価値が低いとされてきた木とプラスチックで、家具をつくる。REMARE×カリモク家具、7社の廃材から生まれた椅子を「REMARE Plastic SUMMIT 2026」で発表

株式会社REMARE

株式会社REMARE(本社:愛知県名古屋市/代表取締役:間瀬雅介)は、2026年10月14日(水)〜10月16日(金)にコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」で開催する「REMARE Plastic SUMMIT 2026」(主催:株式会社REMARE/共催:コクヨ株式会社、株式会社カウネット)において、製造パートナーのカリモク家具株式会社とともに、参加企業7社の廃プラスチックを座面に用いた「Castor Stool Plus」7脚と、REMAREの再生マテリアルを用いた「Castor Chair」1脚を発表します。

再資源化が難しい廃プラスチックを独自技術で魅力的なマテリアルへと生まれ変わらせるREMAREと、価値が低いとされてきた木材を技術とデザインで高付加価値なプロダクトに生まれ変わらせるカリモク家具。価値がない/低いとされてきた素材に新たな価値を与えること。領域は違えど、両者が互いの取り組みに共感しあったことで、今回のコラボレーションに至りました。本展で発表・展示される「Castor Stool Plus」、「Castor Chair」は、REMARE独自のヒートプレス技術によって板材化された、7社の参加企業から排出された複合プラスチック廃材を座面にはめ込んだ特別モデルです。展示限りの一点物ではなく、将来的な製品化を見据え、リピート生産を前提とした設計・仕様で製作しています。

今回のコラボレーションは、素材の有効活用という視点をプラスチックだけでなく、木材という異業種のマテリアルまで拡張させる試みです。REMAREは、今後も共通の課題や価値観を持つ異業種と積極的に協業し、新たな価値の提案、循環型社会の実現に向けて取り組んでまいります。

見過ごされてきた素材に価値を与える

複数の樹脂が混ざった複合プラスチックは分別も再生も難しく、焼却か埋立以外の出口がほとんどありません。そのため多くが1kgあたり数円の熱源として消費されてしまっています。REMAREは独自のヒートプレス技術でこれらのプラスチックを意匠性と強度を兼ね備えた素材へと変換。そして、その先のプロダクト化、空間・什器への実装、社内浸透、外部PRまでを一貫して支援する伴走型のソリューションを提供しています。

カリモク家具もまた、木材という領域で素材の有効活用に取り組んでいます。日本の広葉樹は生産量が安定せず、均一な材が採れる大径木も稀です。そのため、パルプ材やバイオマス燃料として、低付加価値のまま消費されてしまっているものも少なくありません。カリモク家具が2009年に立ち上げた〈Karimoku New Standard(以下、KNS)〉は、こうした国産広葉樹の小径木の活用を背景に設立されたブランドです。スイスのデザインスタジオBIG-GAMEが手掛けた「Castor」シリーズは、小径木特有の細さや短さといった個性を巧みにデザインに取り込んだ、ブランドを象徴する製品の一つです。また、そのシンプルで汎用的なデザインが、多種多様なマテリアルと組み合わせる受け皿として適切であることから、本プロジェクトの題材に選定されました。


7社の廃材が、7脚のスツールになる

本プロジェクトにおいて、カリモク家具は素材の提供者ではなく、製造パートナーとして参加しています。参加企業7社からそれぞれ性質の異なるマテリアルを受け取り、家具というプロダクトへ落とし込む役割を担います。

今回の特別モデルでは、座面中央を円形に削り抜き、そこに参加企業の廃材から生まれた6mm厚の再生プラスチック板をはめ込んでいます。

実際に7社の廃材と組み合わせて製作されたスツール

参加企業・素材一覧

カンロ株式会社:キャンディのパッケージ廃材

コクヨ株式会社:ソフトリングノートの樹脂端材

株式会社デンソー:自動車部品の廃材

株式会社フジシールインターナショナル:ペットボトルラベルの端材

日東工業株式会社:ブレーカ等の電材部品に含まれる廃材

三坂ライト工業株式会社:学校給食や病院向けFRP製トレイの廃材

三菱電機株式会社:廃家電品に含まれる樹脂

また、木部の塗装色についても、〈KNS〉のカラーパレットからそれぞれのマテリアルに合う一色を選定しています。〈KNS〉が長年のブランド活動で研鑽してきた塗装色が、素材の魅力をより一層引き出します。


曲げてつくる、もう一脚の「Castor Chair」

あわせて、REMAREのマテリアルを曲げ加工した「Castor Chair」1脚も展示します。スツールが、平らな板材を座面にはめ込むことで素材そのものの表情を「面」として見せるのに対し、チェアは板材に熱を加えて曲げ、座面から背へと連なる曲面をかたちづくっています。素材を意匠として使うだけでなく、身体を支える構造の一部として使う。同じ再生マテリアルでも、扱い方によって引き出せる性能が変わることを示す一脚です。

当初は、7脚すべてを背もたれのあるチェアで揃える案もありました。しかし、廃材の組成は企業ごとに異なり、曲げ加工に耐えられるマテリアルとそうでないマテリアルに分かれます。7脚で統一感を出すことが難しいと判断し、スツール7脚+チェア1脚という構成に切り替えました。チェアに用いているのは、曲げ加工に適したREMAREの再生マテリアルです。素材の個性をそのまま受け止め、加工方法の側を素材に合わせて選び直しています。


実験で終わらせないために

自社工場から排出された廃材が、オフィスで活用できる家具へと姿を変えて手元に戻る。単なる処理費用として消費されていた素材が、社内で永く活用可能な資産へと生まれ変わります。今回のプロジェクトは一時的な展示にとどまらず、今後、素材の調達状況に応じた受注生産体制を整え、販売につなげていくことを検討しています。

REMAREが掲げる「lateral recycling」とは、限られた資源をいかなる順序と用途で循環させるかを最適化する思考アプローチです。焼却すれば一時的な熱エネルギーとしての消費で途絶えてしまいますが、板材化して家具へと昇華させれば、長期の使用を経て次の用途へと資源を繋ぐことが可能になります。同一の廃プラスチック1kgであっても、そのプロセス次第で生み出される価値は飛躍的に変化します。木材を単なるチップに留めず、高品質な家具へ昇華させてきた〈KNS〉の歩みとも深く調和する理念です。

今回発表する家具は、「廃プラスチック→板材→家具」という循環モデルを体現する実証プロダクトです。社会実装を見据え、継続的なリピート生産を可能にする設計を追求しています。

REMARE Plastic SUMMIT について

「REMARE Plastic SUMMIT」は、2025年に始動した、REMAREが企業・クリエイターとの協業を通じて再生プラスチックの新たな活用を探るプロジェクトです。第2回となる2026年のテーマは「実験から実装へ」。リサイクルプラスチックは材料実験の段階ではなく、すでに社会に実装できる素材であることを、プロダクトそのもので示します。

今年は食品・自動車・電機・文具など、日本のものづくりを代表する7社と気鋭のデザイナーが参画。クリエイティブディレクターにインダストリアルデザイナーのNAO IWAMATSU(岩松直明)を迎え、各社が抱える廃材の背景や物語を汲んだプロダクトを制作しました。いずれも展示限りの一点物ではなく、量産を前提とした設計です。

会場では、完成したプロダクトとあわせてキャプションや廃材の粉砕サンプルも展示し、素材が生まれた背景からプロダクトになるまでのプロセスを公開します。トークイベントやマーケットコーナーも同時開催。カリモク家具は協賛企業として、特別展示に出展します。


展示概要

REMARE Plastic SUMMIT 2026 Exhibition

会期:2026年10月14日(水)〜10月16日(金)

時間:10:00 - 18:00(※最終日のみ〜17:00)

会場:コクヨ株式会社 東京品川オフィス「THE CAMPUS」1階 “BOXX”(〒108-8710 東京都港区港南1丁目8番35号)

主催:株式会社REMARE

共催:コクヨ株式会社、株式会社カウネット

予約(Peatix):https://plasticsummit2026.peatix.com

特設サイト:https://remare.jp/REMAREPlasticSUMMIT

Instagram:@plastic_summit

お問い合わせ:「REMARE Plastic SUMMIT」運営事務局(Mail:info@remare.jp)



展示に寄せて

株式会社REMARE 代表取締役 間瀬雅介

“私たちが製造しているのは板材であり、家具ではありません。廃プラスチックを素材に変えることはできても、それが誰かの生活の中で使われる形になるかどうかは、家具づくりの技術と知見が必要です。その点で、今回カリモク家具さんとご一緒できたことを、とても心強く感じています。

〈Karimoku New Standard〉が、これまで十分に活かされてこなかった木に新たな価値を見いだしてきた姿勢は、私たちが廃プラスチックで目指していることにも通じます。今回、7社から集まった性質も背景も異なる再生プラスチックを板材にし、椅子の座面へと仕立てていただきました。素材をつくるだけでは見えなかった、その先の可能性を感じています。ぜひ会場でご覧ください。”


カリモク家具株式会社 取締役社長 加藤洋

“カリモク家具のグループミッション「木とつくる幸せな暮らし」には、木を使ったものづくりで人の暮らしを豊かにすることはもちろん、森と人の持続的な共生関係を築いていくという意味も込められています。価値がないとされてきたものに、デザインと技術で価値を与えるというREMAREさんの取り組みは、Karimoku New Standardをはじめとした我々の取り組みと非常に重なるものです。1社でできることには限りがありますが、共通の価値観・課題を抱える作り手同士が手を取り合うことで、お互いの可能性を広げることができます。今回のコラボレーションを通じて、素材活用の新たな可能性だけでなく、これからの社会に求められる共創のあり方を示すことができれば幸いです。”

会社概要

株式会社REMARE

REMAREは、「燃やさず、埋め立てず、プラスチックを社会に貯蔵する」というミッションのもと、再資源化が難しい複合プラスチックに対し、持続可能な循環の仕組みづくりを支援しています。従来は焼却・埋立処理に回されてきた多層材・複合材などの廃プラスチックを、独自技術により意匠性と強度を兼ね備えたマテリアルとして再生。素材開発からプロダクト化、空間・什器への実装、社内浸透、外部PRまでを一貫して支援することで、循環の価値が企業活動に着実に定着するよう伴走型のソリューションを提供しています。

Web:https://remare.jp Instagram:@remare_jp


カリモク家具株式会社

カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げる。

Web:www.karimoku.com Instagram:@karimoku_official

お問い合わせ先

【本プロジェクトに関するお問い合わせ】

「REMARE Plastic SUMMIT」運営事務局

メールアドレス:info@remare.jp

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会社概要

株式会社REMARE

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URL
https://remare.jp
業種
製造業
本社所在地
愛知県名古屋市昭和区鶴舞1-2-32 StationAi
電話番号
-
代表者名
間瀬雅介
上場
未上場
資本金
6085万円
設立
2021年08月