Taboola、パブリッシャーのコンテンツを活用した生成AI検索エンジン「DeeperDive」を発表

タブーラ・ジャパン株式会社

パブリッシャーの自社サイト内で読者の検索ニーズやさらなるEngagementニーズに応えた、信頼性の高い情報提供と広告収益の両立を図る新しいモデル。Gannett|USA TODAY Network(米国)やThe Independent(英国)が一部テスト導入済み。

Taboolaは、生成AIを活用し、パブリッシャーが自社の記事コンテンツを検索できる体験を読者に提供できる新サービス「DeeperDive(ディーパー・ダイブ)」を一部地域にて開始しました。

本サービスは、読者の多様な質問に対して、各パブリッシャーが過去に制作してきた記事から、生成AIにより回答をリアルタイムに提供することで、より深い理解と信頼性のある検索体験を実現します。あわせて、関連性の高いコンテンツや広告を提供し、ユーザーの滞在時間やエンゲージメントを高め、メディアの広告収益増加に寄与します。

今後、日本国内のメディアにおいても、コンテンツ価値を損なうことなく生成AIと共存しながら、読者とのつながりを維持・拡張するための基盤となることを目指します。

近年、生成AIを活用した検索エンジンの急速な普及により、ユーザーの情報取得の導線が変化しています。特に大規模言語モデル(LLM)によって生成された回答が、従来の検索結果に代わって提示されるようになった結果、情報ソースとしてのパブリッシャーの役割が希薄化する懸念が広がっています。

こうした構造の中では、パブリッシャーが時間とコストをかけて制作した記事がAIの回答の材料として消費される一方で、トラフィックや広告収益は外部の検索プラットフォームに集中するという不均衡が生じています。この状態が続く限り、パブリッシャーのビジネスモデルは持続可能性を欠くリスクを抱えることになります。

DeeperDiveは、このような環境の変化に対し、パブリッシャーが自社サイト上で生成AIを活用し、読者の質問に自社コンテンツで直接応答できる仕組みを提供します。これにより、コンテンツの制作者であるパブリッシャーが、情報提供と収益獲得の両面で主導権を取り戻せるようになります。

DeeperDive概要

DeeperDiveは、パブリッシャーが保有する過去の記事や特集記事などの編集コンテンツをもとに、生成AIが読者の質問に対して自然言語で回答を生成するプロダクトです。この回答は、ジャーナリストや編集者によって作成された、信頼のあるニュースソースより生成されるため、従来の汎用AI検索に比べ、より読者視点に立った納得性の高い情報提供が可能となります。

また、一般的なAI検索との違いとして、関連性の高い記事や特集への導線も提示することができ、ユーザーの理解や関心の深掘りを促進します。これにより、検索行動が単なる情報取得ではなく、サイト内での「深掘り体験」に変化し、結果としてサイト内滞在時間やPVの増加、さらには広告インプレッションの最大化にも寄与します。

DeeperDiveの特長

  • 検索体験のパーソナライズ化と精度の両立

AIがユーザーの質問意図を理解し、パブリッシャー自身のコンテンツから最適な回答を提示。自然言語による問いかけにも対応し、従来のキーワード検索に比べて高い応答性を持ちます。

  • コンテキストリッチな関連コンテンツ誘導

単なる一回答にとどまらず、同一テーマに関する関連記事や補足資料をあわせて提示。読者回遊率や再訪率の向上が期待されます。

  • 読者行動と整合する広告連動構造

回答内容に連動した広告が自動表示されることで、検索意図との高い親和性を持った広告接触体験を提供。メディアにとっては新たな検索連動型広告収益モデルとなります。

パートナーからのコメント

Gannett(USA TODAY Network) 会長 兼 CEO Michael Reed 氏

「DeeperDiveの導入は、当社がこれまで培ってきたジャーナリズムの価値をAI技術と融合させる大きな転換点です。Taboolaとの連携により、読者に対してより深く、信頼性の高い体験を提供しつつ、我々の事業成長にも資する新たなモデルを構築できたと感じています。」

The Independent CEO Christian Broughton 氏

「当社は常に編集品質と読者体験の両立を重視してきました。DeeperDiveはその思想に即したプロダクトであり、AIが我々の持つ知見と信頼性のある情報資産を読者に届ける上で、非常に優れたアプローチを提供しています。」

Taboola CEO兼創業者 Adam Singolda

「本日、オープンウェブにとって大きな前進の日となりました。DeeperDiveを通じて、パブリッシャーが生成AIの革新に参加できるようになり、ユーザーにとってよりリッチで信頼性の高い体験を提供すると同時に、従来は実現が難しかった検索エンジンのような収益化の可能性を開きます。今後は、旅行・金融・スポーツ・コマースなどの分野で、信頼されているプラットフォーム上において、ユーザーが重要な意思決定をする“ハイインテント”な瞬間を、AIエージェントを通じてパブリッシャー自身が所有できるようになります。1クリック50セントの世界から、1コンバージョン500ドルの世界へ——それがパブリッシャー自身のサイト上で実現するのです。これはTaboolaだけでなく、業界全体にとっても歴史的な一歩です。私は、これが何十億人もの人々の「発見」と「意思決定」の在り方を変えることになると信じています。」

「オープンウェブは、イノベーションと公正性が両立するときにこそ発展します。パブリッシャーのコンテンツに依存しながら、わずかなトラフィックしか送らず、一部の限られた人々だけに報酬を支払うような生成AIエンジンの仕組みは、持続可能ではありません。パブリッシャーは、自らの努力に対して正当な価値を受け取るべきです。AIがオープンウェブを支える未来を築くべき時が来たのです——トラフィックを生み出し、価値を共有し、インターネットを探求する価値あるものにしているクリエイターを尊重する未来を。」

【Taboolaについて】

Taboolaは、人々が興味を持ちそうな新しいコンテンツを発見するきっかけを提供します。

ディープラーニングとオープンウェブ上での膨大なデータセットを活用した革新的なプラットフォームと製品群は、世界で15,000社以上の企業に利用され、毎日5億人以上の人々にリーチしています。日本国内でも、大手メディア様の多くと提携し、約500以上のサイトについて長期独占契約を締結しています。

広告主は、Taboolaを通じて、最適なタイミングにターゲット層へ効果的にアプローチし、ビジネスを成長させます。メディア、モバイルオペレータ、モバイルデバイスメーカーなどのデジタルプロパティは、Taboolaを利用することで収益とユーザーエンゲージメントを向上することができます。Taboolaは、ニューヨークに本社を置き、世界26都市にオフィスを構えています。

Taboolaは日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の運営するデジタル広告品質基準認定機構(JICDAQ)の認証を取得しています。

会社名:タブーラ・ジャパン株式会社

会社代表:代表取締役 石井眞

URL:https://www.taboola.com/ja/

Facebook: @TaboolaJapan(https://www.facebook.com/TaboolaJapan

X (旧Twitter):@TaboolaJapan(https://twitter.com/TaboolaJapan

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会社概要

タブーラ・ジャパン株式会社

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URL
https://www.taboola.com/ja/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3F
電話番号
03-4213-4889
代表者名
石井 眞
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年05月