「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」厚労省科研費研究に事業提供

ーへき地におけるオンライン医療相談の効果検証ー

株式会社Kids Public

株式会社Kids Public(所在地:東京都千代田区 代表、小児科医:橋本直也)は、2020年6月1日より山口県立総合医療センターへき地医療支援部が厚生労働省科学研究費研究として実施する「へき地における小児科、産婦人科領域の遠隔健康医療相談実証」に、「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」の提供を開始しました。本研究は、山口県長門市および美祢市において実施されます。


■産婦人科医、小児科医、助産師へのアクセス格差
今回の研究のフィールドとなる山口県長門市、美祢市は全域がへき地認定を受けています。長門市では分娩可能医療施設は1箇所のみです。美祢市にはありません。両市とも夜間に小児科を専門とする医師へ受診ができる環境が乏しい状況にあります。
同様の状況は日本全国で見られています。日本の都市部では産婦人科医、小児科医、助産師へのアクセスは保たれている一方、特にへき地においてはアクセスが乏しい状況があります。
都道府県間においても、医師偏在指標(暫定)にて、産科医、小児科医ともに最大約2.2倍の格差が見られています。
※参考:厚生労働省 医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会(第29回)別添資料2,3, 2019年

■厚労省科研費研究「へき地における小児科、産婦人科領域の遠隔健康医療相談実証」
スマートフォンの普及により、オンライン医療相談は居住地域によらず平等に医療者へのアクセスを可能にします。今回、山口県立総合医療センターが産婦人科、小児科領域の専門家へのアクセス格差是正に対するオンライン医療相談の効果検証を行うにあたり、業務委託契約を結んだ弊社が産婦人科、小児科に特化したオンライン医療相談である「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」の提供という形で研究協力を行います。研究の方法および評価項目は以下の通りです。

<研究の方法>
長門市、美祢市の妊娠後期面談、赤ちゃん訪問、1歳半健診、3歳健診において参加者を募ります。下記の対照群と介入群合わせて230-265名の参加を目指しています。
【対照群】2020年6-8月に参加登録いただいた方:長門市、美祢市における妊娠、出産、子育て、医療の現状を調査するWebアンケートのみを実施します。
【介入群】2020年9-11月に参加登録いただいた方:対照群と同様のWebアンケート実施に加え、2021年3月末日まで、「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」を無料で利用していただきます。

<評価する項目>
主要アウトカム:
オンライン医療相談の提供によって、疑問や不安があったときに相談できる産婦人科医、小児科医、助産師を身近に感じる母親が増加するか、を主要アウトカムとして2021年3月(サービス提供終了時)にWebアンケートにて評価します。

副次アウトカム:
オンライン医療相談によって安心がもたらされたかや、妊娠後期に参加いただいた方に限り、エジンバラ産後うつ質問票(EPDS)の点数の変化などを評価します。

■スマホで医療相談「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」とは
産婦人科オンライン、小児科オンラインはスマホから直接、産婦人科医、小児科医、または助産師に相談ができるサービスです。現在、151名の産婦人科医、小児科医、助産師が在籍しています。必ず専門家が回答する点が最大の特徴です。
相談方法は2つあります。
①産婦人科医、小児科医、助産師への予約制相談
スマホのLINEアプリを使用してビデオ通話、音声通話、メッセージチャットのうち好きな方法で、直接産婦人科医、小児科医、助産師にリアルタイムで相談ができます。
②産婦人科医、小児科医、助産師への「いつでも相談」
24時間好きな時間に専用フォームからメッセージで相談内容を質問できます。24時間以内に産婦人科医、小児科医、助産師が回答します。写真の添付も可能です。
※本サービスは遠隔健康医療相談サービスであり、医療行為ではありません。診断や薬の処方はできません。

■Kids Public代表 小児科医 橋本直也コメント
医療へのアクセス格差は健康格差に繋がる可能性があります。オンラインで全てを補填することはできませんが、産婦人科医、小児科医、助産師への直接相談を可能にする窓口の提供は妊娠、出産、子育ての安心に繋げられる可能性があります。また、対面での診察の必要性があるケースや育児ストレスを溜め込んでいるケース、産後うつが疑われるケースにおいては受診の推奨や行政への連携を実施し、適切な対面サポートに繋ぐセーフティネットとしても機能します。今回の研究を通して、日本全国に応用しうるモデルの検証ができればと思います。これからも産婦人科オンライン、小児科オンラインは研究への参加を通してエビデンスの創出を続けて参ります。

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社Kids Public 広報室
所在地:東京都千代田区神田小川町1−8−14 神田新宮嶋ビル4階
TEL:03-4405-9862    E-Mail:contact@syounika.jp
設立日:2015年12月28日  代表者:代表取締役社長 橋本 直也(小児科医)
事業内容:「子育てにおいて誰も孤立しない社会の実現」を理念として、インターネットを通じて子どもの健康や子育てに寄り添う。遠隔健康医療相談サービス「産婦人科オンライン」(https://obstetrics.jp)「小児科オンライン」(https://syounika.jp/ )及び医療メディア「産婦人科オンラインジャーナル」(https://journal.obstetrics.jp/)「小児科オンラインジャーナル」(https://journal.syounika.jp/)を提供。
「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」は岡山市など10箇所の自治体を含む約40の法人と契約しており、住民サービスや福利厚生としてサービスを提供しています。

山口県立総合医療センター へき地医療支援部 原田 昌範
所在地:〒747-8511 山口県防府市大字大崎10077番地
連絡先:へき地医療支援部 0835-22-4411(内線 7131)

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会社概要

株式会社Kids Public

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URL
https://kids-public.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都千代田区神田美土代町11-8 SK美土代町ビル5階
電話番号
03-6774-7937
代表者名
橋本直也
上場
未上場
資本金
600万円
設立
2015年12月