ISS「きぼう」日本実験棟後継機に係る産業横断での協議・連携に参画

~「日本モジュール」を活用した宇宙エコシステム形成に向け水処理分野での貢献を目指す~

栗田工業株式会社

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:江尻 裕彦、以下「当社」または「クリタ」)は、株式会社日本低軌道社中(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山本 雄大、以下「日本低軌道社中」)が開発を進める、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の後継機となる民間による「日本モジュール」を活用した、宇宙利用のエコシステム形成に向けた産業横断での協議・連携(以下「本協議」)に参画しました。本協議において、当社は主に日本モジュール内での水再生・循環インフラ技術の開発を目指します。 

2030年のISSの退役予定を受け、世界主要各国でポストISSに係る動きが加速しています。日本においては、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から宇宙戦略基金の交付を受けた日本低軌道社中により、「きぼう」日本実験棟の後継機となる「日本モジュール」、ならびに「商用物資補給船(HTV-XC)」の開発が、本年4月に開始されました(*1)。また、日本低軌道社中は、ポストISS以降の地球低軌道は民間主体の経済圏となる想定のもと(*2)、日本の強みである技術や産業ベースを活かした、地球低軌道における新たな経済圏の構築への貢献を目指しています。そしてこのたび、日本低軌道社中を中心に、「日本モジュール」を核とした地球低軌道利用のエコシステムの形成を促進するため、国内の多様な企業・機関による産業横断連携の協議が開始されることとなりました。 

宇宙空間や月・火星において人類が生活や活動をするためには水は不可欠な物質です。さらに、地球から宇宙へ水を輸送するには膨大なコストが掛かることなどから、宇宙向け水再生・循環インフラ技術の重要性はますます高まっています。当社は本協議において、「日本モジュール」における水に対するニーズ調査と、それらを実現するための技術要件などの検討を進める予定です。 

クリタグループは、JAXAとのISSにおける宇宙向け水再生システムの実証試験(*3)をはじめ、長年培ってきた水処理分野における技術や知見の宇宙分野への適用を目指し、さまざまな取り組みを進めています。引き続き、宇宙開発に携わるさまざまな官民と協業し、宇宙分野における水の回収・精製技術の開発や持続的な宇宙プラントの構築による、人類の宇宙へのチャレンジの一翼を担うことを目指していきます。また、宇宙分野における研究開発などで得られる知見を活用して、地球上における社会や産業の課題解決に寄与できるソリューションを創出・提供することにより、持続可能な社会の実現へ貢献してまいります。 

注) 

*1: 2025年7月28日付日本低軌道社中ニュースリリース「宇宙戦略基金の交付決定を受け、ISS「きぼう」後継機の「日本モジュール」と「商用物資補給船」開発プロジェクトを本格始動」参照。 

*2: JAXAウェブサイト「ポストISSへの取組み」ページ参照。 

*3: 2024年3月12日付当社ニュースリリース「当社の水再生システムの宇宙実証完遂に対し、JAXAから感謝状を受領」参照。 

<参考サイト> 

株式会社日本低軌道社中 コーポレートサイト https://japan-leo-shachu.com/

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会社概要

栗田工業株式会社

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URL
https://www.kurita-water.com/
業種
製造業
本社所在地
東京都中野区中野4丁目10番1号 中野セントラルパークイースト
電話番号
03-6743-5000
代表者名
江尻 裕彦
上場
東証プライム
資本金
134億5075万円
設立
1949年07月