日本印刷学会「技術賞」受賞のお知らせ
~ フルカラー3D プリンターの開発・商品化が印刷産業の発展に貢献 ~
株式会社ミマキエンジニアリング(本社/⾧野県東御市、代表取締役社⾧/池田 和明、以下当社)は、2 月 25日に開催された一般社団法人日本印刷学会 通常総会において、「フルカラー3D プリンターの開発・商品化」が「日本印刷学会 技術賞」を受賞しました。
同賞は、印刷産業の発展、あるいは印刷技術の他産業への応用に特徴的な貢献をした技術内容に対して表彰されるもので、技術の新規性、独自性や市場での評価・実績などの面から審査されます。
同賞は、印刷産業の発展、あるいは印刷技術の他産業への応用に特徴的な貢献をした技術内容に対して表彰されるもので、技術の新規性、独自性や市場での評価・実績などの面から審査されます。
今回受賞したフルカラー3Dプリンター「3DUJ-553」及び「3DUJ-2207」は、高成⾧が続く3Dプリンター市場に「フルカラー」という高い付加価値を付与するために、当社が⾧年培ってきたインクジェット技術及びUV硬化インク技術を駆使して開発したもので、1,000 万色以上のフルカラー3Dプリンターの商品化は世界初*となります。
従来の3Dプリンターは、立体物の形状を作るだけか、低解像度で色数の少ない着色立体物しか造形できませんでした。これに対し、当社のフルカラー3Dプリンターは、立体物の造形動作と同時にフルカラーでの表面印刷動作を行い、彩度の高いフルカラー着色立体物の造形を可能としたものです。また、アクリル系 UV 硬化樹脂で造形するため機械的な強度が大きく、表面のカラー領域が厚いため退色・消色しにくいという特徴があります。更に、造形する際のサポート材が水溶性インクで高解像度であることから、造形の後処理が容易で、かつ精緻な立体物を造形できます。加えて、造形物の硬化をUV LEDで行うため、構造が簡単で発熱が少なく、装置としての高い信頼性を有しています。これらの新規性や独自性、特徴が高く評価され、今回の受賞に至りました。
当社では、従来の3D プリンターによる造形後の色付けでは難しかった圧倒的な色彩表現と造形力により、立体造形の模型やフィギュア、オブジェクト看板、展示物といった最終製品制作用途向けに高い付加価値を提供し、お客様のビジネスをサポートするとともに、3Dプリンター市場の更なる発展に寄与してまいります。
*3DUJ-553 を発表した 2017 年8月現在、当社調べ
以 上
【技術賞受賞者】
株式会社 ミマキエンジニアリング
八角 邦夫、 大井 弘義、 原 浩文
【株式会社 ミマキエンジニアリング 代表取締役社⾧ 池田 和明のコメント】
このたび、「日本印刷学会 技術賞」を受賞したことは、当社にとって誠に光栄なことです。今回受賞した「フルカラー3D プリンターの開発・商品化」は、当社が創業以来培ってきた2Dカラー印刷の基本技術を拡張するとともに、強みを持つ「インクジェット技術」と「UV 硬化技術」を融合して、今後益々規模が拡大すると見込まれる 3Dプリント市場で求められていたフルカラー造形のニーズに真摯に向き合い、世界に先駆けて開発・商品化したものです。これにより、色彩鮮やかな立体造形物を容易に制作することを可能とし、商業・産業用途だけでなく学術・芸術・教育用途など、様々な分野での活用が広がっています。今後も、当社の「3DUJ-553」及び「3DUJ-2207」の販売拡大を通じ、フルカラー3Dプリント技術を活用した新たなビジネスモデルを提案していくとともに、印刷産業の更なる発展に貢献する技術開発に取り組んでまいります。
【当社 3D プリンターによるフルカラー造形物の事例】
五重塔 (高さ 170mm)
カラーインクとクリアインクを組み合わせた
半透明のカラーデザインモデル
可動球体を抱くドラゴン
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像