ベトナムのFinTechアプリ「MoMo」ユーザー1,200人に聞いてみた!モニタス「ベトナム人の日本文化に関する実態調査」を発表
ベトナム人の直近2年以内「訪日者」と「非訪日者」による日本に対する意識比較を実施。日本食を週1回以上食べる訪日者は37.1%と非訪日者の2倍以上。
株式会社モニタス(本社:東京都港区、代表取締役社長:林 秀紀、以下「モニタス」)は、ベトナムのモバイル電子決済市場でNo.1のシェアを誇る「MoMo」を提供するOnline Mobile Services Joint Stock Company(本社:ベトナム・ホーチミン、CEO:Tuong Manh Nguyen、以下「Mサービス」)と連携し、同サービスのユーザーを対象とした市場調査を実施できるようになりましたので、お知らせいたします。

「MoMo」は、ベトナム国内で3,000万人以上が登録するFinTechアプリを軸として急成長するプラットフォーマーで、決済額シェアNo.1を誇ります。本連携により、ベトナム市場に向けた消費者動向調査の実施が可能となり、企業のマーケティング活動に新たな価値を提供します。
■「MoMo」は、ベトナム国内で3,000万人以上が登録するFinTechアプリ

■「MoMo」を活用したアンケートサービスイメージ

モニタスは「MoMo」のユーザーである18歳以上のハノイ・ホーチミン在住ベトナム人1,200名を対象に、「ベトナムにおける日本文化の実態調査」を実施しました。
※スクリーニング調査を実施し、過去2年間(2023年1月~2025年1月)での訪日経験を確認
調査期間:2025年1月24日~2025年2月14日
調査手段:オンライン・モバイル調査
調査対象:MoMoアプリ利用者、ハノイ及びホーチミンに住んでいる18歳以上の男女
分析対象:1,200人(過去2年間の訪日者N=287ss、非訪日者N=913ss)
■背景
2024年12月、ベトナム・ホーチミンでは、日本が支援する地下鉄プロジェクト「ホーチミンメトロ」が開通しました。日本とベトナムの外交関係は50年以上の歴史を持ち、経済・文化交流がますます活発化しています。また、2025年3月8日~9日には10回目となるジャパン ベトナム フェスティバル(※)がホーチミンで開催されました。
※参考URL:https://japan-vietnam-festival.jp/home
こうした背景のもと、ベトナム市場における日本の食・製品・コンテンツの浸透度や、実際の購入・体験状況を把握するため、本調査を実施しました。本調査では、ベトナムの消費者が日本の食品、製品、コンテンツに対してどの程度関心を持ち、実際に購入・体験しているのかを過去2年間(2023年1月~2025年1月)の訪日者・非訪日者ごとに分析しました。詳細な調査結果については、以下のポイントをご参照ください。
【訪日者、非訪日者それぞれのアンケート回答者属性】

《主な調査結果》
■製品や文化に関心のある国、訪日者の1位は「日本(82.2%)」。非訪日者でも2位「日本(46.5%)」と直近2年の訪日経験問わず、日本製品・文化への関心が高い。
■非訪日者が関心のある日本文化のTOP3は「日本食(54.8%)」、「電子機器、テクノロジー、自動車(41.7%)」、「有名な観光地 (40.1%)」。
■ベトナムで週1回以上日本食を食べる割合は、訪日者で37.1%、非訪日者で16.8%と約2.2倍の差。
■ベトナムで日本の製品・食品を購入する場所では、「オンラインショッピングサイト」が約6割を占める。訪日者は「専門店(41.0%)」と回答した割合が非訪日者と比較すると20pt以上高い。
■非訪日者のベトナムでもっと知りたい日本の情報TOP3は、「日本食(41.0%)」「アニメ、漫画、ゲーム、コスプレ(33.3%)」「旅行(27.8%)」。
■普段の情報収集方法では訪日者・非訪日者ともに「SNS」が8割超、「ネットのニュースサイト」は半数以上。
■非訪日者は日本に関する情報収集をSNSで収集する人が80%以上を占める。
■現地ベトナム人の製品・文化に関心のある国、訪日者で1位「日本」(82.2%)
製品・文化に関心のある国を聞いたところ、訪日者のTOP3は「日本(82.2%)」「韓国(43.2%)」「中国(40.1%)」でした。一方で非訪日者のTOP3は「韓国(47.2%)」「日本(46.6%)」「中国(42.4%)」で、非訪日者の場合でも製品・文化に関心のある国として「日本」は2位であることがわかりました。
現地のベトナム人は直近2年間の日本への渡航経験に関わらず、日本の製品・文化に関心があるということがわかりました。

■現地ベトナム人の関心のある日本文化TOP5
関心のある日本文化では、訪日者・非訪日者ともに「日本食(寿司、刺身、ラーメン、焼肉、鍋料理など)」「有名な観光地(富士山、京都、東京など)」が人気で、訪日者は「日本食」約7割、「有名な観光地」約6割を占め、非訪日者でも「日本食」約5割、「有名な観光地」約4割を占める結果となりました。非訪日者の場合、「電子機器、テクノロジー、自動車」が約4割を占めていることがわかりました。

■現地ベトナム人の日本食を食べる頻度
日本食を食べる頻度を聞いたところ、訪日者では「月1-3回程度(31.7%)」が最も多く、次いで「週1回-5回程度(30.7%)」となりました。一方で非訪日者も「月1-3回程度(31.0%)」が最も多く、次いで「4ヶ月に1回以下(22.0%)」という結果になりました。
週1回以上日本食を食べる割合は訪日者で37.1%、非訪日者で16.8%となり、訪日者と非訪日者では約2.2倍の差があります。

■現地ベトナム人の日本製品購入頻度
ベトナムで日本の製品・食品を購入する頻度について、訪日者では「月1-3回程度(33.5%)」「週1-5回程度(23.3%)」「4ヶ月に1回以下(18.1%)」。非訪日者では「4ヶ月に1回以下(28.9%)」「月1-3回程度(23.8%)」「ベトナムで日本製品を買ったことがない(18.3%)」という結果となりました。

■現地ベトナム人は日本製品をどこで購入する?
ベトナム現地で日本製品・食品を購入する場所を聞いたところ、ShopeeやLazada、Tikiなどの「オンラインショッピングサイト」が最も多く、訪日者・非訪日者ともに約6割を占めています。次いで「スーパーマーケット」も訪日者で45.2%、非訪日者で45.3%と続きました。3位の場所は訪日者・非訪日者で違いがでており、訪日者の場合Hachi HachiやAkuruhiなどの「専門店」が41.0%、非訪日者の場合「輸入店/日本の構内製品店」が30.2%となりました。

■現地ベトナム人が思う、もっと簡単に購入できるようになってほしい日本の製品は?
もっと現地で簡単に購入できるようになってほしい日本製品を聞いたところ、訪日者は「電子機器(41.8%)」「日本食(38.0%)」「化粧品とヘルスケア(36.6%)」で、非訪日者は「電子機器(38.2%)」「化粧品とヘルスケア(34.6%)」「家庭用品(31.4%)」で、いずれも「電子機器」「化粧品とヘルスケア」の需要があることがわかりました。

■現地ベトナム人がもっと知りたい日本の情報は?
現地ベトナム人にとって、もっと知りたい日本の情報TOP2は、訪日者・非訪日者ともに「日本食」「アニメ、漫画、ゲーム、コスプレ」となりました。訪日者の場合「日本食(46.7%)」「アニメ、漫画、ゲーム、コスプレ(43.2%)」「ライフスタイル、考え方(31.4%)」で、非訪日者の場合「日本食(41.0%)」「アニメ、漫画、ゲーム、コスプレ(33.3%)」「旅行(27.8%)」という結果となりました。非訪日者の方も日本旅行に関する情報に興味を持っていることがわかりました。

■現地ベトナム人は日本の情報をSNSで収集する人が約7割以上
現地ベトナム人の普段の情報収集方法は、訪日者・非訪日者ともに「SNS」が8割超、「ネットのニュースサイト」が約6割とネットでの情報収集が圧倒的に浸透しており、日本に関する情報収集も訪日者・非訪日者ともに「SNS」が75%以上を占める。

《総論:ベトナム市場における日本製品・コンテンツの浸透》
本調査では、ベトナムにおける日本の食品・製品・コンテンツの浸透度や消費者の関心をアンケートで取得しました。マーケティングリサーチにおいてこれまで十分なアンケート回答者を確保することが難しかったベトナム市場において、ベトナム国内3,000万人以上が登録するFinTechアプリ「MoMo」利用者を対象にすることで、セグメントを行うデータ収集が可能となりました。
アンケート結果によると、日本を訪れたことのない人も製品や文化に関心のある国として「日本(46.6%)」を多く占めており、その中でも「日本食(54.8%)」「電子機器、テクノロジー、自動車(41.7%)」に高い関心を示しています。日本食、アニメ・漫画を中心に人気を集め、電子機器や化粧品への需要も高まっています。
これらのデータは、現地ベトナム市場向けのマーケティング戦略を策定する上で貴重な指標となります。特に、情報収集の主要手段としてSNSが8割超と圧倒的であることから、デジタル広告やインフルエンサーマーケティングの活用が考えられます。訪日経験のみをきっかけにしなくても日本の製品やサービスをアピール・提供できる可能性を秘めています。また、MoMoを活用した市場動向調査により、これまで以上にリアルタイムな消費者の嗜好や購買行動を把握し、より精度の高い戦略を展開することが可能となります。
■ MoMoリサーチサービスとは?
MoMoのリサーチサービスは、ベトナム最大級のFinTechアプリ「MoMo」を活用し、リアルな消費者データを迅速かつ的確に収集できる市場調査サービスです。
【特長】
広範囲のデータ収集:3,000万人以上のMoMoユーザーに直接リーチ
迅速な調査:短期間で市場インサイトを獲得可能
高精度なターゲティング:年齢、性別、地域、購買履歴など細かいセグメント指定が可能
MoMoHP:https://www.momo.vn/
■ モニタスのデータ活用支援
モニタスは、自社会員組織を対象とした、マーケティング支援システムを提供しています。行動データとアンケートによる意識データの収集・分析・連携をワンストップで実現し企業と消費者の最適なコミュニケーションを支援します。
ベトナム市場においては、MoMo利用者を基盤としたアンケートサービスを提供します。MoMoユーザーの購買活動データ等を基に、最適なアプローチを可能にします。
◇本件に関するお問い合わせ先◇
株式会社モニタス 担当 TRI まで
Email:info@monitas.co.jp
本リリースはご自由に転載・引用いただけます。
ただし必ずタイトル又は文中に『モニタス調べ』を明記いただくようお願いいたします。
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