株式会社playknot、生成AI×UEFN によるゲーム開発の実証実験を実施
株式会社スニフアウトと共同で生成AI×UEFN によるゲーム開発の実証実験を実施
プロジェクト背景
2023年3月に「Unreal Editor For Fortnite(UEFN)」がリリースされ、近年フォートナイト上でのメタバース制作・開発のニーズが高まっています。
フォートナイトは、月間アクティブユーザー7000万人、累計ユーザー数は5億人を超えるプラットフォームとして注目されており、海外ではブランドの世界観をメタバース空間に反映させ、遊びながら自社製品を認知してもらえる環境作りを行うなど、新たなコミュニケーション手法としての利用が増えています。
このようなメタバースの制作・開発において、生成AIの活用は顧客企業の「時間・コストの削減」というニーズに応える手段となる可能性があります。
このような背景から、当社はメタバース制作・開発における生成AI活用の研究の一環として、株式会社スニフアウトと共に本プロジェクトを開始しました。
概要
本実証実験では、生成AIを用いてゲームのシナリオやキャラクター、背景などのコンテンツを自動生成し、UEFNでそれらを組み合わせてゲームを制作しました。
生成AIは、フォートナイトの公式サイトやSNSなどのテキストや画像を学習し、フォートナイトの世界観に沿ったオリジナルのコンテンツを作り出します。
UEFNは、生成AIが作成したコンテンツをインポートし、ゲームプレイや演出などを設定します。
本実証実験の目的は、生成AIとUEFNの相乗効果により、従来の手法よりも効率的かつ創造的なゲーム開発が可能かどうかを検証することです。
本実証実験で制作されたゲームは、フォートナイト内で公開されます。 プレイヤーはフォートナイトのクリエイティブモードからアクセスできます。
[島コード]
3435-4101-7734
NeoCrossRunについて
【ゲームコンセプト】(生成AIによって作成)
NeoCrossRunは、未来都市の雑踏を駆け抜けるハイパーカジュアルゲームです。プレイヤーは、車、ドローン、そして予測不能な障害物を避けつつ、最高速度で道路を進みます。ゲームは、スピード感と緊張感を増すために、電子音楽と未来的なビジュアルで強化されます。
【ゲームマップの特徴】(生成AIによって作成)
NeoCrossRunの舞台は、ネオンで溢れ、巨大なビルが立ち並ぶ未来都市です。都市は活気に満ち、多種多様な車やドローンが道路を行き交います。それらの移動パターンは一定ではなく、プレイヤーには絶えず状況を読み取り、瞬時に判断するスキルが求められます。
キャラクターは道路を進むほどにスピードが上がり、避けるべき障害物の数も増えていきます。それぞれのセッションは独自であり、プレイヤーは自身の反射神経と集中力を試すことができます。
生成AIの貢献
本プロジェクトにおける生成AIの貢献は以下の通りです。
■ ゲームコンセプトの生成
ゲームの名前や世界観などを含むゲームコンセプト全体は生成AIによって決められました。以下の様々な生成AIで作成された要素は全てこのコンセプトに基づいて生成されました。
下記がその一部です。
ゲームタイトル: "NeoCrossRun"
コンセプト: NeoCrossRunは、未来都市の雑踏を駆け抜けるハイパーカジュアルゲームです。プレイヤーは、車、ドローン、そして予測不能な障害物を避けつつ、最高速度で道路を進みます。ゲームは、スピード感と緊張感を増すために、電子音楽と未来的なビジュアルで強化されます。
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▷ 使用した生成AI:ChatGPT(GPT-4)
■ スカイボックスの生成
Fortnitのマップの外側に描かれている背景画像のことをスカイボックスと呼びます。このスカイボックスは、ChatGPTによって作られたプロンプトから画像を生成するモデルによって生成されました。
▷ 使用した生成AI:Skybox AI
■ ゲームフィールドの生成
実際にユーザーが移動するゲームのフィールドは、コンセプトをもとにChatGPTで作られたプロンプトによって画像生成AIとDepth(深度)推定AIを組み合わせて生成されました。
▷ 使用した生成AI:Midjourney, ZoeDepth
■ オブジェクトの生成
ゲーム内で障害物として登場する車やドローンは、ChatGPTによってコンセプトにフィットするように作られたプロンプトを用いて3Dモデル生成AIによって生成されました。
▷ 使用した生成AI:Midjourney, CSM
■ BGMや効果音の生成
ゲーム内で使用されているBGMや効果音は全てコンセプトをもとにChatGPTでプロンプトを作成し、音声生成AIによって生成されました。
▷ 使用した生成AI:MusicGen
開発チームよりコメント
本実証実験を通しての所感として、生成AIによるBGM生成やコンセプトメイクのクオリティの高さに驚かされた一方で、3Dモデルの生成に関してはまだまだ改善の余地があると感じました。ゲームプレイにおいては十分に実用可能であるものの、2Dの画像をもとに生成した3Dオブジェクトは解像度が低くなってしまうという課題がありました。
また、今回は生成AIで作成した背景やオブジェクトをUEFNで組み合わせる作業は人力で行いましたが、ChatGPTのVerse(UEFNでゲームを作成する際に使用する言語)への対応や、プログラミング支援ツールGitHub Copilotの活用などによって、UEFN開発におけるプログラム部分も今後生成AIでトライしたい領域です。
今回の実証実験を通して得られた知見や改善点をもとに、今後もXR/メタバース領域における生成AIの活用に関する研究に尽力して参ります。
今後の展望
株式会社playknotは、先端テクノロジー(XR/メタバース、生成AI、ブロックチェーン)を活用した新規事業開発、マーケティング、ブランディング、クリエイティブ制作に関して、開発・実装のみならず事業計画や戦略策定段階からのサポートを得意としています。
株式会社スニフアウトは、ChatGPTを含む生成AIを活用し、DX、エンタメ、プロモーションなど多様な分野で新たな価値を提供しており、今回の実証実験のようにChatGPTを含むLLM(大規模言語モデル)を超え、多彩な生成AIモデルとの組み合わせによる応用開発を得意としています。
両社の技術とノウハウを融合させ、今後もXR/メタバースや生成AIなど最新技術を組み合わせたソリューションを、プランニングから開発、導入、運用までトータルサポートで提供して参ります。
会社概要
【株式会社playknot】
社名:株式会社playknot
所在地:東京都世田谷区
URL:https://www.playknot.co.jp/
代表者:本屋敷匠真、山口恭兵
設立年月:2021年6月
事業内容:XR(AR/VR/MR)の開発及びコンサルティング事業
ホームページ: https://www.playknot.co.jp/
お問い合わせ先:s.hirano@playknot.co.jp 担当者:平野
Web相談会のご予約:https://meetings.hubspot.com/k-yamaguchi2/45min 担当者:山口
【株式会社スニフアウト】
「科学で世界をビルドする」を Purpose に掲げ、AIやVRといった学術研究の知見を持つサイエンティスト集団によって生成AIをはじめとする科学技術による世界のイノベーションを創生するスタートアップ
社名:株式会社スニフアウト
所在地:東京都新宿区西新宿六丁目15番1号 セントラルパークタワー・ラ・トゥール新宿 701号室
設立:2022年 11月
代表者 :津本海
事業内容:生成AI導入支援, スマホアプリ開発, 新規事業開発支援, データ分析/AI・機械学習, AR・VR開発
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