水島製造所における結晶セルロース「セオラス™」第２工場の竣工およびリブランディングの実施について

旭化成株式会社（本社：東京都千代田区、社長：工藤 幸四郎、以下「当社」）は、結晶セルロース※1「セオラス™」の供給能力拡大を図るために岡山県倉敷市の水島製造所内で建設を進めてまいりました第2工場について、2023年1月に竣工したことをお知らせします。
また、併せまして同製品のリブランディングを実施することをお知らせします。

結晶セルロース「セオラスTM」

• 第2工場竣工について

（1）背景
当社のライフイノベーション事業本部 添加剤事業部では、医薬品等で主に錠剤の賦形剤※2として用いられる結晶セルロース「セオラス™」を宮崎県延岡市において1970年より製造し、国内外に販売しています。
本計画は、主用途である医薬品錠剤向け需要が国内外で堅調に拡大しており、中でも当社独自の高機能グレードである『KGグレード』『UFグレード』の需要が大きく伸長していることから、供給能力の大幅な拡充および生産拠点複数化による安定供給力の向上を実現すべく、岡山県倉敷市の当社水島製造所内に新たに第2工場の建設を進めてきたものです。

（2）設備投資の概要
1. 立地　　　：岡山県倉敷市潮通3-13　旭化成株式会社 製造統括本部 水島製造所 B地区
2. 着工　　　：2021年9月
3. 竣工　　　：2023年1月
4. 投資額　　：約130億円
5. 生産品目　：結晶セルロース「セオラス™」
6. 販売予定先：国内外の製薬会社、健康食品製造会社など

（3）今後の展開
本年1月に第2工場が竣工しましたので、安定稼働に向けた試運転の後、本年4月を目途に、各グレードの生産を順次開始します。
当社は、今後も国内外のより多くのお客さまに「セオラス™」をお届けし、これまで錠剤にするのが難しかった医薬品や健康食品の製造に貢献することに加えて、さらに機能を高めた製品を開発し、製薬会社さま、健康食品製造会社さま、患者さまなどのご期待に応え、世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献してまいります。

※1　結晶セルロース：天然パルプを原料とする白色の粉末。主に医薬品添加剤、食品添加物として使用される。
※2　賦形剤：固形製剤の増量、形状賦与の目的で添加されるもの。
 

• 「セオラス™」のリブランディングについて

医薬品・健康食品に求められる機能が年々高度化している中で、錠剤等の固形製剤の開発・製造を容易にする「セオラス™」が貢献できる製剤領域が拡大しています。製造開始以来50年以上の実績がある「セオラス™」ですが、これまで以上に製薬会社さまおよび健康食品製造会社さまの高品質・高機能な製剤開発のお役に立てる製品の開発と、より良いサービスの提供を続ける決意を込めて、このたびリブランディングを実施することになりました。
まずはブランドロゴを、続けて今春に「セオラス™」の製品ウェブサイトをリニューアルする他、さまざまな技術情報をプロモーショナルメッセージ「The Smart Choice」とともに発信してまいります

 

 

新ブランドロゴ

【ご参考】
2021年1月13日リリース：「水島製造所における結晶セルロース「セオラス®」第2工場建設について」
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2020/ze210113.html