サークレイス、産官学連携によるAI共創「ハッカソン2025春」にて次世代育成と実践知の共有に貢献
マイクロソフト・神戸市・大学との協働を通じ、社会実装を見据えたAI利活用を支援

サークレイス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:佐藤 スコット、以下「当社」)は、2025年2月26日~28日に神戸市で開催されたAI共創イベント「ハッカソン2025春」に参画しました。学生たちが企業メンターとともにAI技術を活用した課題解決に挑戦する本イベントにおいて、当社は実務的な知見の提供と技術支援を通じて、次世代人材の育成および社会実装に向けた実践知の蓄積に貢献しました。
イベント概要
「神戸から世界へ AIから創り出される未来に向けて:ハッカソン 2025春」は、Microsoft AI Co-Innovation Lab Kobe(神戸商工貿易センタービル内)を会場として、産官学連携により開催された実践型AI共創イベントです。日本マイクロソフト株式会社、川崎重工業株式会社、ベニックソリューション株式会社、PwCコンサルティング合同会社、富士通株式会社、当社などの企業と、神戸大学、関西学院大学、立命館大学、京都産業大学、京都女子大学、大阪工業大学、大阪芸術大学の学生が参加し、次世代人材によるAI利活用の実証と育成、さらに新たなソリューション開発を目的として実施されました。
基調講演・開発セッション
初日は、PwCコンサルティング合同会社の奥野和弘氏による「AIと未来の仕事」、神戸市イノベーション専門官 薮崎ひかる氏による「AI時代のスタートアップとイノベーション」などの基調講演・パネルディスカッションが行われ、AIが社会やビジネスに与える影響、実装に向けた課題などが多角的に議論されました。
その後、25名の学生が5名ずつの5チームに分かれ、生成AIや自律型AIエージェント、Microsoft Power Platformなどを活用して社会課題の解決に挑む開発セッションがスタート。当社からはGlobal事業本部長の細川、AIスペシャリストの中澤がメンターとして参画し、課題設定やアーキテクチャ設計、UI/UX検討に至るまで幅広く実践的なアドバイスを提供しました。
成果発表と注目プロジェクト
最終日には、各チームが課題設定から成果物のデモンストレーション、将来展望に至るまでを包括した発表を行いました。短期間での取り組みながらも、各チームの創意工夫が随所に現れた内容となりました。これに対し、当社CRO大崎を含む参加企業の審査担当者らは、技術的な実現性、社会課題との整合性、UX/UIの完成度、事業化の可能性といった多様な観点から、総合的な評価を実施しました。
続く質疑応答の場面では、技術選定の背景、サービス実装上の課題、さらには他分野への応用展開に至るまで、実務的な観点から鋭い質問が投げかけられました。これに対して学生たちは、各自のプロジェクトの背景や意図を的確に説明し、論理的かつ説得力のある応答を展開しました。短期間の開発ながらも、仮説構築や検証、応用に至るまでの一連の思考プロセスを体系的に示す姿勢は、参加企業から高く評価されました。
特に、社会課題への深い理解と創造的な視点をもとに、実装可能性と社会的意義を両立させた以下の3プロジェクトには、多くの関係者から関心が寄せられました。
各チームは、異なる大学の学生たちで構成され、それぞれの専門性や個性を活かして開発に取り組みました。
-
Fridge Snap(A班):関西学院大学、神戸大学、大阪工業大学の学生で構成
冷蔵庫内の食材画像をAIが自動認識し、栄養バランスを考慮したレシピを提案。食品業界企業と連携し、将来的な商用化も見据えた開発が行われました。
-
OshiMone(D班):京都産業大学、立命館大学、大阪芸術大学の学生で構成
SNS投稿からファンの感情を解析し、最適なイベントやグッズ情報を提案する推し活支援AI。ユーザーのプライバシーに配慮した匿名化処理や同意取得設計など、倫理的観点にも配慮された設計がなされています。
-
Harmony AI(C班):神戸大学、大阪工業大学、大阪芸術大学、立命館大学の学生で構成
ユーザーの価値観や性格、将来像などの属性情報をもとに、チームや組織内での円滑な意思疎通を支援するAI。AI間の学習連携により、進化するシステムとしての可能性も提示されました。

今後の展望
当社は、本イベントで得た技術知見や学生との協働経験を、AI・データ活用支援事業の高度化や人材育成施策に活かしてまいります。今後も、産官学連携による共創型の取り組みを通じて、次世代の技術・人材・実装力の育成に継続的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
サークレイスについて
サークレイスは、2012年に株式会社パソナグループと当時英国ロンドンに拠点を置いていたTquila Ltd.との合弁会社「株式会社パソナテキーラ」として設立され、2020年7月に「サークレイス」へと商号変更、2022年4月には、東京証券取引所グロース市場に上場しました。
自社開発のSaaS製品やSalesforceをはじめとする主要クラウドソリューションを活用し、お客様の DX(デジタルトランスフォーメーション)やカスタマーサクセスの実現を目指し、革新的かつ実効性のあるソリューションを提供し続けています。
会社名: サークレイス株式会社(circlace Inc)
所在地: 東京都中央区日本橋2-1-3 アーバンネット日本橋二丁目ビル 6F
設 立: 2012年11月1日
資本金: 4億803万円(2025年3月31日現在)
代表者: 代表取締役会長兼社長 佐藤 スコット
事業内容:
-
DX(デジタルトランスフォーメーション)に関するコンサルティング
-
ICTを活用した業務改善に関するコンサルティング
-
自社SaaS製品(AGAVE)の開発、販売
-
クラウドソリューション(Salesforce, ServiceNow※1, Anaplan, Microsoftなど)の導入における設計から開発、さらに定着化、保守・運用サポートまでのワンストップサービスの提供
※Salesforceは、Salesforce, Inc.の登録商標です。
※Anaplanは、Anaplan, Inc.の登録商標です。
※1:アオラナウ株式会社(当社連結子会社)との連携により対応可能です。
※本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後、予告なしに変更されることがあります。
【関連リンク】
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像