地方IT人材育成の新たな可能性。デイトラ受講者の80%が地元でキャリアアップを実現
~全国各地の受講生調査から見えた、地方IT格差是正への展望~
株式会社デイトラ(本社:東京都豊島区、代表取締役:大滝昇平、以下「デイトラ」)は、地方在住の受講生97名を対象とした満足度調査を実施しました。調査の結果、約80%が地元でのキャリアアップを実現し、約48%が収入増加を達成するなど、地方におけるIT人材育成の新たな可能性を示す結果が得られました。
調査の背景
日本のデジタル社会において、地方部と都市部のIT格差は喫緊の課題となっています。総務省の調査によると、テレワークの実施率は地方で依然として都市部を下回り(*1)、IT人材の首都圏一極集中も進んでいます。政府は地方創生の文脈でこの課題に取り組んでおり、デジタル庁を中心に地域でのIT活用促進や人材育成支援を推進していますが、即効性のある解決策の確立には至っていません。
このような状況の中、デイトラでは全国各地で受講生のコミュニティが自発的に形成され、地域に根差した活動が広がっています。例えば高知県では、デイトラでWeb制作を学んだ受講生が、フリーランスとしてのキャリアを確立しながらカフェ経営も手がける(*2)など、地方ならではの新しいライフスタイルを実現。ITスキルの習得が、地方での多様な働き方を可能にする一つのモデルケースとなっています。
このような事例を踏まえ、デイトラは3万人を超える受講生の中から、特に地方在住者に焦点を当てた調査を実施。その結果、オンライン教育を通じて、地方在住者がIT分野でキャリアを確立し、地域に根差した新しい働き方を実現している実態が明らかになりました。
特筆すべきは、従来の「都市部への人材流出」や「地方でのIT人材不足」という課題に対して、「地方に住み続けながらのキャリアアップ」という新たな解決モデルが浮かび上がった点です。
本調査は、地方のIT格差是正に向けた一つの可能性を示唆するとともに、地域に根差したIT人材育成の事例として、今後の議論の一助となることを期待しています。
(*1) 参考:総務省「令和 4 年通信利用動向調査」および「テレワークを活用した地域課題解決マニュアル」
(*2) 参考:【密着】IT転職から地方在住のITリモートWeb系フリーランス&カフェオーナーの一日【高知県/sotoffice】
調査報告:
アンケート概要:
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調査期間:2025年1月7日-1月31日
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調査目的:地方在住受講生の動向を調査する。
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対象:東京・大阪除く地域在住のデイトラ受講生
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回答者数:102名(有効回答数97名)、男性40名・女性57名
≪このアンケート結果の引用・転載について≫
1 情報の出典元として「株式会社デイトラ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクの設置をお願いいたします。
アンケート結果要約:
1:地方での活躍実態:
・全国34道府県から受講生が参加し、80%が既存の居住地域でキャリアチェンジやキャリアアップを実現
・4%が「リモートワーク可能な仕事を得て地方移住を実現」
・北海道を筆頭に、岡山県、愛媛県、福岡県など、全国各地に受講生が分布
2:収入・満足度の変化:
・48.5%が「デイトラの受講により収入が上がった」と回答
・収入増加者の約56%が「100-200万円程度の収入増」を達成
・全体の「現在の生活満足度」は5段階評価で平均4.23を記録
・収入面での変化が少ない受講生からも「働き方の自由度向上」「家族との時間確保」など、生活の質的向上を評価する声
アンケート結果:
■デイトラの受講によるキャリアの変化:
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「デイトラ学習前から元々地方に住んでおり、住んでいた地域でキャリアチェンジ・キャリアアップした(独立や副業開始などを含む)」と回答した方が全体の80.4%
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「リモートワークができるようになったので、地方に移住した(もしくは地元に帰った)」と回答した方および、「デイトラで学んだスキルを活かして地方で就職/転職し、その就業先の周辺地域に移住した(もしくは地元に帰って就職/転職した)」がそれぞれ4.1%
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「特にない」と回答した人は全体の11.3%で、回答者の大半は「まだ学習中である」ことを理由としていた
■受講生の現在の仕事の内訳
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「特にない」を除いた全体の88.7%が、Web制作やWebデザイン、Webマーケティングなどのデイトラで学んだスキルを活かして独立、もしくは副業を開始している
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「地方密着型のWebサイト制作」や「地域おこし協力隊として活動しながら、生成AIの講師をしている」といった、その地域に根づいた活動をしている回答者もいる
■キャリアチェンジをする前の仕事の内訳
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看護師などの医療系、公務員、一般会社員のほか専業主婦など様々な職種の回答が上がった
■デイトラの受講後の現在の生活への満足度
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5段階調査(「5=非常に満足」、「1=非常に後悔している」とした時の評価)により、平均満足度は4.23と高い水準を記録している
■受講後の収入の変化
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全体(97名)のうち、「収入が上がった」と回答した人は48.5%
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「収入が下がった」と回答した人は全体の27.8%
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「変わらない」と回答した人は全体の23.7%
■「収入が上がった」と回答した人の「収入の上がり幅」の統計
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収入が上がったと回答した人のうち最も大きい上昇幅は「100万円未満(36.8%)」だった
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「100万円程度上昇(31.6%)」、「200万円程度上昇(23.7%)」と続いた
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約56%の人が、結果として「100-200万円程度の年収の上昇」を達成している
■「デイトラの受講により収入が上がった」と回答した人の現在の生活への満足度
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平均満足度は高水準の4.28との結果になった
■「収入が上がった人」の「満足度」に関する回答根拠
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年収が上がり、生活に少し余裕ができたから
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リモートワークができるようになったから
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得意なことを活かして余裕を持った働き方ができるから
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パートナーの収入に頼らずに生活ができるようになったから
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育児も仕事も両立できる職に転職できたから
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前職の時よりも家族と過ごす時間が増えたから
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本業にしたいと思えるやりがいのある仕事に出会えたから
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持病をかかえながらも働くことが出来ているから
といった声があがった。
また、年収が上がったにも関わらず満足度の5段階評価で「3」と回答した人の中には:
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時間がなく、満足に活動できていないから
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より多くの地方企業をサポートをしていきたいから
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収入をもっと増やしたいから
といった意見が多く、「目標に到達していない」「さらに高みを目指したい」といったポジティブな気持ちにより、満足度が「3」にとどまっている様子が見られた
■「収入が下がった」もしくは「変わらない」と回答した人の現在の生活への満足度
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「収入が下がった」もしくは「変わらない」と回答した人の生活満足度(n=39)は、「収入が上がった」と回答した人の結果より1.1ポイント少ない、4.17という結果に。
■「収入が上がった人」の「満足度」に関する回答根拠
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本当に好きなことを仕事にできているから
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自分の時間の確保とコミュニティでの関係構築によって自身のメンタル維持ができ、家庭内が平和になったから
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前職に比べてやりがいを感じることが多いから
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在宅で仕事ができるようになったから
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勤務時間を自分の裁量で決められるようになったから
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家族と過ごす時間が増えたから
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育児と仕事の両立が可能となったから
など、「収入の変化」は小さいものの、「以前よりも時間の確保が容易になった」「仕事への満足度が高い」といった面から生活満足度が高くなっている。
一方で、満足度を「3」と低めに回答した人は
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まだ駆け出しで生活が安定していないから
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現在の収入が、まだ前職を越えられていないから
など、収入面や生活基盤への不安が見受けられた
■その他、回答者の声
【家族の都合を理由としたキャリアチェンジに関するエピソード】
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育児のために実家のある地方に行ったが、地方には企業も少なく職種も限られていた。自分のスキルを磨き、現在は地元の企業で広報、社内デザイナーとして勤務。(20代、女性)
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家族の転勤により前職を退職して地元に帰ったが、就職先が見つからずにいた。デイトラで学習したことにより、地元でも好きな仕事ができそう!と前向きな気持ちに変化した。(20代、女性)
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転勤の多い夫に合わせて生活できるようになった。(30代、女性)
【移住に関するエピソード】
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憧れの地域へ移住を叶えた。人が優しく、前に住んでいた地域よりも楽しく生活できている。(30代、女性)
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フルリモートで働ける起業に就職し、地元に帰った。前職よりやりたいことが出来ているため後悔はない。(20代、男性)
考察:地方IT人材育成における新たな示唆
本調査結果から見えてきた、地方在住者のITキャリア形成における3つの特徴:
1.地方在住者のキャリア形成における可能性:
ITスキルの習得は、地方在住者に新たなキャリアの選択肢を提供しています。本調査では80%の受講生が地元での継続的な居住を維持したまま、キャリアチェンジやキャリアアップを実現。この結果は、地方在住者が移住を伴わずともキャリアの幅を広げられる具体的な事例として捉えることができます。
2. 生活満足度からみえる変化の多様性:
48.5%の受講生が収入の増加を経験し、全体の生活満足度も平均4.23という結果となりました。また、収入面での大きな変化がなかった層でも生活満足度は4.17と高い水準を保っています。これは、働き方の柔軟性や家族との時間確保など、収入以外の面でも受講生が価値を見出していることを表しています。実際、「育児と仕事の両立」「自分の裁量で時間が使える」といった声からも、金銭面以外での生活の質的向上が実現されていることがわかります。
3. 多様な働き方の広がり:
医療職、公務員、専業主婦など、様々なバックグラウンドを持つ受講生が、それぞれの地域でIT分野でのキャリアを築いています。調査からは、育児などの家族の事情と両立しながら新しいキャリアを構築している実例も多く見られ、地方在住者の新しい働き方の選択肢が広がっていることがわかります。例えば「転勤の多い夫に合わせて生活できるようになった」「実家のある地方で広報・デザイナーとして活躍している」といった声は、ITスキルの習得が地方での柔軟な働き方を可能にしている具体例といえます。
まとめ:地方IT人材育成の未来に向けて
本調査を通じて、オンライン教育による地方IT人材育成の実態が明らかになりました。80%の受講生が移住を伴わずキャリアアップを実現し、約半数が収入増加を達成。さらに、働き方の柔軟性向上や家族との時間確保など、地方での暮らしならではの価値も生まれています。
特に注目すべきは、様々な背景を持つ受講生たちが、それぞれの地域で新しいキャリアを築いている点です。「地方に住み続けながらのキャリアアップ」という選択肢が、確かな現実として存在していることがわかりました。
デイトラは今後も、「いつでも、誰でも、どこにいても学べる環境」の提供を通じて、地方におけるIT人材育成を支援してまいります。引き続き、地方在住者一人ひとりの夢の実現と、地域社会の持続的な発展に貢献できるよう、取り組みを続けてまいります。
会社紹介
■株式会社デイトラについて
株式会社デイトラは、「仕事につながるWebスキルを身につける」をコンセプトにしたオンラインスクールです。業界最高レベルのコストパフォーマンスを特徴とし、受講生数は30,000人を超えています。動画を中心としたわかりやすい教材、講師による丁寧な質問対応はSNSでも好評をいただいています。実務で使えるWebスキルを身につけられることから、個人・法人問わず広く活用されています。
■Webスキルが身につくオンラインスクール「デイトラ」
■デイトラ卒業生の実績をまとめたメディア「東京フリーランス」
https://www.tokyofreelance.jp/
■運営会社
【株式会社デイトラ】
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代表者:代表取締役 大滝 昇平
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所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階
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事業内容:メディア事業、オンラインスクール
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設立:2019年5月27日
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資本金:1,000,000円
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