【土木従事者537名に調査】64%が「技術習得」が魅力と回答、一方で安全リスクへの懸念が課題に
スキル習得や安定性、地域貢献といった要素で魅力を感じられる職業であることが明らかに
建設業界のDXを推進する株式会社CONOC(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山口一、以下:CONOC)は、土木従事者537名を対象に「土木業に関する実態調査」を実施いたしました。本調査では、業界への就職理由や仕事の魅力、さらには業界の課題や改善案など、従事者の生の声を集めました。その結果、業界の安定性や技術習得の魅力が評価される一方で、安全性や労働環境への課題感も浮き彫りとなりました。
◾️調査結果サマリー
最も多かったのは「資格やスキルを活かせると思ったから」(58%)、次いで「安定した収入が得られるから」(57%)や「建設やインフラ整備に興味があったから」(54%)が挙げられ、業界の安定性と専門性が魅力となっていることがわかります。また、「家族や仲間の影響」や「働く場所の選択肢が豊富で転勤が少ない」点も就職動機として評価されています。
土木業の最大の魅力は「技術やスキルが身につくこと」(64%)でした。「目に見える成果が残る」(48%)や「安定した収入が得られる」(44%)も高く評価されています。また、「現場ごとに新しい挑戦がある」(42%)や「建物やインフラを自分の手で作る達成感」(36%)も魅力として挙げられました。さらに、「勤務地が地元に近い」(36%)や「自分のペースで働ける」(35%)など、働きやすさに関連する要素も多い結果となりました。
最も多く挙げられたのは「技術やスキルが向上する実感」(61%)で、次いで「完成した構造物を見たときの達成感」(53%)や「体を動かすことで健康を維持できる」(43%)が続きました。また、社会貢献やインフラ支援、安定性、給与への努力の反映なども多く、自己成長や達成感、社会的意義が土木業のやりがいの中心であることがわかります。
課題として最も多かったのは「労災やケガのリスク」(53%)で、安全性への懸念が特に大きいことがわかりました。「労働環境の厳しさ」(48%)や「季節や天候による影響の大きさ」(46%)も大きな問題とされています。加えて、「職場の人間関係」(42%)や「重労働による体力消耗」(40%)といった課題も挙げられ、労働条件や職場環境の改善が求められていることが明らかになりました。
業界をより魅力的にするための改善案として最も多く挙げられたのは「給与体系の見直し」(61%)でした。「現場の労働環境の改善」(53%)や「若手や未経験者の採用・育成」(48%)など、働く環境や人材育成に関連する意見が多い結果となりました。また、「働き方改革」(46%)や「福利厚生の充実」(39%)といった柔軟な働き方の推進が期待されています。さらに、「新しい技術や設備の導入」(39%)や「労働安全対策の強化」(33%)といった効率化や安全性を向上させる提案も挙げられています。
今後に期待される点としては、「給与や福利厚生の向上」(58%)が最も多く挙げられました。次いで「労働環境の改善(働く時間や環境)」(50%)や「若手や新人の育成支援」(46%)など、働きやすい職場環境への期待が寄せられています。また、「休暇の取得のしやすさ」(45%)や「高齢化対策」(41%)といった、多様な働き手が活躍できる仕組みの整備も重要な課題として浮上しています。
◾️考察
上記の調査結果から、土木業界には以下のような特徴と課題が見えてきました。
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土木業界では「技術習得」(64%)や「目に見える成果が残る」(48%)といった専門性や実績の可視化が高く評価されており、安定性や達成感を伴う仕事環境が業界の魅力となっています。また、「現場ごとの新しい挑戦」や「インフラ整備に直接貢献する実感」など、創造性や挑戦心を刺激する側面も支持を集めており、土木業がやりがいを感じやすい職場であることがうかがえます。
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一方で「労災やケガのリスク」(53%)が最大の課題として挙げられ、安全性への懸念が依然として業界全体で大きな問題となっています。さらに、「労働環境の厳しさ」(48%)や「体力の消耗」「休日取得の難しさ」など、身体的負担や働き方に関する課題も多くの従事者が抱えていることがわかります。
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DX技術や新しい設備の導入による効率化が、業界課題を解決する鍵となることが示唆されます。具体的には、安全管理の強化や労働環境の改善、給与体系の見直し、働き方改革が、従事者の負担を軽減し、より多くの人が働きやすい業界を実現するために重要とされています。
今後、土木業界が抱える課題を克服するには、技術革新や働き方改革に取り組むことが不可欠です。DXを活用した効率化や安全対策の強化を進めるとともに、給与や福利厚生の充実を図り、従事者の満足度を高めることが業界の未来を切り開くと推測されます。
◾️調査概要
調査方法:インターネットリサーチ/実施機関:株式会社CONOC
調査対象 :全国20~59歳の土木従事者
対象⼈数 :537名
調査期間 :2024年11⽉1⽇〜11⽉14⽇
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◾️CONOC建設業クラウドについて
工務店が現場目線でつくったAI搭載の業務管理ツールです。見積・請求書等の書類作成や売上・原価の自動グラフ化、工程表の作成などの業務を一元管理できるツールです。
誰でも簡単に導入でき、導入翌日すぐに使えるシンプルなデザイン性を採用しています。CONOCツールを活用することで属人化しがちな経験や技術などのナレッジ共有にも有効となり、建設業が抱える就業者の高齢化や職人の技術・経験の技術継承の大きな課題解決を目指してまいります。
◾️株式会社CONOCについて
長年建設業に従事してきたCONOCは、2021年6月、創業から目指している建設業界のDX化に向けたCon-tech事業を展開していくことを決意。「建設業界の常識を、ひっくり返す。」というコーポレートステートメントを策定し、Construction(建設)の頭文字である「CON」と、ひっくり返した「NOC」を組み合わせた「CONOC(コノック)」という社名に変更しCon-tech事業を展開しています。
所在地:東京都渋谷区渋谷1-1-3 アミーホール504
設立日:2010年3月(創業2004年1月)
代表者:代表取締役 山口 一
事業内容:Con-tech事業
■本リリースに関する問い合わせ
メールアドレス:info@conoc.jp
広報担当者 :本田
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