自社小型SAR衛星「StriXシリーズ」の2つの撮像モードで、国内最高峰の高分解能画像取得に成功
小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売と解析ソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、自社小型SAR衛星「StriX(ストリクス)シリーズ」にて、国内最高峰*の高分解能画像取得に成功したことをお知らせいたします。
スライディング・スポットライトモードにおいては、国内最高峰の分解能であるグランドレンジ分解能0.46m×アジマス分解能0.5mの画像を取得し、ステアリング・スポットライトモードにおいては、国内最高分解能*であるグランドレンジ分解能0.46m×アジマス分解能0.25mの画像取得に成功しました。
■ 撮像モードについて
スライディング・スポットライトモード
SAR画像のアジマス分解能は、電波の照射時間とドップラー帯域幅に比例します。このモードでは、アンテナビームをストリップマップモードより遅く走査することで、電波をより長い時間、地表の特定箇所に照射します。
ステアリング・スポットライトモード
電波を地表の特定箇所に照射し続け、高解像度の画像を得るモードです。従来のスライディング・スポットライトと比較してより観測域を狭めて照射するモードのため、アジマス方向に対してより高解像度の画像を得ることができます。
■ 画像詳細
①
観測場所:東京エリア(東京駅付近)、日本
観測日時:2024年10月8日 2:12:53(UST)
観測モード:スライディング・スポットライト
分解能:グランドレンジ分解能0.46m×アジマス分解能0.5m
②
観測場所:ロサンゼルス国際空港、アメリカ
観測日時:2024年10月23日 17:04:59(UST)
観測モード:ステアリング・スポットライト
分解能:グランドレンジ分解能0.46m×アジマス分解能0.25m
*国内最高峰・国内最高分解能:民間の小型SAR衛星との比較における表現になります。
*衛星の進行する軌道方向をアジマス(Azimuth)方向、レーダーを照射する方向をレンジ(Range)方向と言います。StriX衛星は、衛星の進行方向(アジマス方向)に対して、直角方向(レンジ方向)に斜め下へマイクロ波を照射します。
① Azimuth direction(アジマス方向)SAR搭載衛星の飛行方向
② Slant range(スラントレンジ)SARから地上の対象物までに引かれた線
③ Ground range(グランドレンジ)SAR衛星の直下から地表面上の対象物の位置の方向
④ Swath(スワス)レンジ方向の画像シーンの幅
⑤ Range direction(レンジ方向)衛星の飛行方向から直角に対象物に向かう方向
■ 株式会社Synspectiveについて
Synspectiveは、独自の小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・運用し、SARデータの販売と衛星データを利用した解析ソリューションを提供しています。2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築し、地球上のあらゆる場所の変化を観測できる新しいインフラの創造を目指しています。高頻度・高解像度の地球観測を可能にするSAR衛星を活用することで、持続可能な社会・経済活動を阻害する恐れのある自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーとともにソリューションの開発・実装を行います。
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