深いブルーに包まれた海底世界で繰り広げられる、命と色彩が奏でる愛のシンフォニー!「海中の色彩の発見者」伊東昭義による最新刊『奇跡の海物語 伊東昭義』が、8月20日刊行されました!

暑い夏、読書で海底探検に出かけよう!海の中では見事な調和と助け合いで、生きものたちの命の営みが繰り広げられています。サンゴの森に集まる個性溢れる色やかたちの仲間たちに、目を奪われるフォトエッセイです。

株式会社求龍堂

本書は、美術家・彫刻家であり、「幼児体育」の創始者という異色の経歴の持ち主、伊東昭義が写真と文章で捉えた、海の奇跡をたどる作品集です。色とりどりの魚たちが織りなす、エネルギーに満ちた自然の迫力には目を見張るものがあり、そこに込められた生命への畏敬の念を感じずにはいられません。40年を超える海の世界との関わりから厳選した、120点を超える写真と文章には、伊東の詩的で豊かな精神性がつまっています。伊東昭義の美術写真作品の特徴である、鮮やかな色彩のパラダイスを、美術図書出版を手掛ける求龍堂が再現しました。

ミステリアスな命と色彩の宇宙  

沖縄のサンゴ礁の海と出逢い、生命の原風景に心打たれた伊東は、海中の美の探求者となります。海中世界の色彩を発見し、「美術写真」という独自のジャンルを確立した伊東の作品は、アメリカのスミソニアン美術館、フランスのポルトドレ宮殿美術館、イタリアの国立アリナリ写真美術館、ユネスコ・パリ本部での海外個展開催などの機会を通じ、国際的に高い評価を得ています。

彼の作品では、海面は巨大なレンズとなり、太陽が水面まで引き寄せられて、まるで宇宙と対面するかのような、不思議な空間を描いています。

p.154-155「新天地」

生命のパラダイスに鮮やかに映し出される、色彩のハーモニー

沖縄、伊豆、タイ、フィリピンなど、世界中の愛らしい魚たちが、豊かなコントラストで次々と現れます。人気者のカクレクマノミや、華やかなサンゴ礁に、めったに見られない熱帯魚など、ページをめくるごとに新しい出会いと驚きがあり、目を楽しませてくれます。自然が織りなす圧巻の造形には、心潤う繊細な美しさがあります。

p.116-117「魂の祭典」

魚と目が合う!?

伊東昭義作品の特徴として、その多くが、鑑賞している我々と魚たちが見つめ合う構図になっていることが挙げられます。なにかこちらに語りかけてくるような物言いたげな様子が印象的で、魚とはこうも表情豊かな生きものだったのかと驚かされます。伊東自身も「どんなに沢山の魚たちがいても、彼らは必ずこっちをじっと見ていますね」と語っています。まるでその場で対話をしているような奇跡の写真の連続は、我々の無限の想像力を掻き立てます。

p.226-227「遊走」

親子で楽しめる海底探検への扉が開いています!

本書は、小学校高学年対応のルビ付きです。声にも出して読むことで、五感をフルに刺激しながら、海の仲間と心を通わせて頂きたいと願っています。

伊東が紡ぐストーリーは、温かな愛と喜びに満ちています。もちろん絵本や図鑑のように読むこともでき、まだ見ぬ生物や自然界への興味を育みながら、家族で安心して楽しめる作りとなっています。未知なる自然の美と息づかい、そして生きものたちが語りかけてくる様々なストーリーを描き出しました。母なる海は想像を超えた神秘にあふれ、深遠な生命の歴史を思い起こさせます。

伊東が彫刻家として芸術表現の道を歩み出し、彫刻作品の発表と並行し取り組んだのが、未知の領域であった「幼児教育としての体育」でした。伊東はその理論と実践を学術の基に世に送り出し、幼児体育の創始者として40年以上、子どもたちの心身の発育に取り組み、日本の第一人者となりました。伊東の教育思想は、今も全国的に影響を与え続けています。

本書によって「あたたかな心で命を育むこと」の大切さを、海の仲間との出合いから深く学んでほしいと願っています。

p.162-163「出現」

◎商品情報

『奇跡の海物語 伊東昭義』

対象:美術全般、生物科学

発売日:2025年8月20日

定価:3,960円(税込)

著者:伊東昭義

発行:株式会社求龍堂

主な仕様:並製本カバー帯掛け、判型:B5変型(257×188ミリ)、頁数:252頁、図版点数:123点

p.56-57「困惑」

◎著者プロフィール

伊東昭義(いとう あきよし)

日本大学芸術学部美術学科(彫刻専攻)卒業。彫刻作品の制作をする傍ら、沖縄の海との出合いを得て、海中世界を芸術に昇華させた「美術写真」というジャンルを確立させた。以来、美術家(彫刻家)として世界的な活動を続ける。

○主な展覧会

2000年 「伊東昭義・沖縄サミット記念展 –奇跡の海・沖縄–」 リウボウホール

2005年 [伊東昭義・米国立スミソニアン展」 スミソニアン S.Dillon Ripley Center International Gallery

2012年 「伊東昭義・仏国立ポルトドレ宮殿・ギャラリー展」 フランス・パリ/フランス文化省招聘による。

2012年 「伊東昭義・伊国立アリナリ写真美術館展」 イタリア・フィレンツェ/作品と資料が永久保存される。

2015年 「伊東昭義 inパリ・ユネスコ展」 UNESCO、2015年「伊東昭義・教育巡回展」 ユネスコ日本政府代表部が、伊東に代わり、パリを中心に無償にて作品貸出を開始する。

2017年 「伊東昭義展」 ミウラートビレッジ・三浦美術館

○主な著書

『ケルピン/「生命の色温度』(風鳴堂書店 1994年)、『からだとこころを創る幼児体育』(日本放送出版協会 1995年)、『奇跡の海』(光村推古書院 1999年)、『奇跡の海・沖縄』(光村推古書院 2000年)、『龍宮の海』(求龍堂 2010年)、『海には海の詩がある』(角川学芸出版 2010年)、『公園の天使たち』(求龍堂 2023年)、『原野を走る天使と悪魔』(三省堂書店/創英社 2024年)など。

◎編集者より

すべての創造の源は、命と色彩のデザインを身にまとう、海の生きものたちの世界にあります。伊東昭義がカメラを手に海を訪ねて見てきた、多種多様な生きものの、あまりに個性的な、それでいて絶妙な平和のハーモニーには、見ているこちらも、挨拶をしたくなるようです。

心満ちる映像的世界が広がっています。愛すべき世界!

p.176-177「メルヘン舞台」

求龍堂について

求龍堂は1923年創業、昨年2023年、100年を迎えた美術書出版社です。社名の求龍(きゅうりゅう)はフランス語の「CURIEUX」からとったもので、「芸術的あるいは知的好奇心を求める」「常に新しきを求める」ことを意味し、名付け親は画家の梅原龍三郎です。東洋の「龍」に理想を求め、時代という雲間を縦横無尽に飛び交いながら、伝統美からアート絵本まで、常に新たな美の泉を発掘すべく出版の旅を続けています。

【会社概要】

社名:株式会社 求龍堂

本社所在地:東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋新館1階

代表取締役:足立欣也

創業: 1923年

事業内容: 美術品・生活文化関連図書の出版、美術印刷物の企画製作、美術品売買

HP:https://www.kyuryudo.co.jp/ 

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会社概要

株式会社求龍堂

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URL
-
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋ビル新館1階
電話番号
03-3239-3381
代表者名
足立欣也
上場
未上場
資本金
-
設立
1950年12月