独立時計師・浅岡肇氏のデザイン・設計による機械式腕時計『CHRONO TOKYO』(クロノトウキョウ)新色発売!

4月19日(金)TiCTAC直営オンラインストアにて

腕時計のセレクトショップ「TiCTAC」(チックタック)では、独立時計師・浅岡肇(あさおかはじめ)氏がデザイン・設計する機械式自動巻腕時計『CHRONO TOKYO』(クロノトウキョウ)の新色2色を、直営オンラインストアで発売します。

 

『CHRONO TOKYO』

左:ref.CT002V

(バニラベージュダイヤル) 
>>>ONLINE STORE  https://www.neuve-a.net/shop/g/g2700001718246/
右:ref.CT002B

(ネイビーブルーダイヤル) 
>>>ONLINE STORE  https://www.neuve-a.net/shop/g/g2700001718239/
¥180,000+税

(生産数:各色100点)
<仕様>機械式自動巻(Cal.MIYOTA 90S5)24石、28,800振動/時、パワーリザーブ40時間/3気圧防水/外径37mm. /316Lステンレススティールケース/カーフレザーバンド

 

※4/19(金)18時よりオンラインストアの頁が開きます。4/19(金)の発売数は各色30点です。
※店頭ではご予約いただけません。店舗でのお受け取りをご希望の方はオンラインストアの「店舗受け取りサービス」をご利用ください。
※スピンドル新丸ビル店にて、現物サンプルをご覧いただけます。
※残数の発売日は確定次第ご案内します。


独立時計師とは?

歯車や振り子などの部品をはじめ、時計をゼロから作り上げる作家。世界にはそんな独立時計師が十数名ほどいますが、浅岡肇さんはその中でも、今最も注目されている一人です。 

独立時計師 浅岡肇 プロフィール

1965年生まれ。1990年東京芸術大学デザイン科卒業。その後フリーランス工業デザイナー。2011年より日本初の独立時計師として活動を開始。2013年よりバーゼルワールド(スイス)に毎年出展。2017年世界巡回展「Watchmakers:The Masters of Art Horology」に参加。顧客は世界のハイエンドマニアであり、その正統的な時計づくりが高く評価されている。AHCI(アカデミー独立時計師協会)会員。


浅岡肇さんとTiCTACの出会いは今から20年以上前。50年代スタイルの家具を製造販売するインテリアショップ「MODANICA」と制作した腕時計のデザインを、当時新進気鋭のデザイナーであった浅岡さんに依頼したことに端を発します。今見ても新鮮な「MODANICA」は、浅岡さんが初めてデザインした時計でした。

>>>参考記事:

手作りとハイテクの融合から生まれる「理想の機械式時計」/現代の独立時計師、浅岡肇(VISIONARY)

https://lexus.jp/magazine/20180409/172/cra_hajime_asaoka.html

 

「CHRONO TOKYO」は機械式時計の入門機として、また、浅岡さんご自身が日常使用する時計として作られたもの。発想から3年以上かかって完成したこの時計へのこだわりや完成までの経緯を、浅岡さんに伺いました。長文ですが省略せずに掲載します。(文中に掲載している第1弾発売カラーは完売しました。)

 

Q.この時計を作ろうと思った目的は?
A.第一に機械式時計の入門機として位置づけています。その点では、最近は、本格的な機械式時計の価格が上がり過ぎてしまっているという問題があります。25年ぐらい前、つまり、バブルで景気が良かった頃でさえ、20万円も出せば、一生ものの時計を買うことが出来ました。やはり、最初に良い時計に出会っておくということは、大事だと思うのです。その中から、いわゆるマニアになる人も現れたら、私のような時計業界に身を投じている者としては嬉しいということもあります。そこで、それに見合うような時計を作るというミッションを、独立時計師の自分に課したわけです。

また、本音を言えば、自分が使う時計が欲しかったということもあります。ハイエンドの時計を製作している独立時計師の場合、生産数は極めて少なく、そこで納品を優先するので、自分用が持てないという悩みがあります(笑)。私もそんな一人。AHCI(独立時計師の団体)会員の中に、いつもTUDORの時計をしているイギリス人の独立時計師がいますが(世界で最も実力のある一人です)、その理由を聞けば、同じく納品用を優先するので、自分用を作る余裕が無いからというものでした。そこで、この時計は、私自身が日常使用するのに最高の時計ということで、デザインしました。それば同時に、マニアも満足させることができると思います。

Q.独立時計師の作品としては、定価18万円(税別)は、随分安いと思いました。
A.そうですか?高くて申し訳ないと思ったけど(笑)。強いて言えば、フェアプライスと言った方がより正確だと思います。前述のような時代の水準に照らせば、充分に高級機の価格帯と言えます。だからこそ、その期待を裏切るようなことの無いように、コスト配分を入念に検討しています。例えば、採用されているMIYOTA90S5というムーブメントは、コストパフォーマンスの大変優れた機械です。

 

Q.そのMIYOTA90S5について、教えてください。
A.MIYOTAというのは、シチズンのムーブメントセクションですが、そこがETA2824というスイス製のムーブメントの代替機として企画したものが、MIYOTA90S5です。ETA2824の設計はとても古く、現在ではパブリックドメインになっており、スイス製をはじめ、すでに、いくつかの互換機がありますが、MIYOTA90S5は、こうした事実上のコピーと比べると、実装条件は同じながら、設計は全く新規に行われているということが特徴です。したがって、技術的に新しいですし、また、発売から数年を経て、品質が安定しています。つまりとても「旬」な状況にあると言えます。私はシチズンの技術者との交流もあり、設計上のこだわりなど聞いていますから、その良さをよく理解しています。それで採用したという経緯があります。

 

鏡面仕上げの密度がわかる画像。定評あるHAJIME ASAOKAに準じる仕上げ。鏡面仕上げの密度がわかる画像。定評あるHAJIME ASAOKAに準じる仕上げ。

Q.デザイン上の特徴は?

A.そのMIYOTA90S5をどのように生かすか?ということが、まず大事です。意外かもしれませんが、ムーブメントの実装にまつわる要因が、時計の佇まいの殆どを決定してしまいます。クルマに例えると、エンジンの搭載位置によって、プロポーションが変わってくるのと状況が似ていると言えば、解りやすいでしょうか。時計の場合は、クルマほどの自由度はありませんが、そのタイトな外装という条件から、わずかな実装位置の違いが、デザインに非常に影響するのです。これは、私が独立時計師だからこそ、実感できるポイントかもしれません。


今回はボンベダイヤル(文字盤中央が盛り上がっている)とあわせて、ボックスサファイアを採用しています。ボンベダイヤルは、製造に手間がかかるので、最近の時計では珍しくなってしまいました。特に、本機のように、アプライドインデックス(文字盤に立体の目盛を固定する様式)を採用した場合に、その曲面とインデックスを密着させることに、非常に技術が必要です。ボックスサファイアは60年代頃まで使われていたアクリル風防の形状を、サファイヤガラスで再現したものです。形状として、中央部は緩やかなカーブ、そして外周部が急激に落ちているのが特徴で、そのために、ボンベダイヤルと組み合わせると針のクリアランスを保ったまま、外観を薄くできるメリットがあります。しかし、極めて硬いサファイヤを、このような形状に加工するのには大変コストがかかるので、通常はかなりの高級機にならないと使われていません。

 

文字盤・針・ガラスの位置関係を示す図面。ぎりぎりのクリアランスに収めている。文字盤・針・ガラスの位置関係を示す図面。ぎりぎりのクリアランスに収めている。

Q.外装について教えてください。
A.外装は316Lステンレススティール製です。防水は3気圧。機械式時計の黄金期である1960年代のスタイルを彷彿とさせるような、エレガントな佇まいが特徴です。最近は、裏蓋にガラスを入れて、ムーブメントが見えるようになっている機械式時計が流行りですが、本機はあえてソリッドバック(中が見えない)を採用しました。その理由は、ガラスをつけてしまうと、装着感が損なわれるということがあります。本機は実用機を目指してデザインしたので、装着感をより追及しました。また、これは同時にラグ(ベルトをとりつける部分)の設計も大切になりますが、その点にも、私の独立時計師としての経験が生かされています。

Q.文字盤について教えてください。
A.文字盤は日本で一番実力のある文字盤メーカーに特別に発注しました。ここはスイスのブランドとも取引があり、国産の時計の中でも、最高級品が採用しているほどの、歴史と実力のあるメーカーです。実は、私がバーゼルワールド(毎年スイスで行われる世界最大の時計見本市)で時計を展示しているブースに、先方から一緒に仕事をしてみたいとアプローチがありました。そういう馴れ初めなので、かなり無理な注文も聞いてくれたということがあります。これが一介の新興ブランドということでは、なかなか聞く耳をもってもらえなかったかもしれません。大変幸運だったと思います。
文字盤はボンベダイヤル。それに光沢のある塗装仕上げとアプライドインデックスという、現在では殆ど失われてしまった、かつての高級機に求められた仕様そのものです。現在のムーブメントは全て平面の文字盤を前提に設計されているので、ボンベダイヤルを搭載することが、この時計の開発におけるもっとも難しい問題でした。

 

試作の文字盤(左)と製品版(右)。製品版では、レイルウェイの幅をわずかに0.1mm.細くしている。試作の文字盤(左)と製品版(右)。製品版では、レイルウェイの幅をわずかに0.1mm.細くしている。

Q.ストラップについて教えてください。
A.ストラップはカーフ製のシンプルなものを採用しました。あまりコストをかけず、その分、時計本体に充てています。ストラップは、ユーザーさんの好みを反映できる唯一の部分ですから、各々が、お気に入りのものを別途ご用意いただくくらいの感覚で楽しんでいただきたいと思っています。そこで、あえて高級品を付けることは避けました。ラグ幅は最もポピュラーな20mm.を採用しているので、いろいろとお試しいただけると思います。もちろん、付属のストラップは、時計本体とのバランスを考えてデザインしてあるので、そのままお使いいただくのも、良いですが。

 

新規に作られた尾錠。尾錠は当初既製品の予定だったが、この時計のデザインに合う小さな尾錠は最近は無く、そのため金型から制作した。新規に作られた尾錠。尾錠は当初既製品の予定だったが、この時計のデザインに合う小さな尾錠は最近は無く、そのため金型から制作した。

Q.パッケージ(化粧箱)について教えてください。
A.パッケージも、あまりコストをかけても無意味ですし、かつて紙製の箱が主流だった時代の雰囲気でデザインしてみました。華美さはありませんが、それでも、ギフトとしても充分通用すると思います。

 

1960年代以前の時計のパッケージをイメージした化粧箱。デザインから試作まで浅岡肇自ら手がけた。1960年代以前の時計のパッケージをイメージした化粧箱。デザインから試作まで浅岡肇自ら手がけた。

Q.出来上がってみてどうですか?
A.大変満足しています。とりわけ文字盤ではデザインの微調整をメーカーさんが何一つ嫌な顔をせず全て受けてくれました。例えば、外周のレイルウェイ(細かい目盛り)の部分は、当初のデザイン案と比べて最終的に0.1mm.幅を細くしています。そんな極めて微妙なバランスをシビアに追求できたからこそ、この時計が現実化できたのです。またこの時計は私の主観に基づいて作られているという部分も大事です。誰からも聞く耳を持たず、好き勝手に作った。こういうモノづくりは、現在では殆ど失われてしまったと思います。

 

 

■「TiCTAC」(チックタック)

全国に展開する腕時計のセレクトショップ。国内外の最旬ブランドから本格的な機械式時計まで、デザイン・機能性に優れた腕時計をセレクト。自分らしさを表現するアイテムとして、大切な人の幸せな時間を願うギフトとして、知的好奇心を満たすコレクションアイテムとして、様々な側面から「腕時計」の魅力を提案しています。
SHOP一覧 http://www.tictac-web.com/shoplist/

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