JAXAベンチャー天地人、農業ブランド『天地人ファーム』を立ち上げ、「月面アスパラガス」を栽培中。2023年春から収穫開始予定

「宇宙ビッグデータ米」に続く天地人発の農産物は、学生インターンが栽培したアスパラガス。

株式会社天地人

​株式会社 天地人(東京都港区 代表取締役 櫻庭康人)は、天地人の学生インターンを中心に「月面アスパラガス」を栽培していることをお知らせします。2022年3月に苗を植え、現在順調に生育しており、2023年3月からの収穫を予定しています。


■天地人ファームの創設
現在、世界中の生産現場ではさまざまな問題に直面しています。例えば、地球温暖化による気温上昇や異常気象などの影響で、従来の栽培方法では農作物を安定的に生産できなくなる可能性があります。

実際、コーヒーの栽培適地が縮小しており、産地によっては2050年までにコーヒーの栽培地が現在の50%に縮小するとの指摘もあります。

さらに、日本に視点を移してみると、気候変動に加えて、農業従事者の高齢化や不足、それに伴う耕作放棄地の増加などの問題に直面しています。日本の農業は、労働力の確保のため海外からの技能実習生の力に大きく頼っており、感染症による国外からの渡航禁止期間は大きな痛手となりました。

天地人では、これらの課題を重く受け止めており、宇宙の視点から農業の課題解決を目指す「天地人ファーム」を立ち上げました。現在、天地人ファームでは、2つのプロジェクトに取り組んでいます。

①気候変動に対応したブランド米をつくる「宇宙ビッグデータ米」
②月面でのアスパラガス栽培を目指す「月面アスパラガス」


どちらも、農業に関わる皆様と同じ視点で課題解決できるように、農地探しから栽培・収穫まで携わっています。

■「宇宙ビッグデータ米」
天地人では、2021年より「宇宙ビッグデータ米」の栽培を行っています。2022年に収穫したお米は、米の美味しさを表す指数の1つである食味スコア*で、トップブランドと遜色ないスコアを獲得しました。
*食味計(機器名:静岡製機AG-RD )で計測
 



天地人は、地球観測衛星のデータを活用した農地探しから、栽培や収穫まで携わっています。

宇宙ビッグデータ米に関するプレスリリース:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000045963.html

協業している米卸の株式会社神明と農業ITベンチャーの株式会社笑農和と米の課題解決を目指し、2023年も引き続き取り組んでまいります。

■「月面アスパラガス」
「月面アスパラガス」の栽培は、「宇宙ビッグデータ米」の経験を活かした、新しい挑戦です。

天地人ファームは、過酷な環境である月面においても通用するアスパラガスの栽培方法を探求し、得られた知見を地球の農業に応用することで、現在の農業が抱える課題解決に貢献したいと考えています。
 


「月面アスパラガス」は、農学部に在籍する22〜24歳の現役学生インターン生を中心に栽培が始まりました。農地を探すところから始まり、栽培管理から収穫までを川崎市の農家さんにも指導を仰ぎながら天地人ファームが中心に行います。

今後も天地人ファームでは、農業に関わる皆さまと同じ目線に立ち、課題解決できるようなプロジェクトを立ち上げていく予定です。



■「採れたて」を「月」でも。「月面アスパラガス」の由来


世界各国が取り組む「宇宙での作物栽培」
現在の宇宙空間では、栄養価が高く、宇宙で食事しやすいようにパッケージされた宇宙食が主流です。しかし、宇宙食は定期的な補給が必要で、時間とともに栄養素が劣化してしまいます。そこで、不足している栄養素を補い、食事のバラエティを増やすために、宇宙空間で作物の栽培を目指すプロジェクトが世界中で行われています。過去には、葉野菜や、トマトなど幅広い作物の生産が試みられています。

天地人ファームはアスパラガス栽培にチャレンジ
天地人ファームのアスパラガス「月面アスパラガス」は、将来、月面での栽培を目指しています。

アスパラガスは、栄養ドリンクに含まれる「アスパラギン酸」や強力な抗酸化物質「ルチン」が豊富に含まれます。宇宙では、生活習慣病を抑える働きをしている、体内の抗酸化物質の量が低下する可能性が報告されており、アスパラガスは、月面で生活する人類の健康の維持に貢献できると考えます。

「月面アスパラガス」は、宇宙飛行士が宇宙に近い環境に段階的に移行して訓練するのと同様に、月面でのアスパラガス栽培を最終目標として、段階的な研究開発を進めています。

Phase1:通常の畑で美味しいアスパラガスを栽培する
Phase2:耕作放棄地で美味しいアスパラガスを栽培する
Phase3:過酷な環境もしくは限られた資源で美味しいアスパラガスを栽培する
Phase4:月面で美味しいアスパラガスを栽培する

2022年はPhase1として、栽培適地でアスパラガスを栽培しました。本当に美味しいアスパラガスを作り、その価値を消費者の皆様に実感していただくこと、今後、耕作放棄地などの悪条件の土地で美味しいアスパラガスの栽培を試みるにあたって必要なノウハウを蓄積することなどを目標としました。

「月面アスパラガス」は、2022年3月に定植を行いました。現在、順調に生育中で、2023年3月から収穫が始まり、5月末までの収穫を予定しています。

■「月面アスパラガス」リーダー 岡田のコメント
私は、大学で4年間アスパラガスの研究をしており、1年で4~500本のアスパラガスを食べるアスパラマニアです。4年前に初めて収穫したてのアスパラガスを食べたことがきっかけでした。「こんなに旨くて栄養のある食べ物は他にない!!」と興奮したのを今でも覚えています。この感動をたくさんの人と共有したいという想いが「月面アスパラガス」を栽培する原動力です。

「月面アスパラガス」に取り組んでいる学生メンバーは農業が好きで、農業界を盛り上げたいという熱意を各々が持っています。普段泥だらけで農作業をしている私たちが月面を目指すことで初めて見えたことがあると思います。それらを地球の農業に応用し、農業の課題解決に貢献したいです!
ご興味を持たれた企業や飲食店・メディア関係の方がいらっしゃいましたら、サンプルを送付することが可能です(数量限定)。
info-compass@tenchijin.co.jp までご連絡ください。
 


■天地人コンパスとは

2022年7月に天地人は、土地評価エンジン『天地人コンパス』のフリープランをリリースしました。天地人コンパスは、地球観測衛星のビッグデータをはじめとする様々なデータをもとに、解析、可視化、データ提供を総合的に行う土地評価サービスです。農業生産から都市開発まで、様々な目的に合わせてカスタマイズすることが可能となっており、ビジネスにおいて最適な土地を宇宙から見つけることができます。

これまで、宇宙から稲の栽培環境をモニタリングし、より美味しいお米の栽培を目指す「宇宙ビッグデータ米」プロジェクトや、キャンプ場候補地を宇宙から衛星で探すプロジェクト、複数の土地の類似性を気象の観点から評価するプロジェクトなどにサービスを活用してきました。

衛星データというと、多くの方が衛星から撮影した写真を思い浮かべると思います。衛星から撮影した画像は代表的な衛星データではありますが、天地人コンパスは、降水量などの気象情報や、3Dマップに代表される地形情報、赤外線によって観測される地表面温度なども世界中のあらゆる場所で取得可能です。

また、天地人コンパスでは、お客さまが元々お持ちの地上データや、実績データなどを重ね合わせて、複合的に分析することもできます。

利用方法
『天地人コンパス』
・料金:無料
・対応言語:日本語、英語
・対応ブラウザ:Google Chromeを推奨、PCのみ対応
・サイトURL:https://tenchijin.co.jp/compass/
 
お問い合わせ窓口:info-compass@tenchijin.co.jp


■株式会社 天地人 会社概要
会社名:株式会社 天地人
所在地:東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー9F
代表者:代表取締役 櫻庭康人
事業内容:衛星データを使った土地評価コンサル
サイトURL:https://tenchijin.co.jp/

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会社概要

株式会社天地人

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URL
https://tenchijin.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋1丁目4−1 日本橋一丁目三井ビルディング5階
電話番号
-
代表者名
櫻庭康人
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年05月