旅行業界特化型「O-PLUX for トラベル」をさくらトラベルが導入

オンライン旅行サービスにおける「不正トラベル」対策を強化

かっこ株式会社

 

 クレジットカードのなりすまし注文等の不正を検知することで、ネット通販における安全なインフラづくりに貢献するかっこ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO : 岩井 裕之、証券コード:4166、 以下、かっこ)は、株式会社さくらトラベル(本社:東京都中央区、代表取締役:津覇 暢夫、以下、さくらトラベル)に旅行業界特化型の不正注文検知サービス『O-PLUX(オープラックス) forトラベル』が導入されましたことをお知らせいたします。
 
 ■旅行業界におけるクレジットカードの不正利用
  一般社団法人日本クレジット協会の発表(※1)によると、近年、クレジットカード番号等の情報を盗まれ不正に使われる「番号盗用被害」が急増しており、2020年の番号盗用被害額は223.6億円となり、2015年からの5年間で約3倍にまで達しています。また、旅行業界においては、窃取されたクレジットカード情報が旅行サービス(宿泊施設、航空券、テーマパークのチケット等)の不正購入に悪用されるいわゆる「不正トラベル」が問題となっており、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)の発表によると、「不正トラベル」の被害額は2017年時点で50億円以上に及んでおります。
  コロナ禍においては、緊急事態宣言発出や感染拡大により深刻な影響を受けている旅行業界ですが、公益財団法人日本交通公社の調査(※2)によると、コロナ禍収束後の旅行意向は「これまで以上に旅行に行きたい」が調査開始以降最も高い割合となっており、また、国際航空運送協会およびツーリズム・エコノミクスによると、2023年には日本におけるオンライン旅行予約がコロナ禍以前の2019年を超える予測となっていることから、今後、経済の正常化が進むにつれて旅行需要の回復が見込まれるとともに、「不正トラベル」の対策強化のニーズが高まっていくものと予想されます。
 
 ※1 一般社団法人日本クレジット協会 「日本のクレジット統計2020年版」
 ※2 公益財団法人日本交通公社 「新型コロナウイルス感染症流行下の日本人旅行者の動向(その10)~JTBF旅行実態調査結果より~」
 
 ■「不正トラベル」の手口の実態

※ 日本サイバー対策犯罪対策センター「不正トラベルの対策の実施(2018年10月18日作成 2019年7月5日更新)」を参照
  

「不正トラベル」の流れ
  1. 不正者は、旅行代理店を装い、ショッピングサイトやSNSで「旅行商品を安く提供する」などと書き込み、旅行者を勧誘。
  2. 旅行者から宿泊等の旅行申込を受付けると(図1)、不正者は窃取したクレジットカード情報で旅行を手配(図2)。
  3. オンライン旅行サービスを通じて、決済が完了(図3)すると、宿泊施設等に予約者情報を送信(図4)され予約完了。
  4. 不正者は、旅行者から支払われる旅行代金を詐取(図5)。
  5. 旅行者は宿泊施設を利用(図6)。
  6. 後日、クレジットカードの不正利用が発覚すると、宿泊施設等は売上入金が取消(チャージバック※)に。
 
  ※不正利用が発生した場合等、クレジットカード保有者が利用代金の支払いに同意しないために、クレジットカード会社がEC事業者等に対して売上代金の支払いを取り消しまたは返金を要求すること

 
  オンライン旅行サービスを悪用した「不正トラベル」は、すべてのやりとりがオンラインで完結するため発覚しにくいことに加え、旅行サービスは「たまの高額支払い」であることが不自然ではないため、クレジットカード会社においても不正の判断が難しくなります。また、不正の発覚は、不正利用されたクレジットカード保有者が気づいたタイミングになるため、宿泊施設等にカード会社からチャージバックの連絡が来る頃には旅行者は既にチェックアウトしており、旅行代金を回収できないことになります。
  現在は、訪日外国人が主なターゲットですが、今後国内旅行者も狙われる可能性もあり、本格的な対策が求められています。
 
 ■「O-PLUX forトラベル」について  https://frauddetection.cacco.co.jp/o-plux/classified/travel/
  かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」は、データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止及び審査業務の自動化を実現するクラウドサービスです。
  今回、さくらトラベルに導入された「O-PLUX forトラベル」は旅行業界特化型の「O-PLUX」であり、金融機関向けの対策で培った独自の端末特定技術(特許第6860156号)や不正IPアドレスデータベースなどの外部DB連携を活用することにより、不正者の端末を特定・管理して「不正トラベル」等の不正を防止します。
  


 ■さくらトラベル 代表取締役 津覇暢夫様のコメント
  もともと、クレジットカード決済において3Dセキュアは導入していたため、チャージバックなどの金銭的な被害はほとんどなかったのですが、カードの不正利用は多発している状況でした。ただ、私どもは実損被害がほとんどないとは言え、不正利用を阻止しなくては不正被害そのものを解決する対策にはならないと考え、『O-PLUX forトラベル』の導入を決めました。今回の対策は、カードの不正利用削減に加え、不正者に対する抑止効果としても期待しています。
 
 【さくらトラベルについて】
  国内線すべての空席情報や価格を一括で比較できる、国内航空券最安値比較サイトです。24時間365日いつでも申込可能で、ANA、JAL、スカイマークを始め、LCCを含む国内航空会社すべてを取り扱っております。出発90分前まで受付可能となる為、急なご予定でも簡単・スピーディーに航空券の手配ができます。メール対応については24時間サポートさせていただきます。
 
  かっこは、多様化する最新の不正手法に関する分析と研究を重ねるとともに、幅広い業界へセキュリティサービスを提供することで、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献してまいります。
 
 ■会社概要
 株式会社さくらトラベル

 住所        : 東京都中央区銀座5丁目6番16号4F
 代表者     : 代表取締役 津覇 暢夫
 設立        : 2000年11月9日
 URL        : https://www.sakuratravel.jp/
 事業内容  : 旅行業
 
 かっこ株式会社
 住所        : 東京都港区元赤坂一丁目5番31号
 代表者     : 代表取締役社長CEO 岩井 裕之
 設立        : 2011年1月28日
 URL        : https://cacco.co.jp/
 事業内容  : SaaS型アルゴリズム提供事業
                  (不正検知サービス、マーケティングサービス、決済コンサルティングサービス、データサイエンスサービス)

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かっこ株式会社

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URL
https://cacco.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区元赤坂1-5-31 新井ビル4F
電話番号
03-6447-4534
代表者名
岩井裕之
上場
東証グロース
資本金
3億6492万円
設立
2011年01月