農林水産物直販ニーズの高まり?ECサイト構築サービス依頼が前年比6.4倍に拡大

市況変動を受け、生産・流通現場で販路のデジタル最適化が加速

株式会社ミツモア

概要

オンラインでの見積もり比較・受発注サービス「ミツモア」を運営する株式会社ミツモア(以下、ミツモア 本社:東京都中央区、代表取締役:石川彩子)は、2024年5月〜2025年4月に寄せられた1,747件のECサイト構築サービス依頼データをもとに、企業の最新動向を発表しました。

調査によると、農林水産業における「ECサイト構築サービス」の依頼数が前年比で6.4倍(+637.5%)と大きく伸びていることがわかりました。全業種平均の増加率(+447.4%)を大きく上回り、業種別の伸び率ではトップクラスとなっています。

背景

昨今の米価の高騰をはじめとする農林水産業の市況変動により、生産者が利益構造を改善するための販路拡大が大きな課題となっています。これに伴い、自社ECサイトや産直型モールなどを活用した新たなビジネスモデルへの関心が農林水産業で急速に高まっています。

農林水産業の依頼数は前年比6.4倍に伸長

指標

農林水産業

全業種平均

前年同期比依頼増加率

+637.5%

+447.4%

今回の調査期間において、農林水産業のECサイト構築サービスに対する関心の高まりが確認されました。依頼数の伸び率は前年比637.5%となり、全業種平均の447.4%を約1.4倍も上回っています。

依頼数ランキングのポジション変化――前年比17ランクアップ

さらに、農林水産業における全カテゴリ中の依頼数順位も前年の23位から6位へと17ランクも順位を上げており、業界全体の中で存在感を大きく高めています。

こうしたニーズの拡大の背景には、従来の流通構造に対する課題感の高まりが見て取れます。米をはじめとする農産物や水産加工品などが、卸業者を介する従来の流通形態では薄利多売になりやすいことが課題でした。そのため、生産者自身が中間業者を介さず直接消費者と取引する仕組みを積極的に構築し、利益構造を改善しようとする動きが加速している可能性を示唆しています。

ECサイト構築サービス事業者コメント:W2株式会社マーケティング部 部長・樽澤寛人氏

「農林水産業者からのECサイト構築の依頼は、増加傾向にあります。従来の流通は卸・販売ともに中間業者を通すことが一般的でしたが、最近ではこの流通・利益構造を変えようとする農林水産事業者が増えているように感じます。その背景には、農林水産業にも若い経営者が増え、ITリテラシーが向上していることにより、ECサイト活用のハードルが下がってきていることが挙げられます」

求められる主機能は「定期購入」――海外向けより国内サブスクに注力

農林水産業の事業者がECサイト構築時に求める機能としては、「定期購入機能」が30.4%を占め、全業種平均の17.5%と比較して大きく上回っています。この調査データから、鮮度や季節性が重要な農林水産商材において、消費者に繰り返し購入してもらうことで安定的な収益を図る狙いがあると考えられます。

一方で、「海外向けEC」のニーズはわずか5.1%と、全業種平均16.1%を下回っています。これは農林水産業の事業者が国内市場での安定的な販売・配送体制の構築に、より注力していると言えそうです。

W2株式会社・樽澤氏

「農林水産事業者からは『頒布会(選べる定期便)』や『三温度帯(冷蔵・冷凍・常温)の管理』、『ギフト』など、細かな運用ニーズを伴った機能がECサイトに求められています」

今後の展望

今回の調査で注目すべきは、中間流通業者を介さない直販モデルの普及や、定期配送モデルを前提とした販路構築が進展している動きが見られたことです。

行政によるIT導入補助金や事業再構築補助金など、農林水産業を含む中小企業へのDX化を後押しする制度支援が継続的に整備されていることも背景にあり、今後もこうしたデジタル販路への動きは継続的に進展すると考えられます。

農林水産業のデジタル販路化は、単なる販売経路の拡大にとどまらず、生産者自身の収益性改善やブランド価値向上などにもつながる可能性があります。今回の調査結果が、各事業者の販売戦略や運用モデルの設計に役立つデータとして活用されることを期待しています。

W2株式会社・樽澤氏

「今後は、農林水産業におけるECサイトの利用促進がさらに進んでいくと予想しています。特にソーシャルギフトやクイックコマース(ネットスーパー事業)など、新たな販売チャネルへの関心も徐々に高まっており、業界全体で販路が多様化していく可能性があると考えています」

調査概要

  • 調査対象期間:2024年5月1日~2025年4月30日

  • 調査対象:「ミツモア」で行われた「ECサイト構築サービス」への依頼

  • 調査件数:1,747件

関連する主なビジネスサービス

ECサイト構築サービス:https://meetsmore.com/product-services/e-commerce-site

POSレジ・POSシステム:https://meetsmore.com/product-services/pos-register

受発注管理システム:https://meetsmore.com/product-services/ordering-system

販売管理システム:https://meetsmore.com/product-services/sales-management

在庫管理システム:https://meetsmore.com/product-services/inventory-control

調査協力

W2株式会社:https://www.w2solution.co.jp/

※コメント箇所のみご協力いただきました。その他の内容は、すべてミツモア独自の調査結果に基づくもので、W2株式会社様は関与しておりません。

記事等でのご利用にあたって

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・ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

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オンライン比較サービス「ミツモア」について

「ミツモア」は、自社に最適なビジネス製品・サービスを簡単に比較・選定できる、日本最大級のオンライン比較サービスです。

業種や求める機能を画面上で選択するだけで、最短1分で最大5つの最適な製品・サービスを自動で絞り込み、比較表で機能や料金を一覧化できます。ビジネス向けには会計ソフト、業務管理ツール、IT導入支援、マーケティング支援など、300を超えるサービスにおいて、3,500以上の製品、2,700以上の事業者を比較検討することが可能です。

製品理解から比較、そして依頼・導入までをスムーズに進めることができ、ビジネスのDX推進やコスト最適化をサポートします。

「ミツモア」サービスサイト:https://meetsmore.com/

株式会社ミツモアについて

サービス産業の生産性向上を通じて、ミッションである「日本のGDPを増やし 明日がもっといい日になる と思える社会に」の達成を目指すスタートアップ企業です。2017年2月創業以来、オンラインで見積もり比較から受発注までワンストップで完結するサービス「ミツモア」や、現場業界特化のオールインワンSaasサービス「プロワン」を開発・提供をしています。経済産業省主催の「日本スタートアップ大賞2023」にて経済産業大臣賞(ダイバーシティ賞)を受賞。また週刊東洋経済が主催する「すごいベンチャー100」2023年版にも選出されました。

https://meetsmore.com/company

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会社概要

株式会社ミツモア

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URL
https://meetsmore.com/company
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区銀座7丁目16-12 G-7ビルディング8階
電話番号
-
代表者名
石川彩子
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2017年02月