【「オフィス環境をかなり重視」する就活生が2023年比で約10%増】採用担当の2割以上がオフィス投資で「内定承諾率5%向上」を実感する結果に
採用のミスマッチを防ぎ、入社後の社員定着率までを一気通貫で高める経営戦略としてのオフィスづくりとは
株式会社アーバンプラン(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役:佐々木 央)は、①就活中の学生/②人事・採用担当者を対象に、「企業選びにおけるオフィス環境の影響値」に関する調査を実施しました。
コロナ禍を経て働き方や価値観が多様化する中、就活中の学生が企業を選ぶ基準も変化を続けています。
2023年に実施した「就活生の企業選びの基準と採用に向けた企業側の対策」に関する調査では、8割以上の就活中の学生が企業選びにおいて「オフィス環境」を重要視していることが明らかになりましたが、現在の採用市場やオフィス環境はどう変化しているのでしょうか。
そこで今回、株式会社アーバンプラン(https://urban-plan.com/)は、①就活中の学生/②人事・採用担当者を対象に、「企業選びにおけるオフィス環境の影響値」に関する調査を実施しました。
調査概要:「企業選びにおけるオフィス環境の影響値」に関する調査
【調査期間】2026年3月30日(月)~2026年4月1日(水)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,005人(①502人/②503人)
【調査対象】調査回答時に①就活中の学生/②人事・採用担当者と回答したモニター
【調査元】株式会社アーバンプラン
【モニター提供元】サクリサ
企業選びの基準はどう変わった?労働環境と労働条件、今の就活中の学生が重視するのは

はじめに、就活中の学生に対し、「労働環境(人間関係、オフィス環境など)と労働条件(賃金、労働時間など)のどちらをより重要視するか」について尋ねたところ、以下のような回答になりました。
【2026年の調査】
『労働環境(61.0%)』
『労働条件(39.0%)』
【2023年の調査】
『労働環境(59.2%)』
『労働条件(40.8%)』
2023年の同調査と大きな変化はなく、約6割が賃金や労働時間といった条件面よりも、人間関係やオフィス環境を含む「労働環境」を重視していることが分かります。
企業にとっては、賃金などの条件面を整えるだけでなく、オフィス環境を含む働きやすい空間の整備が、今後の人材獲得に向けた重要な取り組みになると考えられます。
「オフィス環境は企業選びにおいて重要視しているか」について尋ねたところ、以下のような回答になりました。
【2026年の調査】
『かなり重要視している(38.3%)』
『少し重要視している(48.4%)』
【2023年の調査】
『かなり重要視している(30.3%)』
『少し重要視している(55.3%)』
「かなり重要視している」と回答した方が2023年調査から約1割増加しており、働き方の多様化が進む中で、就活中の学生は出社する場所としてのオフィスに対し、これまで以上に付加価値や快適性を求める傾向にあると推察されます。
全体として労働環境やオフィス環境が重要視される傾向が見えましたが、業界別で比較したところ、以下のような回答になりました。

「人材・ビジネスサービス業」や「情報通信業」を志望する学生において、特に労働環境を重視する傾向があるようです。これらの業界ではチームでの業務や対人コミュニケーションが主軸となることが多く、人間関係やオフィス空間が働きやすさに直結しやすいといった理由があると推測されます。
一方で、「公務・団体」は唯一、労働条件が労働環境を上回る結果となりました。志望する学生は安定した収入や明確な労働時間といった条件面の保障を求める志向が強いと考えられます。この結果から、採用活動においては業界の特性や学生の傾向もふまえ、労働環境と労働条件のどちらを重点的にアピールすべきかを見極めることが重要になると言えます。
ではなぜ、オフィス環境を重視する学生が多いのでしょうか。

そこで「オフィス環境を重要視する理由」について尋ねたところ、『心身ともにストレスなく快適に過ごしたい(50.8%)』と回答した方が最も多く、『社内の雰囲気や風通しの良さ(人間関係)が表れると思う(46.2%)』『モチベーションやパフォーマンスに直結する(40.9%)』と続きました。
自身の快適さやパフォーマンス向上以外に、半数近くが「社内の雰囲気」を理由に挙げました。この結果から、就活中の学生は入社前に把握することが難しい「社風」や「人間関係」を、目に見える物理的なオフィス環境から推測しようとしていることがうかがえます。
就活中の学生にとって、オフィス環境は単なる作業場所ではなく、企業の組織風土や働きやすさを評価するための重要な指標として機能していると考えられます。
さらに、「企業志望度が上がるオフィス環境の特徴」について尋ねたところ、『社員同士が自然に交流でき、風通しの良さを感じる空間(32.5%)』と回答した方が最も多く、『その日の気分や業務に合わせて、働く場所を自由に選べる環境(27.7%)』『Web会議用ブースや最新のIT設備などがあり、業務効率が上がる環境(23.3%)』と続きました。
社員同士の自然な交流を促す空間が1位になったことから、前問で「社内の雰囲気や風通しの良さ」を重要視していた意識が、具体的な空間への要望としてそのまま表れていると考えられます。
働き方の多様化が進む中で、就活中の学生は出社するからこそ得られる「他者とのつながり」や「偶発的なコミュニケーション」に価値を見出していると推測されます。
企業には、単なる作業スペースとしての枠を超え、社員同士の交流を促す手段としてのオフィスづくりが求められていると言えます。
就活中の学生が重要視するオフィスの要素ランキング!志望度を上げる環境とは?
オフィス環境に対する学生の意見が明らかになりましたが、人事担当者企業側の目線と揃っているのでしょうか。

「オフィス環境のどのような点を重要視しているか」について尋ねたところ、『空間のゆとりや雰囲気の良さ(開放感、日当たりの良さなど)(32.4%)』と回答した方が最も多く、『清潔感・新しいシステムの導入など設備投資がされている(29.0%)』『社員間のコミュニケーションを促進するスペース(カフェ・ラウンジなど)(28.3%)』と続きました。
空間の雰囲気だけでなく、「清潔感・新しいシステム」といった設備投資の要素も上位に入りました。この結果から、就活中の学生はただオフィスデザインが良いだけでなく、業務効率や快適性を高めるための実用的な環境が整っているかどうかも、企業を評価する際の重要な基準としていることがうかがえます。
続いて、自社のオフィス環境について『かなり力を入れている』『少し力を入れている』と回答した人事・採用担当者にうかがいます。
「自社のオフィス環境の魅力はどのようなところだと思うか」について尋ねたところ、『清潔感・新しいシステムの導入など設備投資がされている(43.2%)』と回答した方が最も多く、『空間のデザイン性(おしゃれな内装やインテリアなど)(38.3%)』『空間のゆとりや雰囲気の良さ(開放感、日当たりの良さなど)(31.3%)』と続きました。
前問と比較すると、就活中の学生が重要視する「設備投資」や「空間のゆとり」を、企業側も自社の魅力として捉えている点が合致しています。一方で企業側が魅力として挙げていた「デザイン性」はそこまで学生の中で重要視するものとしては高くなく、おしゃれさよりは実用性を伴うオフィスデザインが好まれるようです。
オフィス環境は採用力に直結?人事・採用担当者のリアルな声と今後の展望
採用におけるオフィス環境の重要度が明らかになりましたが、オフィスを変えることでどういったメリットが現れているのか、定性面と定量面でそれぞれ伺いました。

「自社のオフィス環境を整備後、就活中の学生や入社後の社員の反応(定性面)にどのような良い変化があったか」について尋ねたところ、『学生が「入社の決め手」の1つとしてオフィス環境を挙げるようになった(45.8%)』と回答した方が最も多く、『説明会や面接で「オフィスが魅力的だ」と直接言われることが増えた(40.4%)』『自社のカルチャーや雰囲気が学生に伝わりやすくなり、ミスマッチが減った(38.5%)』と続きました。
オフィス環境の整備が、単なるイメージアップにとどまらず、「入社の決め手」という直接的な動機付けにつながっていることが分かります。
また、「カルチャーや雰囲気が伝わりやすくなった」という回答が上位に入っていることから、言葉だけでは伝わりにくい社風や働きやすさを、オフィス空間という視覚的な要素を通じて直感的に伝えられていることが明らかになりました。
オフィス環境の整備は、就活中の学生の企業理解を深める有効な採用ツールとして機能していると考えられます。

すべての項目において「特に変わらない」と回答した企業は約1割にとどまり、大多数が何らかのポジティブな変化を感じていることが明らかになりました。
「5%以上向上した」という明確な効果が最も表れたのは、『採用サイトやサービスサイト(SNSなども含む)の閲覧数や流入数』でした。
オフィス空間の様子をサイト上で視覚的に発信することが、求職者の関心を惹きつける有効な要素として直接的に機能していると推察されます。
また採用フェーズだけでなく、『社員定着率』の明確な向上が上位に入っており、入社後も快適に働ける環境が提供されることで、社員の満足度が上がり、結果として離職防止に繋がっていると考えられます。
これらの結果から、オフィス環境への投資は、人材獲得から定着までを一気通貫で強化する有効な施策であると言えます。
まとめ:「選ばれる企業」の新基準!オフィス環境は採用の「入り口」から「定着」までを貫く経営投資へ
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