自民党MaaS議連PTにて、マイクロモビリティ推進協議会が公道での実証実験結果を踏まえ、電動キックボードのルールづくりに向けた要望を発表
合わせて、警察庁へ違法車体の取り締まり強化を要望
当日の様子。衆議院第一議員会館 多目的ホールにて
- 電動キックボードの適切なルールづくりに向けた要望
(※1)警察庁 多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会 中間報告書概要 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/council/mobility/interim-houkoku-gaiyou.pdf
【要望内容】
道路交通法上の扱いとしては、以下3区分を許容し、中段を原則とすべき。

制限速度 | 走行可能場所 | ヘルメット | 免許 |
30km/h | 原付と同様の車道 | 必要 | 必要 |
20km/h | 車道の左端 普通自転車通行帯 自転車道 路側帯 |
不要 | 不要 |
10km/h | 歩道 | 不要 | 不要 |
上記区分に応じて、以下を要望する。
・保安基準を新規に検討(中下段については自転車並みとすべき)
・ナンバープレートの必要性等を検討(中下段については不要とすべき)
・リスクに合わせた保険制度の設定
・この他、シェア事業者、販売事業者問わず、利用者への事前説明は責任を持って行う。
【要望の背景】
歩行者より速く、自動車より遅い中低速モビリティである電動キックボードは、本来、車道とも歩道とも区別された独立した道路空間を走行すべきと考えられます。しかしながら、そのような道路空間が明確に定義されていない現状においては、車道の左端、自転車レーン、自転車道、路側帯を走行することが円滑な道路交通の確保および交通安全の観点から望ましいと考えます。
また、制限速度は、原動機付自転車や電動アシスト自転車(24km/hまでアシストで走行)さらには普通自転車等との共存、円滑な交通の実現を図る観点から20km/hが適切と考えます。なお、最高速度20km/h未満での走行を行った実証実験で事故等は起こっておらず、利用者や周辺住民等へのアンケートでも最高速度20km/hが適切との回答が多かったところです。
自転車レーン、自転車道等が整備されておらず、車道の左端を走らざるを得ない場合、交通量が多い道路では車道を走ることが生命の危機を感じることもあり、そのような場合は、制限速度をジョギング程度の速度である10km/hとした上で歩道に乗り入れることも認めるべきと考えています。
- 違法車体に関する懸念
マイクロモビリティ推進協議会 発表資料
4月22日(木)のMaaS議連では、マイクロモビリティ推進協議会の上記に関する懸念の発表を受けて、警察庁担当者より、取り締まり強化を行う旨のコメントがありました。
- 「新事業特例制度」を用いた電動キックボードの公道での実証実験の最終結果報告
- 今後の予定
2021年4月下旬を予定している認定以降、認定を受けた事業者は順次電動キックボードのシェアリングサービスを開始予定です。
- 自由民主党MaaS議員連盟マイクロモビリティPT勉強会の概要
・場所:衆議院第一議員会館 多目的ホール(〒100-8981 東京都千代田区永田町2丁目2−1)
・議事:
(1) 実証実験の結果報告および今後のルールづくりに向けた要望
マイクロモビリティ推進協議会会長 岡井大輝より
(2) 各省庁の取り組み状況報告
警察庁・経済産業省・国土交通省、総務省、金融庁、消費者庁より
- マイクロモビリティ推進協議会とは
・活動内容:
(1) 自主規制体制の構築、(2) 安全運転指導の基本方針の決定、(3) 実証実験・事業の推進、(4) 政策提言 など
・形態:任意団体
・会長:株式会社 Luup 代表取締役社長兼CEO 岡井 大輝
・参加企業・団体:※五十音順で記載
– Bird Rides, Inc.
– Lime株式会社
– 株式会社EXx
– 株式会社mobby ride
– 株式会社Luup
– 長谷川工業株式会社
・事務局:マカイラ株式会社内(東京都千代田区隼町3番19号5階A清水ビル)
・Webサイト:https://www.micromobility.jp
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