形鋼ドリル・バンドソー複合機「WS-700VP」を販売開始
穴あけ・切断の一体化により、工程集約・省スペース化を実現

株式会社アマダマシナリー(神奈川県伊勢原市、代表取締役社長:川下 康宏)は、WSシリーズの新たなラインナップとして、形鋼ドリル・バンドソー複合機「WS-700VP」の販売を6月中旬から開始します。
「WS-700VP」は、穴あけと切断の工程集約による省スペース化・省力化を、ニーズの多い700サイズでも実現しました。H形鋼やチャンネル、アングル、コラムなどの様々な形状のワークに対応し、連続加工と角度切断が可能です。また、3軸ATC(自動工具交換)装置の搭載により、段取り時間を削減します。さらに、従来とは反対のかきあげる方向に切断する、逆仰角(ぎゃくぎょうかく)切断方式を採用しました。バリの発生を大幅に抑制するとともに、切断面精度も向上します。
昨今、建設業界や鋼材業界においても、人手不足という社会課題の影響が顕著に現れ、自動化・システム化のニーズが高まっています。アマダマシナリーはこのような課題に向けて、穴あけ・切断の工程集約を推進することで、鉄骨一次加工における省力化・省スペース化に貢献します。今後もお客さまの課題に寄り添った製品開発で、製造現場を支えてまいります。
■主な特長
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工程集約による省力化・省スペース化
本マシンは穴あけ・切断の工程を1台のマシンに集約し、作業効率や生産性を大幅に改善しました。従来のストレートラインでは、穴あけ・切断それぞれ2台のマシンにオペレーターを配置する必要がありましたが、本マシンでは複合加工により作業の効率化を実現しました。また、設置スペースは従来のストレートラインと比べて約30%減少しました。 -
自動ドリル交換による作業性向上
本マシンでは、V、R、Lの3軸にATC装置を搭載し、これまで手動だったドリル交換を自動化することで段取り時間を削減し作業効率を改善します。穴あけ加工中に待機軸のドリル自動交換も可能となり、加工時間も短縮できます。また3軸のATC装置には、異径ドリル、マーキングツール、タップツール、バリ取りツールなど各8本の工具が格納可能です。工具冷却方式は水溶性切削油をミスト状にしてオイルホールより給油するセミドライ加工を採用し、環境面にも配慮しました。 -
切断面精度・品質の向上
逆仰角切断方式を採用し、かき上げる方向に切断することで、製品下面バリの発生を大幅に抑制します。さらに、切粉の巻き込みも抑制され、切断面精度が向上します。また、0°~最大45°の角度切断を自動旋回により行うことが可能です。 -
送材装置、自動搬入・搬出装置
送材装置は位置決め可能な自走式キャレッジを採用。標準仕様で12000mmストロークをつかみ換えなく送材できるため、加工精度が向上します。また、尾端をクランプするグリップ部は、ワークに合わせ自動で位置決めと旋回が可能です。これにより、様々な種類とサイズのワーク送材に対応できます。さらにオプションの自動搬入・搬出装置により、ワーク搬入から製品仕分けまでを自動化し、稼働率の向上と作業者負担の軽減を実現します。
■仕様

機種名 |
WS-700VP |
H形鋼最大加工能力 |
700×300×13/24mm 400×400×13/21mm |
山形鋼最大加工能力 |
250×250×35mm |
溝形鋼最大加工能力 |
380×100×13/20mm |
角形鋼管最大加工能力 |
400×400×16.0mm 外R35以下 600×200×12.7mm 外R35以下 ※1 |
平鋼最大加工能力 |
500×32mm |
軽量リップ溝形鋼最大加工能力 |
250×75×25×4.5mm ※1 |
スピンドル軸数 |
VRL各1軸 |
ATC |
VRL各軸装備、収納本数各8本 |
ドリルサイズ |
ハイス:φ 5~φ 50mm オイルホール:φ 14~φ 50mm |
ブレードサイズ(帯幅×帯厚×帯長) |
54×1.3×6465mm |
角度切断 |
前振り最大45° 製品長:平行長で200mm以上 ※2 |
※1 角形鋼管と軽量リップ溝形鋼について、サイズ90mm未満または板厚4.5mm以下の場合は治具が必要(山形鋼、溝形鋼、平鋼に関しては治具不要)
※2 必要平行長はワークサイズにより上記以上の場合あり
■販売開始時期 2025年6月中旬
■年間販売目標 5台
■販売価格(税別) 124,200千円(本体価格)
ご参考
WS-700VPの商品情報は以下サイトにてご覧いただけます。
https://products.amada.co.jp/products/product/?productid=id202109&language=1&?utm_medium=PR69
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