【ガザ停戦合意から40日】現地で奮闘する若者の声や「寄付の使われ方」を具体的に示したキャンペーンが始動。若者の対話を支援し「善き第三者である日本」だからこそできるパレスチナ和平への貢献を目指す。
パレスチナの新たな和平構築と人道支援をさらに拡大させるため、日本発のNGOが目標金額4,000万円の寄付キャンペーンを開始。5,000円の寄付が具体的にどう活用されるのかを示した特設ページも公開。

紛争解決・平和構築を専門とするNPO法人アクセプト・インターナショナル(東京都中央区、代表理事:永井陽右)は、人道危機が続くガザ地区への支援の拡大と根本的な和平の実現に向けた対話の促進のため、2025年11月18日から2026年1月31日までの期間で、4,000万円を目標に寄付キャンペーンを開始しました。
キャンペーン特設サイトでは、5,000円・10,000円・50,000円の寄付があればできることや、現地で奮闘する若者の声に加え、代表・永井陽右からのメッセージ等を掲載しています。
市民社会から寄付を募る理由
寄付は助成金や委託金と異なり、緊急かつ柔軟な活用が可能な資金です。目まぐるしく変わる現地の情勢に向き合いながら活動を展開する上では、必要不可欠な財源となります。
また、寄付は政府の意向に左右されない独立した資金であるからこそ、さまざまな制約を超えて、現地で本当に必要とされる活動ができるようにもなります。
これは、政府でも国連でもない市民社会のプレイヤーであるNGO/NPOが持つ社会的意義の一つです。そしてそこに一人一人の市民が寄付を通じて参加することで、より大きな運動にしていくことができます。
アクセプト・インターナショナルはこのようなNGO/NPOが持つ社会的役割を踏まえ、この度の寄付キャンペーンに挑戦します。
実施背景:混迷を極めるパレスチナ情勢

80年近くにわたる紛争・占領の歴史を抱える中で、2023年10月以降のパレスチナ情勢はさらに悪化しています。特にガザ地区では深刻な人道危機が続き、少なくとも6万9千人以上が命を落としたと報告されています(うち2万人以上が子ども)。
2025年10月にはイスラエルとハマスの間で停戦合意がなされましたが、散発的な攻撃が継続しており、建物の倒壊・破壊は壊滅的(左図参照)で、また全てが不足している危機的状況です。
特に飲料水や生活用水といった必需品が手に入らない避難民キャンプが多くあります。
アクセプト・インターナショナルは、そうした取り残されたガザ北部の避難民キャンプ(左図参照)で人道支援を実施し、計1万4千人以上に支援を届けてきました。
また、最前線において新たな和平に向けた対話や交渉を重ねてきました。
キャンペーンによって実現したいこと
これまで生み出してきた確かな成果を踏まえ、今ここでより多くの皆様からご寄付をいただくことで、さらなるインパクトに繋げていきます。

①ガザ地区での人道支援
現地関係機関と調整・連携しながら、2025年8月22日に飢饉が宣言されたガザ北部にある避難民キャンプにて、今まさに脅かされる命を守るための人道支援を行います。
これまでは特に不足している飲料水や生活用水の供給に加え、石鹸・シャンプー・洗剤・歯ブラシ・生理用品などの衛生用品の配布を主に行ってきましたが、状況は刻々と変わり、ニーズも常に変化しています。例えば、これからの冬の季節には毛布や防寒着などが必要な場面もあります。
だからこそ、現地と日々緊密に連携しリアルタイムで状況を見ながら、必要ではあるものの不足している支援を迅速に行います。

②新たな和平プロセスに向けたさらなる対話の促進
上記のような短期的な支援と並行して、中長期的な和平を実現するための対話も今こそ求められています。
アクセプト・インターナショナルはオスロ合意崩壊後の新たな和平への道筋を日本から支えていくべく、パレスチナの主要政党や組織、市民社会の若手リーダーと共に、内部の分断を乗り越え団結していくための対話の場を創ってきました。対話に参加する若者たちは各々の立場の違いを超えて、ガザ地区での人道支援にも関わっています。
これまでに中東各国やオンライン、また戦後80年を迎えた広島・東京でも対話会合を実施し、パレスチナにおける恒久的な停戦や和平の実現に向けた宣言を採択することもできました。
ここからはこれまで以上に、ガザ地区の人々やその他の地域にいるパレスチナ難民の声も巻き込みながら、より多くの関係者とともに新たなプロセスを進めていきます。
現地で奮闘する若者の声

ガザから目指す和平への貢献
私はガザ地区の避難民キャンプに暮らしながら、8年以上にわたって様々な人権擁護活動や人道支援を行ってきました。その中で、継続する占領や人道危機はもちろん、若者、特にガザ地区の若者の政治参加が制限されていることに強い問題意識を感じてきました。
現在もガザでの人道支援に携わりながら、アクセプト・インターナショナルによる対話会合にもオンラインで参加しています。このことこそが、取り残されたガザに生きる若者がパレスチナ和平に積極的に関われることを示す証なのです。そうした形で課題を行動に、希望を成果に変えていくことを目指しています。
最後に、日本は戦争による荒廃から復興し、粘り強さと創造力で国を再建したことを知っています。この歴史は、どんなに過酷な状況でも人々は立ち上がることができるという希望を私たちに与えてくれます。どうか、パレスチナの支援に参加してください。すべての人が尊厳と正義のもとに生きられる世界を共に築いていきましょう。

痛みと希望のあいだをつなぐ架け橋
私はヨルダン川西岸の出身で、パレスチナの若者の啓発や地域活動をリードしてきた経験を通じて、若者たちの願い、そして日常の苦しみに触れてきました。だからこそアクセプト・インターナショナルとの取り組みを通じて、現実を生きる私たち自身の言葉でパレスチナの物語を世界に届けることに強い意義を感じています。
私が対話会合に参加する理由は、ガザ地区でのジェノサイドが起きている中だからこそ、若者の間の対話と団結によって新たな変化を生み出す必要があると信じているからです。そして私は世界に見てほしいのです。パレスチナの若者は困難な状況の被害者であるだけでなく、行動し、未来を形づくる力を持った存在であるということを。
私たちは確かな影響を生み出す決意を持って、今後も努力を積み重ねていきます。ぜひ日本から温かなご支援をいただければ幸いです。
あなたのご寄付でできること
今回のキャンペーンで寄せられたご寄付は、団体の管理費ではなく、すべて事業費に活用します。以下はその一例です。
※供給状況によって価格は変動します。

代表・永井のメッセージ

今こそ希望の対話を
パレスチナへの取り組みを始めて約2年が経ちますが、状況は引き続き壊滅的であり続けています。ガザは停戦合意があろうとなかろうと人々の生活は極めて厳しいままです。ヨルダン川西岸でも日常的に国際法違反が続いています。また、そんなパレスチナの未来も極めて不透明であり続けています。特にガザ地区がどうなるのかは誰にもわかりません。
ただ一つ、私が確信しているのは、パレスチナの未来を創るのは他の誰でもなく、パレスチナの人々であるべきだということです。ガザでの人道支援も全く足りていませんが、今こそ同時に分断を乗り越え新たな未来へと繋がる対話が必要なのです。そこにおいて一つ鍵となるのは、多様な政党、組織、そしてガザを含む市民社会の若きリーダーたちだと私は信じています。
ここまで、ガザ北部での人道支援、そして世界各地での対話会合を何度も重ねてきました。各方面からの信頼も深まり、このタイミングでさらに加速させていこうと考えています。日本人という善き第三者として、この時代にやるべきことを果たす覚悟です。どうか温かなご支援のほどよろしくお願い致します。





当法人への取材について
アクセプト・インターナショナルは、ソマリアやイエメン、パレスチナなど、世界のテロ・紛争の現状などについて、日本の報道機関向けの取材に加え、メディアの方を含む一般の方々に対して国内で定期的にオンライン・オフラインのイベント(直近のイベント一覧はこちら)を開催しております。また、現場での活動の画像・動画のご提供、スタッフへのインタビューなどもご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
ご寄付のお願い
アクセプト・インターナショナルの取り組みは、皆様からの温かいご寄付で成り立っています。毎月1,500円からのご寄付をいただくアクセプト・アンバサダー(詳細はこちら)はもちろん、単発でのご寄付(詳細はこちら)やふるさと納税を通じたご寄付(詳細はこちら)も受け付けております。日本発で前例を創るため、ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。
NPO法人アクセプト・インターナショナル
国内外で憎しみの連鎖といった負の連鎖をほどくことを目指して、2011年の創設以来、ニーズが非常に高いにも関わらず見捨てられてきた地域・分野・対象者に対して取り組みを実施してきました。海外では、紛争に加担した若者が平和の担い手となるための支援や、世界中の紛争当事者が暴力から離脱するための国際規範の制定に向けた働きかけを行っています。また、日本国内においては特に取り残されがちなイスラム教徒を中心とした在日外国人への相談支援や、犯罪に巻き込まれた特に深刻な少年・少女への包括的な支援を展開しています。
組織概要
名称:NPO法人アクセプト・インターナショナル(NGO Accept International)
住所:東京都中央区日本橋堀留町1丁目5-7 YOUビル 6A
設立:2017年4月(前身団体・日本ソマリア青年機構は2011年9月設立)
代表理事:永井 陽右
主な活動国:ソマリア、イエメン、ケニア、インドネシア、コロンビア、パレスチナ、日本
公式サイト:https://accept-int.org/
代表メールアドレス:info@accept-int.org
代表電話:03-4500-8161
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