【慶應義塾】薬剤副作用として知られるジスキネジア(体のくねくね・口のもごもご)が進展していくメカニズムを解明
慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 脳科学研究部門の阿部欣史助教、田中謙二教授らを含む10施設の共同研究グループは動物モデルを用いて、L-DOPA誘発性ジスキネジア(LID)と遅発性ジスキネジア(TD)に共通する分子病態を発見しました。さらに病態へ発展する条件(素因と環境因の組み合わせ)を明らかにすることで、副作用が生じるケースと生じないケースになぜ時間をかけて分かれていくのか、その理解が深まりました。
LIDは、パーキンソン病患者が治療薬L-DOPAを長期間服用することで、TDは精神疾患患者が抗精神病薬を長期間服用することで生じる難治な副作用です。両者に共通する病態は、線条体神経細胞における小胞GABAトランスポーター(VGAT)の過剰発現でした。これにより線条体神経細胞の神経末端が肥大化し、線条体神経細胞が接続する次の細胞への神経伝達が亢進し、運動異常(ジスキネジア)へと発展していくことがわかりました。
LIDは、パーキンソン病患者が治療薬L-DOPAを長期間服用することで、TDは精神疾患患者が抗精神病薬を長期間服用することで生じる難治な副作用です。両者に共通する病態は、線条体神経細胞における小胞GABAトランスポーター(VGAT)の過剰発現でした。これにより線条体神経細胞の神経末端が肥大化し、線条体神経細胞が接続する次の細胞への神経伝達が亢進し、運動異常(ジスキネジア)へと発展していくことがわかりました。
▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2023/9/29/230929-1.pdf
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