特別展 「幻の写真家 チャールズ・ウィード 知られざる幕末日本の風景」後期スタート! 新収蔵写真 初公開 【横浜開港資料館】
横浜開港資料館では、慶応3年(1867)~4年にかけて来日した、アメリカ人カメラマン、チャールズ・ウィードが撮影した日本の風景・風俗写真7枚を今年度新たに入手しました。現在開催中の特別展「幻の写真家 チャールズ・ウィード」の後期展示にて初公開します。〔展示期間:2023年2月21日(火)~3月12日(日)〕
- 初公開資料 ① 山手の浅間神社から見た元町と横浜居留地(北西部)
山手から横浜居留地を撮影したものはこれまでに確認されていましたが、この年代、この方角、そしてこのサイズの写真は今回初めて発見されました。
浅間神社(現元町百段公園)付近から横浜居留地の北西部を撮影したもので、手前が元町、堀川をはさんで向かいが外国人居留地で、堀川のすぐ向うの右手、寄棟の建物2棟がアメリカ海軍物置場の建物になります。その左の建物には「HENDERSON & WEST COMPRADORES & NAVAL STORE CONTRACTERS」と書かれた看板が見えます(居留地113番)が、当時の外国人住所録ではヘンダーソン&ウェストは肉屋と記録されています。幕末期の外国人居留地の詳細がわかる歴史資料として貴重な1枚です。
- 初公開資料 ② 「チャールズ・ウィード撮影 ハーフ・ステレオ写真シート」
台紙に鶏卵紙が6枚貼付され、手書きでキャプションが記入されたものです。収集者はおそらく日本の風俗をあらわしている写真を集めたものと推測されます。
③は、慶応3年9月に現在の浜離宮で撮影されたもので、アメリカ公使ヴァルケンバーグ(後列左端)、老中格稲葉正巳(前列中央)、海軍奉行大関増裕(右から3番目)らが写る貴重な1枚。⑤は、絨毯の柄から横浜の著名な写真家下岡蓮杖のスタジオで撮影されたと推測され、ウィードと蓮杖のつながりを検討できる重要な資料です。
◆特別展概要◆
名称:特別展「幻の写真家 チャールズ・ウィード知られざる幕末日本の風景」
会期:2023(令和5)年1月28日(土)~3月12日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料:一般500円、小・中学生・横浜市内在住65歳以上250円 毎週土曜日は高校生以下無料
休館日:月曜日
- 展覧会図録 好評販売中
『幻の写真家チャールズ・ウィード 知られざる幕末日本の風景』
2,200円(税込)
横浜開港資料館編・(公財)横浜市ふるさと歴史財団発行
A4判変型・128頁(令和5年1月)
オンラインショップ:https://kaikou.shop-pro.jp/?pid=172641734
チャールズ・ウィード(Charles Leander Weed, 1824-1903)
アメリカのプロカメラマンで、カリフォルニアを中心とした風景を大判カメラで撮影したことで知られています。しかし、日本時代の作品は国内の公的機関ではわずか30枚ほどしか所蔵が確認されておらず、また経歴にもわからない部分が多い「幻の写真家」です。
- 横浜開港資料館 施設概要
【名称】 横浜開港資料館
【所在】 横浜市中区日本大通3
【概要】 横浜開港資料館は、横浜開港百年を記念して実施された「横浜市史編集事業の資料を基礎に、昭和56年(1981)6月2日の開港記念日に開館しました。この地は安政元年(1854)の日米和親条約締結の地であり、また、旧館は旧イギリス総領事館(横浜市指定文化財)です。19世紀半ばの開港期から関東大震災に至る時期を中心とした資料を収集・保管、整理し、調査研究を行い、その成果を常設展や企画展で紹介するとともに、閲覧室で公開しています。横浜開港資料館は資料を通じて横浜の歩みを次の世代に伝える「近代横浜の記憶装置」としての役割を果たしている施設です。
【管理運営】 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
【所蔵資料】 幕末から昭和初期までの、横浜に関する歴史資料約27万点を収蔵し、近代横浜の政治・経済・文化など幅広い分野の資料、古文書・海外資料・新聞・雑誌・図書・写真など様々取り揃えています。
【公式HP】 http://www.kaikou.city.yokohama.jp/
【公式オンラインショップ】https://kaikou.shop-pro.jp/
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