Vitaarsは、経済産業省が実施する『アフリカ等市場活力取り込み事業実施可能性調査事業(AfDX)』に採択されました
ウガンダで遠隔ICUに関する調査を実施し、現地の重症患者への高度医療提供体制の向上を目指す
Vitaarsは、ウガンダ共和国を対象国とし、重症患者へ高度医療の提供体制の向上を目指した遠隔ICUの実現可能性について調査します。 また、このAfDX事業への参画を通じて、DX等を活用しながらアフリカおよび島しょ国の社会課題解決型のビジネス共創の促進へと貢献していきます。
(参考:経済産業省HPより、令和4年度補正予算「インド太平洋地域ビジネス共創促進事業(アフリカ等市場活力取り込み事業実施可能性調査事業;AfDX)」の採択結果について https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/public-sector/articles/gv/meti-africa-dx-survey-2023-selection-results.html)
【AfDX事業について】
アフリカ及び島しょ国にチャレンジする日系企業の裾野を広げ、日本と相手国との民間連携を拡大し、日本企業のビジネス展開を促進することを目的に、経済産業省が実施する事業です。デジタル・DX等の手段による社会課題解決を通じて、現地の持続可能な成長に取組むベンチャースタートアップ企業等の事業創出を支援します。
【Vitaarsの採択事業概要】
・事業名称:「ウガンダにおける重症患者への高度医療提供体制の向上のための遠隔ICUに係る実証」
・ウガンダ選定の背景
アフリカは人口増による高い潜在力を抱えるフロンティアであり、日本企業進出の現状をみると、さらなる市場開拓の余地は大きくなっています。アフリカへの市場進出を拡大させるには、現地のニーズを的確に捉え、社会課題解決を通じたビジネスを展開するための環境を整えることが重要だとされています。
これまでVitaarsは、様々な活動を通して、ウガンダ共和国の医療に対する課題とニーズを理解するとともに、同国の医療関係者や政府関係者との関係を深めてきました。 東アフリカに位置するウガンダ共和国には、人口約4400万人(*1)に対して15病院、わずか55床のICU(集中治療室)しかありません。(*2) 慢性的に医師が不足しており、医師の診断能力も必ずしも高くはない状態であるとされています。(*3) 私たちは、日本の集中治療科医・看護師による遠隔サポートを実施できる体制を構築することで、これらの課題解決に取り組もうと考えました。
・事業概要
遠隔相談システム「リリーヴ」と遠隔モニタリングシステム「クロスバイ」を備えたVitaarsが提供する遠隔ICUサポートサービスにより、現地の医療技術不足を補います。現在のウガンダ共和国では、ICU患者の平均年齢は35歳と非常に若年であり、その死亡率は37%と高い数値となっています。ICUの重症患者に対して適切な治療・ケアが行われるよう、現場を支援することは喫緊の課題です。私たちの遠隔ICUはこのようなICU患者の死亡率・後遺症率の低下に寄与できると考えています。それにより、ひいてはウガンダ共和国の労働人口維持や経済発展への貢献を目指します。
この度のAfDX事業では、Vitaarsが実施する調査内容は救急・集中治療の領域における、医療現場のニーズ、市場(規模、競合、協力)や法規制・制度、インフラ整備の状況、医療スタッフの教育水準など多岐にわたる予定です(調査期間:2023年7月~2023年12月)。
*1 (2019年、世銀)
*2 Asiimwe,E. et al., Adult Intensive Care in Uganda: A Systematic Review. Research Square, 2022 (https://www.researchsquare.com/article/rs-2058941/v1)
*3 出典:外務省ホームページ (https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/uganda.html)
【CMO(チーフ・メディカル・オフィサー)/国際事業部長 鴻池 善彦のコメント】
私たちVitaarsは「世界中の人々に、最高の医療をAnywhere, we care.」をミッションに、必要とされる医療を届けるため、国内にとどまらず、世界中で医療に関する技術支援や、医療従事者の教育・研修を必要としている国々へも活動を広げています。
今回、私たちは経済産業省からの委託を受け、ウガンダ共和国での遠隔ICU実現に向けた調査を行う機会を得ました。私たちは、これまでに12か国にわたる開発途上国への技術支援活動を行いました。その経験から、本当に必要な支援とは、単に新しい機器や設備を提供するだけではないことを学びました。良い支援のためには、現地のスタッフと対話し自分達の目で見て相手を理解することが不可欠です。専門家でもある私たちだからこそできるサポートを提供し、将来的には現地の医療従事者が自らの力で持続的に医療体制を維持できることを目指し、Vitaarsがその一助となれるよう尽力して参ります。
【株式会社Vitaars 概要】
私たちは、2016年のT-ICU(旧社名)創業以来、遠隔ICUによる診療サポートサービスを中心に医療において日本・世界へと幅広く事業を展開する中、2023年3月よりVitaarsに社名を変更致しました。 Vitaarsは、集中治療科医・集中ケア認定看護師のチームを擁する遠隔ICUサポートサービスの提供では日本で唯一の事業会社です。「世界中の人々に、最高の医療をAnywhere, we care.」をミッションに、遠隔による診療支援・医療情報提供サービス・医療安全に関するコンサルティング等、専門知識と経験で医療現場を支え、患者・医療従事者・関わる人々の願いがかなう環境を目指しています。
設立:2016年10月13日
所在地:〒651-0085 兵庫県神戸市中央区八幡通3丁目2-5 IN東洋ビル605
コーポレートサイト: https://www.vitaars.co.jp/
創業者、兼代表取締役社長/医師/博士(医学)中西 智之 経歴:
2001年 京都府立医科大学 医学部 卒業
2003年 熊本赤十字病院 心臓血管外科
2007年 大和市立病院 麻酔科
2009年 武蔵野赤十字病院 救急救命センター
2013年 守口生野記念病院 救急科
2019年 聖マリアンナ医科大学 非常勤講師(救急医学)
2021年 東京医科歯科大学 客員准教授
2021年 Marine City Medical College&Hospital 国際客員准教授
認定:集中治療専門医・救急科専門医・麻酔科認定医 等
▼主な事業
▼取材・掲載
・ NHK WORLD-JAPAN 『Sharing the Future』:日本、インドネシア、メキシコ3 ヵ国での取材を通じ、当社の協力医師・看護師が本プロジェクトに参画した理由や、定例セッションの様子だけでなく、途上国が抱える医療課題にも触れ、遠隔医療・遠隔ICU の価値と普及の必要性を伝える。https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/sharing/20221130/2098009/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像