UL、国内初CISPR 25:2016 Edition4 Annex I対応の電気自動車およびハイブリッド車用試験設備「EHV Chamber」によるEMC試験サービスを開始
米国の第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)の日本法人である株式会社UL Japan(本社:三重県伊勢市、以下UL Japan)は、愛知県みよし市の自動車業界向け試験所 オートモーティブ テクノロジー センター(ATC)内に、国内初となる電気自動車およびハイブリッド自動車(EV/HV)部品向け固定型ダイナモメーター搭載電波暗室「EHV Chamber (Electric & Hybrid Vehicle Chamber)」 を開設し、本日より正式にサービス提供を開始します。EHV Chamberでは、既存の高電圧対応電気試験に加え、EV/HV向け試験をワンストップでサービス提供することが可能となります。ULはEV/HV市場拡大に備える国内車両メーカーおよび部品メーカーの試験期間の短縮を実現し、開発体制のサポートをさらに強化します。
2016年10月に国際規格「CISPR 25:2016 Edition4」が正式に発行され、Annex IにEV/HVに搭載される高電圧電源製品の評価方法が新たに追加されました。EV/HV用車載部品の製品化段階において、走行中を模擬した実負荷試験が要求されます。
EHV Chamberは、最高トルク 125Nm、最高回転数12,000rpm、動力吸収容量170kWまでの実負荷の再現が可能です。さらに、ATCでは欧州メーカーが電気自動車に要求する電気試験(LV123, LV124, LV148も提供しており、近年増加傾向にある車載向け高電圧製品にも対応します。ATCは前述の2つの最新試験をワンストップでサービス提供できる国内唯一の試験所となります。
今回のEHV Chamberでのサービス開始について、UL Japan コンシューマーテクノロジー事業部 EMC/無線グループ オートモーティブ テクノロジー センター マネージャーの西山 雅紀は次のように述べています。「2018年1月にEHV Chamber新設の発表をして以来、すでに多くのお客様からお問合せを頂いています。今後さらにEV/HV化が進む自動車業界において、EHV Chamberの需要が高まっていることを実感しています。また、これまで国内で対応できなった試験が対応可能になったことも、多くのお客様からご好評をいただいている一因と考えます。国内唯一の固定型ダイナモメーター搭載の電波暗室をはじめとする車載製品に関するさまざまな試験をULのATCでお客様へご提供することで、これからも自動車業界の未来に貢献したいと考えています。」
米国・欧州が排ガス規制および燃費規制を開始するなど、現在各国の次世代自動車普及へ向けての対策が急速に進んでいます。国内各車両メーカーおよび部品メーカーも、EV/HVに付随する試験要求に対応すべく、迅速に体制作りを進めています。
ULは、最先端試験設備であるEHV Chamberの導入を通じて、EV/HV市場拡大に備えるメーカー各社の試験/開発体制構築をサポートするとともに、次世代自動車の普及と、自動運転技術の実現に貢献し、未来のクルマに対するトータルソリューションを提供します。
【株式会社UL Japanの概要】
株式会社UL Japanは、世界的な第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(https://japan.ul.com/)をご覧ください。
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【ULの概要】
ULは、科学の活用によって安全、セキュリティ、サステナビリティ(持続可能性)における課題を解決し、世界中の人々のために安全な生活/職場環境を推進します。ULマークがもたらす信頼が、先進的製品及び技術の安全な導入を可能にします。ULのスタッフは世界をより安全な場所にするという情熱を共有しています。その提供サービスは、試験・検査・監査・認証・検証・アドバイザリー/トレーニング・サービスなど多岐にわたります。また、安全とサステナビリティに関するソフトウェア・ソリューションを提供することで、これらの活動を支援しています。詳細はウェブサイト(https://www.ul.com/)をご参照ください。
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