【ウポポイ】北海道白老町|2026年春、ウポポイに大型遊具広場誕生!

国内初のアイヌ文化を体感できる大型遊具広場 名称「トㇺトㇺ」

公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌市中央区、常本照樹理事長)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間、以下「ウポポイ」)は、子どもたちに楽しくアイヌ文化を知ってほしいという思いから、ウポポイの芝生広場に屋外大型遊具広場「トㇺトㇺ」を整備し、2026(令和8)年春にオープンすることになりました。

本広場はアイヌの伝統的な生活空間であった水辺をモチーフにオリジナル遊具により空間を構成。インクルーシブ機能を持たせるほか、安全性にも配慮します。次世代の子どもたちが、遊びの中で互いを理解し共生を育む、これまでにない空間を目指します。なお、工事実施のため、園内芝生広場は当面の間、立ち入り禁止となります。

※令和6年3月26日に策定したウポポイ誘客促進戦略において、「子ども向けコンテンツ・イベントの充実」を 89の誘客施策の一つに位置づけている

※下線部カタカナ、トㇺトㇺのㇺは下付き小文字

完成予想図(エリア全体)

大型遊具広場名称

「トㇺトㇺ」(tomtom)
(アイヌ語で「ぴかぴか光る」の意味。)

※アイヌ語は地域によって方言差があります

コンセプト:アイヌの暮らしを支える自然

エリアテーマ:伝統的な生活空間 水辺の暮らしにおける「漁」

遊具概要

  • 児童用大型複合遊具「ふねのあそびば」(仮称)

  • 幼児用大型複合遊具「さけのあそびば」(仮称)

  • インクルーシブブランコ 等

ふねのあそびば(仮称)※児童用遊具
さけのあそびば(仮称) ※幼児用遊具

特徴1

いくつもの遊びの要素を取り入れた他にはないウポポイらしいアイヌ文化をモチーフとしたオリジナルな複合遊具を設置

  • ふねのあそびば(仮称):児童用遊具
    アイヌの漁撈において海や大きな河川で使用していた舟「イタオマチプ」は丸木舟の上に、波を避けるための羽板を縄で綴じた「板綴り舟」として独特の技術で造られていました。舟が波を乗り越えるイメージで造形しています。

    ※下線部カタカナ、イタオマチプのプは下付き小文字

  • さけのあそびば(仮称):幼児用遊具
    サケはアイヌにとって主食であり、皮も身も捨てるところがなく、川で捕れる魚の中で最も重要なものでした。アイヌはサケを「神の魚」として大切にしました。サケが遡上するイメージを造形しています。

特徴2

広場全体をアイヌの伝統文様であるモレウで囲み、ウポポイらしい空間を演出

モレウ(渦巻き文様)には、キラウ(アイヌ語で角(つの)を意味)を施しました。尖ったキラウには魔除けなど悪いものを寄せ付けない意味があるとも言われており、子どもたちが安全に遊ぶことができる願いを込めています。

特徴3

障がいの有無などに関わらず互いの違いを理解しあい、支え合いながら遊ぶインクルーシブな遊びを提供

車いす利用の方などあらゆる子どもたちが一緒に遊べるよう道幅や勾配、素材に留意し、随所に遊びの仕掛けを施します。

※インクルーシブ遊具:
公園遊具は子どもの能力や特性、背景などにかかわらず、あらゆる子どもに開かれたものです。一方で、障がいのある子どもやその家族などからは、遊ぶことへの難しさや負担を感じるといった声もよせられています。こうした背景から近年、都市公園においてだれもが遊べる、いわゆるインクルーシブな遊び場の整備が進められています。(引用:『みんなが遊べる、みんなで育てる都市公園の遊び場づくり参考事例集』 国土交通省都市局)

遊具設置について

2020(令和2)年の開業以降、来場のお客様から「子どもの遊ぶ場が少ない」とのご意見をいただいていました。お客様の声を受け止め、子どもたちに楽しくアイヌ文化を知ってほしいという思いから 、2024(令和6)年度ウポポイ組織内で遊具設置を構想。
ウポポイに相応しい遊具のコンセプトやモチーフは、職場内のキッズプログラム企画担当者や子育て世代の職員などにより構成された「ウポポイ遊具設置検討チーム」により検討を行っています。

ウポポイ遊具設置検討チーム 野本正博座長(国立アイヌ民族博物館長)コメント

ウポポイは、大人も子どもも一緒になってアイヌ文化を体験して学ぶ空間です。遊び場『トㇺトㇺ』は、子どもの成長を感じながら大人も一緒に遊びを楽しむことができます。元気いっぱいに輝く “トㇺトㇺ” が、アイヌ文化を未来につなげてくれます。

その他情報

設置場所:ウポポイ園内 芝生広場(体験学習館前)
工事期間:2025(令和7)年9月から来春まで
構  成:児童用複合遊具1基、幼児・インクルーシブ用遊具2基、休憩施設(総エリア面積 約1,541㎡)
設  計:(株)ドーコン
施  工:横浜植木(株)北海道支店 (複合遊具施工:(株)アンス)
供用開始:2026(令和8)年4月(予定)

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会社概要

URL
https://www.ff-ainu.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
北海道札幌市中央区北一条西7丁目 プレスト1・7 5階
電話番号
011-271-4171
代表者名
常本照樹
上場
未上場
資本金
-
設立
1997年06月