積水樹脂、河川氾濫の被害軽減に貢献する「嵩上げ(かさあげ)防水柵」を新発売
~浸水防止等級 Ws-1性能をクリアし、景観に配慮した眺望性~

積水樹脂株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長 兼CEO 馬場浩志)は、ゲリラ豪雨など気候変動による水害の激甚化・頻発化に対応する新製品「嵩上げ(かさあげ)防水柵」を発売しました。
本製品は、堤防や擁壁の上部に設置することで、簡易的に堤防を嵩上げし、河川の氾濫を防止または遅延させることを目的とした防水柵です。特に、擁壁の改築が困難な都市部や景観に配慮が必要な地域での活用が期待されます。
◆「嵩上げ防水柵」開発の背景

近年、気候変動の影響により、2040年頃には降雨量が約1.1倍、河川流量が約1.2倍、洪水発生頻度が2倍になると予測されています。これにより、従来の河川整備だけでは治水安全度の維持が困難となる可能性があり、国では2021年より「流域治水推進行動計画」を策定。2023年には国土交通省の「流域治水プロジェクト2.0」が始動し、 流域全体での治水対策が加速しています。
その中で、既存堤防の高さが不足する箇所への対応が求められており、本製品はそのニーズに応え、流域治水の一環として、水害対策の強化に貢献するものです。
◆河川エリア向け製品「嵩上げ防水柵」の特徴
・浸水防止性能(Ws-1等級):JIS A 4716に基づく浸水防止等級「Ws-1」をクリア。越水時の漏水量を抑え、避難時間の延長に貢献します。
・設計強度:水深1mの静水圧および耐風圧2kN/㎡に対応。
・景観に配慮した透明パネル:ポリカーボネート製の透明パネルを採用。眺望性に優れ、都市景観や自然環境を 損なわずに設置可能です。
・施工・メンテナンスの効率化:道路側からの片側施工が可能で、河川側の足場が不要。メンテナンスも容易です。
・軽量で人力施工が可能:折り曲げ加工により強度を高めたポリカーボネート板を使用。人力での施工が可能で、 現場作業の負担を軽減します。
・省スペース・簡易施工:擁壁の改築が不要なため、スペースが限られた場所でも設置可能。
本製品は積水樹脂グループの「サステナビリティ貢献製品EX」認定製品です。
◆積水樹脂グループ「サステナビリティ貢献製品EX」とは
「サステナビリティ貢献製品」は、製品の開発・設計から使用・廃棄までの段階で環境面と、社会課題の解決につながる貢献分野の社内基準を設け、これらの基準を満たす製品です。「サステナビリティ貢献製品」の中でも特に貢献度や技術の新規性が優れた製品は「サステナビリティ貢献製品EX」として認定しています。
サステナビリティ貢献製品EXの紹介

<積水樹脂株式会社>
1954年の創業以来、複合技術を活かし安全・安心・環境保全に貢献するモノづくりによって、公共・民間の幅広い分野で事業を展開しています。「社会の景色に、安全と心地よさを。」のグループスローガンのもと、世界の人々の安全・安心・快適な暮らしを支える製品を提供しています。
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