライズされたエンゲージメントを驚くべき効率で実現できるようになります」
-
Box:Boxの最高技術責任者、Ben Kus氏は次のように述べています。「今日の企業は分断されたデータを統合しAI対応させなければならないプレッシャーの高まりに直面しており、これはシームレスで拡張可能な統合から始まります。BoxとSnowflakeの戦略的なパートナーシップにより、両社の主力プラットフォームを組み合わせ、非構造化データと構造化データの両方でAIの力を活用し、比類ないデータの価値を引き出します。協力してデータ統合の複雑さを解消し、顧客がコンテンツライフサイクルを通じて価値を最大化しさらに高い成果の創出を支援します」
-
Microsoft:MicrosoftのDataverse担当コーポレートバイスプレジデントのNirav Shah氏は次のように述べています。「Microsoftは、Microsoft Dataverse、Dynamics 365アプリ、およびPower Platformアプリからのデータを、Snowflake Openflowを通じてエンタープライズデータエコシステム全体で容易に接続できるよう、Snowflakeと協力しています。すぐに使用できるコネクターにより、データの移動が迅速、簡単、かつ安全に行えるため、お客様は意味のあるAI開発を推進するためのデータの可能性を最大限に引き出すことができます」
-
Oracle:Oracleのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのJeff Pollock氏は次のように述べています。「今日の企業は、データがどこにあろうとも、そのポテンシャルを最大限に引き出し、革新的なAIイニシアチブを推進することを目指しています。Snowflakeとの提携拡大および新しい高速コネクタの導入は、まさにこのニーズに直接応えるものです。Snowflake AIデータクラウドとのデータ接続の相互運用性とパフォーマンスを向上させることで、当社の共同顧客は、データパイプラインを加速し、AI時代においてビジネスを真に前進させることのできる、より迅速で実用的なインサイトを獲得することが可能になります」
-
Proofpoint:ProofpointのDSPMグループのグループバイスプレジデント、Amer Deeba氏は次のように述べています。「AIによりデータの量とスピードが大幅に増大し、企業は自社の最も貴重な資産を完全に管理、統制することがこれまで以上に不可欠になっています。Snowflake Openflowは、完璧に相互運用可能なデータ移動を可能にするだけでなく、同時にその安全性を確保します。Proofpoint DSPMは顧客が機密データをOpenflow内でインライン分類し、Snowflakeタグを付け、より完全で一元化されたデータ環境を実現し、セキュアにイノベーションを推進できるようにします」
-
Salesforce:Salesforceの業界定義のZero Copyネットワークを通じて実現されるSalesforce Data Cloud for Snowflakeにより、顧客はシステム間でデータを接続し、統合することが可能になります。今年後半には、顧客はZero Copy技術を通じてSnowflake Openflowを活用できるようになります。Salesforceの戦略的パートナーシップ・事業開発シニアバイスプレジデントのNick Johnston氏は次のように述べています。「Snowflake Openflowとの新しい統合は、既存のZero Copyデータ統合における重要な強化を表しており、これらの障壁を積極的に取り除いています。この統合により、共同の顧客は、よりシームレスかつ安全にリアルタイムですべてのデータにアクセスし活用する機能が強化され、企業データをAI搭載アプリケーションやインテリジェントエージェントの運用全体に活用するための原動力へと変換することが可能になります」
-
ServiceNow:ServiceNowのバイスプレジデントでワークフローデータファブリック担当ゼネラルマネージャー、Amit Saxena氏は次のように述べています。「AI採用が進み、Snowflakeのようなエンタープライズデータレイクで双方向の統合をとおしてデータサイロを解消する必要性が高まっています。Snowflake OpenflowとのパートナーシップおよびServiceNowのWorkflow Data Networkにより、データサイロを解消し、顧客がインテリジェントな自動化のメリットを得て、組織をさらに強化できるよう支援します」
-
Zendesk:Zendeskの技術アライアンス担当バイスプレジデント、Tim Marsden氏は次のように述べています。「Zendeskは、世界中の10,000以上のAIを利用する顧客に、リアルタイムの個別化されたサポートを大規模に提供しています。Snowflakeとのパートナーシップ、そしてSnowflake Openflowの投入により、顧客のジャーニー全体で、よりスマートなインサイトを実現し、AIイノベーションを推進する、これまでになく高度に統合されたデータエコシステムが構築されます。両社でAIを活用したサービスの未来を定義し、企業がデータドリブンなインテリジェンスにより顧客体験を変革できるよう支援します」
関連情報:
-
AI時代のデータ移動のあり方を大きく変えるSnowflake Openflowについて詳しくは、こちらのブログ投稿をお読みください。
-
dbt Projectsやオープンレイクハウス機能の拡充など、Snowflakeによるデータエンジニアリング機能の拡張について詳しくは、こちらのブログ投稿をご覧ください。
-
Snowflake Summit 2025で公開したすべてのイノベーションと発表内容については、Snowflakeのニュースルームでお読みいただけます。
-
LinkedInやXでもSnowflakeの最新情報を発信しています。#SnowflakeSummitもぜひフォローしてください。
※1 「Apache NiFI」はApache Software Foundationの米国および/または他の国における登録商標または商標です。
※2 「Apache Iceberg」はApache Software Foundationの米国および/または他の国における登録商標または商標です。
このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。 これらの記述は、初回記述日の時点に限った記述であり、かかる記述の時点で入手可能な情報に、および/または経営陣がかかる時点で抱いていた誠実な信念に、基づいています。法律で義務付けられている場合を除き、Snowflakeには、本プレスリリース内の記述を更新する義務または意図は、一切ありません。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。
©2025 Snowflake Inc All rights reserved. Snowflake、Snowflakeのロゴ、および本書に記載されているその他すべてのSnowflakeの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。 本書で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。 Snowflakeが、必ずしもかかる商標所有者と関係を持ち、または出資や支援を受けているわけではありません。
Snowflakeについて
Snowflakeは、簡単かつ効率的で信頼性の高いエンタープライズAIを実現します。世界最大規模の数百の企業を含めた11,000を超える世界中のお客様が、SnowflakeのAIデータクラウドを利用して、データ共有、アプリケーション構築、AIによるビジネス強化を実践しています。エンタープライズAIの時代が到来しました。詳しくは、snowflake.com(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像