若い、あるいは高齢で小規模なクリニックほど患者とのコミュニケーションに悩んでいる実態が明らかに
「ペイシェント・ハラスメント」の増加が社会問題化
クリニックの規模別、医師の年代別で調査結果を集計しました。規模別でみると、従業員4名以下の小規模なクリニックの医師の40.0%が「患者とのコミュニケーションに悩んでいる」と回答しています。「5~9人」で26.6%、「10人以上」だと19.0%となっています。患者と接する機会の多い小規模なクリニックほど、割合が高くなっています。
年代別でみると、「40代以下」で30.2%、「50代」が21.1%、「60代以上」が33.0%となっています。若い、もしくは高齢の医師ほど「患者とのコミュニケーションに悩んでいる」ことが明らかとなりました。
さらに、医師の年齢とクリニックの規模を合わせて集計すると「医師:40代以下・規模4人以下」のクリニックで66.7%、「医師:60代以上・規模4人以下」のクリニックで40.7%が「患者とのコミュニケーションに悩んでいる」と回答しています。
「医師が若い、あるいは高齢で患者と直接接する機会の多い小規模なクリニック」ほど、患者とのコミュニケーションに悩んでいる実態が浮き彫りとなりました。
増加する「ペイシェント・ハラスメント」が背景か
医療従事者が患者やその家族から受ける暴力・暴言は「ペイシェント(患者)・ハラスメント」(ペイハラ)と呼ばれ、各地で深刻化しています。一昨年には大阪のクリニックで25人が犠牲になった放火殺人や、昨年には埼玉で医師が殺害された立てこもりなど、医師らを狙った事件も相次いでいます。
今、厚生労働省も対策に乗り出すなど「ペイシェント・ハラスメント」は社会問題となっています。
日々、医師と接するギミックの担当者も「ペイシェント・ハラスメント」に悩む医師の声を聞くことが多くなっています。
「医師が若い、あるいは高齢で患者と直接接する機会の多い小規模なクリニック」ほど「患者とのコミュニケーションに悩んでいる」という今回の調査結果の背景には、「当たりやすい相手に不満をぶつける」という「ペイシェント・ハラスメント」の増加も背景にありそうです。
集計方法
・集計期間:2023年3月24日(金)~10月30日(月)
・調査数:全国の開業医351人
・調査方法:インターネットでのアンケート
調査結果
規模別の内訳
規模・年代別の内訳
・40代以下
・50代
・60代以上
ドクターズ・ファイル編集長 大石真由佳 のコメント
私たちは「ドクターズ・ファイル」の取材・運営を通して、150人以上の社員が日々、ドクターをはじめとした医療従事者の方々の声を聞いています。近年、私たちのもとにも「ペイシェント・ハラスメント」に関する悩みが寄せられるようになりました。今後もドクター、患者双方からの声を受け取りながら、私たちのサービスを通じてよりよい医療提供に貢献してまいります。
会社概要
株式会社ギミック
代表取締役社長 兼 社長執行役員 CEO:横嶋 大輔
本社:東京都渋谷区南平台町2-17
代表の横嶋大輔が株式会社リクルートフロムエー(現・株式会社リクルート)入社後、商品企画部長、営業企画部長を歴任した後、2003年に社内独立制度を利用し、起業。クリニックのDX化によって、最も身近な地域の医療サービスの向上に貢献し、新医療文化の創造を目指しています。地域医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」をはじめ、クリニック専用の情報共有アプリ「メディパシー」、クリニック・医療機関に特化した人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ」、医療機関従事者向け求人メディア「ドクターズ・ファイル ジョブズ」などを展開。
ドクターズ・ファイル: https://doctorsfile.jp/
メディパシー: https://medipathy.doctorsfile.jp/
ドクターズ・ファイル クリニコ: https://clinico.doctorsfile.jp/
ドクターズ・ファイル ジョブズ: https://doctorsfile.jp/jobs/
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