【調査報告】思春期世代の3人に1人は「一人で静かに過ごしたい」
4000人規模の調査で見えた「非交流型」居場所への切実なニーズ。3月2日、詳細報告セミナー「『つながりの過剰』と『ひとりの安心』」を開催します。
認定NPO法人3keys(東京都新宿区、代表理事:森山誉恵)は、全国の13歳〜18歳の中高生世代約4,000人を対象に実施した「中高生世代における『非交流型』居場所のニーズ調査」の結果を公表いたしました。本調査は、こども家庭庁の「こどもの居場所部会」でも参考資料として取り上げられた、当事者視点による大規模な実態調査です。

調査結果のポイント:居場所ニーズは「一様ではない」
既存の児童館や青少年センターの多くは「人との関わり」を前提としていますが、本調査により、中高生世代が求める居場所には多様なニーズがあることが浮き彫りになりました 。
■思春期世代のおよそ3分の1(33.0%)が「非交流重視グループ」
「一人で静かに過ごしたい」「知っている人に会いたくない」というニーズが極めて高い層(非交流重視グループ)が、交流を重視する層(約2割)を上回る結果となりました 。

■「非交流重視グループ」は、相談しない子どもの割合が多い
非交流重視グループは、他グループのおよそ2倍の割合の子どもが、困難な状況でも「誰にも相談しない」と答えました。従来の交流型施設では、最も支援が必要な層に届いていない可能性が見えてきました。

■求められるのは「インフラと休息」、そして「秘匿された支援」
Wi-Fi、スマホ充電、寝る場所といった生活インフラへのニーズが9割に達します。また、一人になれる時間を保障されつつも、悩み相談や学習支援を求める声は、他グループより高い傾向にあります 。
背景:なぜ今「非交流型」なのか
中高生を取り巻く環境は急速に変化しており、家庭や学校での孤立や対人不安が深刻化しています。その予防策として「居場所づくり」が活発化していますが、既存のモデルだけでは限界が見え始めています。「誰かと交流すること」を前提とした場は、匿名性や一人の時間を何より必要とする思春期の子どもたちにとって、かえって心理的なハードルになりかねません。 私たちは、対症療法的な支援を超え、彼らの繊細なニーズに寄り添った新たな居場所のあり方を模索しています。
3月2日開催:第28回Child Issue Seminarのご案内
本調査結果の詳細な分析と、これからの子どもたちの居場所のあり方について議論を深めるセミナーを開催いたします。
テーマ: 「つながりの過剰」と「ひとりの安心」
日 時: 2026年3月2日(月)14:00〜17:30
会 場: 日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール(大ホール)
参加費: 会場参加 無料 / アーカイブ動画視聴 1,000円
<プログラム>
・基調講演:土井隆義氏(筑波大学人文社会系教授)
・4000人の思春期世代アンケート調査結果報告
・3keys活動報告:非交流型居場所の5年間の実践報告
・トークセッション:非交流型居場所とはなんだったのか

本調査の結果、秘匿性やひとり志向が強い子どもほど「自分にとっての居場所が少ない」と感じている実態が明らかになりました 。多様な選択肢の一つとして、人と関わらなくて済む居場所をどのように社会に位置づけていくべきか。メディアの皆様におかれましても、ぜひ本セミナーを取材いただき、多くの方へ知っていただければ幸いです。
認定NPO法人3keys(スリーキーズ)について
認定NPO法人3keysは、「どんな環境で生まれ育った子どもにも、必要な社会資源が行き届く社会」を目指し活動しています。児童養護施設などで暮らす子どもたちへの学習支援をはじめ、約54万人に利用されている10代向け支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」の運営、大人向けの啓発活動など、さまざまな活動をおこなっています。

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