学生インターンが英語字幕をつけ、SDGsをテーマにした映画上映イベントを開催
~プロの映像翻訳者を育てる日本映像翻訳アカデミーと東京外国語大学による産学協働プロジェクト~
~「映像」というメディアを通して社会問題に対する新たな気づきを与える~
映像翻訳者を育成する日本映像翻訳アカデミー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:新楽直樹、以下「JVTA」)は、「ことばの力で社会を豊かにする」という企業理念のもと、インターンシップ・プログラムをベースとした無料オンラインイベント「WATCH 2024 : For a Sustainable Future(以下、WATCH 2024)」を開催します。本イベントは東京外国語大学(所在地:東京都府中市、学長:林佳世子)が共催となる産学協働プロジェクトです。2022年のスタート以来3回目となる今回は、初の試みとして英語字幕を制作。SDGsをテーマにした日本制作のドキュメンタリー作品に学生が英語字幕をつけ、オンライン上映を行います。さらに上映作品に関連した発表や、トークセッションの開催も予定しています。
■学生が主体となって翻訳から上映イベントまでを行う実践型インターンシップ・プログラム
JVTAはプロの映像翻訳者を育成するスクールとしてのノウハウを生かし、学校教育機関において映像翻訳や英語を教えたりするなどの活動を行ってきました。そんな中、コロナ禍で大学生がさまざまな機会を喪失してきた姿を目にしたことをきっかけに、彼らの活動を支援するための企画として、「WATCH 2022: For a Sustainable Future」を2022年2月26日(土)~3月13日(日)に、「WATCH 2022 WINTER」を2022年12月9日(金)~12月18日(日)に開催しました。本プロジェクトはその第3弾です。
本イベントのベースとなるインターンシップ・プログラムの大きな特徴は、全員がJVTAのインターン生としてスタッフの指導・サポートを受けながら、イベントの成功に向けて主体となって活動する点にあります。今回は国内外の学生約50名が参加。イベント開催に向け、プロの映像翻訳者の指導のもとで字幕翻訳実務に取り組みます。さらに作品翻訳の過程で得た社会問題へ理解や知識をもとにトークセッションなどの企画、HPやSNSを使った情報発信などを主体となって担います。業務を通して、学生たちは「チャレンジ精神」「チームワーク力」「コミュニケーション力」「リーダーシップ力」「主体的行動力」「グローバル素養」といったスキルを身につけていきます。さらに、自らがSDGsの重要性を発信する側に立つことで、世界を取り巻く社会・環境問題についての新たな視点・気づきを得ることにもつながるでしょう。
■翻訳過程で作品のテーマや社会課題について理解を深め、その学びを社会に発信していく
今回英語字幕をつけて上映する作品のひとつは、日本制作のドキュメンタリー作品『こころの通訳者たち~What a Wonderful World~』(2021年)です。本作は、手話を目の見えない人に伝えるための音声ガイドづくりに挑戦した人々を追ったドキュメンタリー。耳の聴こえない人にも演劇を楽しんでもらおうと舞台手話通訳者たちが奮闘する姿を映した映像に対し、目の見えない人に伝える音声ガイドを作ろうと試行錯誤する姿を記録した作品です。
2024年4月1日より経済産業省が定めた「改正障害者差別解消法」が実施され、映像に字幕・音声ガイドを付けることが義務化されました。それに伴い、日本語字幕ガイド・音声ガイド制作に関する社会的な興味関心が高まっています。字幕ガイド・音声ガイドがより身近な存在になっていく中、インターン生たちは本作の翻訳を通して語学力を磨くだけではなく、目が見えない・見えづらい人や耳が聞こえない・聞こえづらい人に対する理解を深め、より良い社会を作る方法を考えていきます。イベントではこの他、短編ドキュメンタリー作品2本を上映予定です。
■「WATCH 2024 For a Sustainable Future」実施概要
公式ウェブサイト:http://www.watch-sdgs.com
インターンシップ概要
インターンシップ期間: 2024年4月~2024年7月
上映イベント開催期間:2024年6月27日~2024年7月7日(日)
開催方式:ラーニングプラットフォーム「JVTA Online」にて視聴
(映像はオンデマンド方式で配信。トークイベントはZoomでライブ配信を予定)
参加費:すべて無料・要事前申し込み
(申込詳細は決定次第、公式ウェブサイトで発表)
共催:東京外国語大学
■上映作品概要
『こころの通訳者たち~What a Wonderful World~』
2021年/上映時間94分/監督:山田礼於
手話を目の見えない人に伝えるための音声ガイドづくりに挑戦した人々を追ったドキュメンタリー。耳の聴こえない人にも演劇を楽しんでもらうために挑んだ舞台手話通訳者たちの映像を、目の見えない人に伝える音声ガイドをつくろうと試行錯誤する姿を記録している。
公式サイト:https://cocorono-movie.com/
『映画のヒカリ』
2021年/上映時間11分/監督:内田英恵
世界の子どもたちに移動映画館で映画を届ける活動をするWorld Theater Project代表の教来石小織さんは、コロナをきっかけにその活動の一時休止に直面する。活動自体続けていいのか悩むようになった彼女は、ある再会をきっかけに答えを出す。
©️内田英恵/Yahoo!ニュース ドキュメンタリー
『KIMONOルネッサンス』
2023年/上映時間10分/監督:太田信吾
広瀬嶺さんは京都で舞妓として活動をした後、和裁の仕事など着物に関わる仕事をしてきた。その仕事の過程で古い着物が大量に捨てられたり、古物市で乱雑に扱われている事を知り、胸を痛める。彼女は廃棄される着物を集め、アップサイクルに挑戦する。
©️太田信吾/Yahoo!ニュース ドキュメンタリー
■日本映像翻訳アカデミー株式会社について
1996 年設立。海外の映画、ドラマ、ドキュメンタリー、音楽番組、スポーツ放送、企業PR映像など、字幕や吹き替え原稿を作成する「映像翻訳」のプロを専門に育成する。海外の映像作品に日本語の翻訳を施す「英日映像翻訳」、日本の映像作品に英語の翻訳を施す「日英映像翻訳」、米国のロサンゼルスに留学して映像翻訳や通訳・実務翻訳を学ぶ「M-1ビザ ロサンゼルス校留学コース」、そして“聞こえない、聞こえにくい”人のためのバリアフリー字幕、“見えない、見えにくい”人のためのバリアフリー音声ガイドを学ぶための講座「メディア・アクセシビリティ科 字幕ガイドコース/音声ガイドコース」などがある。また、青山学院大学、明星大学、東京外国語大学、ニューヨーク大学、ゲント大学など、国内外の学校教育機関でも指導を行っている。
公式HP:https://www.jvtacademy.com/
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