日本から世界に発信 未来につなぐサステナブルシーフード 大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME」にて実施「選んで守るサカナの未来 Week」閉幕

株式会社シーフードレガシー

「選んで守るサカナの未来 Week」企画メンバー

株式会社シーフードレガシー(代表取締役社長:花岡和佳男、所在地:東京都港区、以下シーフードレガシー)は、大阪・関西万博の「BLUE OCEAN DOME」(認定NPO法人ゼリ・ジャパン出展)にて、サステナブルシーフードについて考える1週間のプログラム「選んで守るサカナの未来 Week」を9月29日から10月5日まで開催しました。期間中は、持続可能な水産業の実現を目指す国内外の活動団体や漁業者、認証制度の運営団体、水産行政担当者らが登壇し、サステナブルシーフードを取り巻く課題や成功事例、必要なアクションについて議論を深め、万博に来場した一般消費者の理解促進に向けた参加型プログラムも実施しました。

10月5日の閉幕セッションに登壇したシーフードレガシー代表取締役社長の花岡和佳男は「万博という日本から世界にメッセージを発信する場で、海と人のつながり方や魚の食べ方について、仲間と一緒にいい未来をつくっていけるというメッセージを伝えることができた」と1週間の成果を振り返りました。また、大阪市内で同時開催したサステナブルシーフード・サミット2025 in 大阪(TSSS2025、シーフードレガシー・日経ESG主催)において発表された、日本国内の大手水産物関連企業7社が参加する「責任ある水産物調達ラウンドテーブル」※の発足についても触れ、「日本の大手水産関連企業が集まり、公に連携して何かをやっていくという動きはこれまでなかった。競合他社であり、自社のサプライヤー情報を他社にも伝えることになるというセンシティブな課題があったが、それでも一緒に取り組む枠組みができたことは大きな転換点であり、日本のイニシアチブでしっかりと世界をリードしていく体制をつくっていくための一歩になる」と話し、旗振り役の企業としての意気込みを表明しました。


※「責任ある水産物調達ラウンドテーブル」に関するプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000067392.html

主なプログラムの内容

■9月30日

第6回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード授賞式(企画:株式会社シーフードレガシー)

持続可能な水産業の推進やサステナブルシーフードの普及に貢献する取り組みのうち、優れたプロジェクトを「ファイナリスト」として選出し、特に大きなインパクトをもたらしたプロジェクトを「チャンピオン」として表彰する「ジャパン・サステナブルシーフード・アワード」の授賞式を行いました。なお、今年は審査員より特別賞の授賞もありました。

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000067392.html

■10月3日 トークセッション

水産資源を枯渇に追いやるIUU(違法・無報告・無規制)漁業の終わらせ方(企画:株式会社シーフードレガシー)

写真右から2番目カナダ漁業海洋省のニーアル・オディー博士、水産庁資源管理部の福田工審議官、シーフードレガシー 代表取締役社長 花岡和佳男

水産業界のサステナビリティにおいて最大の脅威とされるIUU漁業の実態と、その撲滅に向けた北西太平洋での政府間連携による取り組みなどについて、水産庁資源管理部の福田工審議官やカナダ漁業海洋省のニーアル・オディー博士らが解説し、現状の課題を語り合いました。福田審議官は「水産資源管理のための規制を守ろうとすると、船の登録や機材購入などのコストが発生する。利益をあげようとした結果、違法なIUU漁業が生まれているが、違法漁船を取り締まる船の派遣にも費用がかかり、政府としても大きな負担になっている」と問題点を指摘し、シーフードレガシーの花岡和佳男代表は「新鮮で安い魚を買うことが賢い買い物の仕方という意識を持つ人が多いと思うが、安さだけを追求すると違法な漁業が生まれてしまう可能性がある。取り締まりにも多額の税金が使われているが、消費者がしっかりとルールを守って捕獲された魚を買うことがIUU漁業の撲滅に効果的なのではないか」と消費者による選択の重要性を投げ掛けました。

■10月4日 トークセッション

サステナブルシーフード どうやって選ぶ?(企画:WWF Japan)

写真左、せやろがいおじさん、写真右 WWF Japan 滝本麻耶さん

海から食卓まで、サプライチェーン上の様々な過程でサステナブルシーフードを提供する取り組みを行っている関係者らが登壇し、活動内容や思いを伝えるとともに、認証制度やシーフードガイドなど、サステナブルシーフードを消費者が選ぶためのヒントを紹介しました。

2016年にカツオ・ビンナガマグロ一本釣り漁業でMSC認証(水産資源や環境に配慮し、適切に管理された持続可能な天然漁業に関する認証)を取得し、2024年に日本漁船で初めてカツオ・キハダのまき網漁業によるMSC認証を取得した明豊漁業株式会社(宮城県塩釜市)の松永賢治氏は「最初に認証を取ってから10年近く経つが、なかなか日本国内で普及しない。将来世代に魚を残していくための取り組みを理解し、そうして獲られた魚を選び続けてほしい」と漁業者としての思いを訴えました。

また、2019年に日本の和食店で初めてMSC認証およびASC認証(責任ある養殖水産物のための認証)の水産物の提供を開始した、株式会社きじま(横浜市)の杵島弘晃氏は「認証制度は資源管理のためのもので、味に関しては何も担保されていない。日本のお客様は魚の味にかなり厳しいので、たとえ認証された魚でも、刺身で出せるかどうかといった問題もある」と課題を明かし、それでも認証水産物を導入している経緯について「家業として店を営んできたが、子どものころに比べて魚の量も種類も少なく、サイズも小さく、脂の乗りも悪いと感じていた。昔に食べた魚のおいしさ、感動がずっと続いてほしいと思い、導入を始めた」と振り返りました。

会場では、MSC・ASC認証をはじめとしたさまざまな種類の水産エコラベルや、ラベルがなくても選べるようにWWFなどの団体が発行しているシーフードガイドの取り組みなども紹介されました。

また、サステナブルシーフードの供給・普及を阻害するIUU漁業問題について、お笑い芸人のせやろがいおじさんが特別出演し、複雑な問題をコメディを交えて一般来場者にわかりやすく解説しました。壇上では、消費者一人ひとりがこの問題を知り、どのような水産物を選ぶのか考えることが必要だと熱く訴えかけました。

■10月5日 トークセッション

親子で知ろう!サステナブルシーフード(一般社団法人日本サステナブルシーフード協会)

左から「おさかな小学校」の校長・鈴木允さん、株式会社臼福本店 代表取締役社長 臼井 壯太朗さん

日本サステナブルシーフード協会による子ども向けのオンラインプログラム「おさかな小学校」の校長・鈴木允氏が、マグロやエビ、タイなどの身近な水産物を題材に、クイズを交えながらサステナブルシーフードについて紹介するプログラムを実施しました。普段食べている魚介類がどんな漁獲方法・養殖方法で獲られているか、持続可能な水産物として認証を得るための基準はどのようなものかを、漁業者も登壇しながら分かりやすく解説しました。また、資源量が豊富で生態系への影響が少なく、管理体制の整った水産物をリストアップした「ブルーシーフードガイド」(一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局発行)の取り組みも紹介しました。

「選んで守るサカナの未来 Week」の詳しいプログラム内容については、下記URLをご参照ください。

https://sustainableseafoodnow.com/2025/sakana_mirai_week/

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会社概要

株式会社シーフードレガシー

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URL
https://seafoodlegacy.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区東新橋2-9-1 CIRCLES汐留 7階
電話番号
-
代表者名
花岡 和佳男
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年07月