令和元年は「消費者の意識多様化元年」~低価格家電やサブスク登場で、単身用冷蔵庫・洗濯機に異変~
人気4家電の中古市場を調査・検証
ネット型リユース業の株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区、代表取締役社長:小林 泰士、東証マザーズ・証券コード3135)は、当社が運営の総合リユース品(中古品)買取・販売ウェブサイト「ReRe(リリ)」、買取専門ウェブサイト「高く売れるドットコム」などを通じ、毎月依頼される4万6000件のリユース品の買取・販売案件に基づくデータから情報を算出、2019年の中古市場人気4家電(テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機)の市場分析を行いましたので発表します。
■調査結果概要
1.冷蔵庫・洗濯機は、従来牽引してきた単身用家電の行き詰まりが影を落とす。冷蔵庫は販売量・額とも前年比約20%減少するも一方で、洗濯機はドラム式需要がカバーする。
・冷蔵庫:これまで順調に成長してきた単身用(1〜2ドアタイプ)の販売量・額ともに前年比約30%減
・洗濯機:単身用の縦型が前年と変わらずほぼ横ばい、一方でファミリー用途のドラム型は販売量・額はそれぞれ約40%、約60%増で洗濯機全体をカバーする格好となった。
2.テレビは、平均販売価格は減少続く。パソコンは好調に推移。販売量・額ともに2017年より25%前後増
・テレビ: 大型化・低価格化が続き、平均販売価格が2016年をピークに減少傾向で今年は2016年比33%減。
・パソコン:これまでの堅調に伸びてきたが、Windows10への買い替えの影響で、販売量・額ともに前年比25%前後増と大幅な伸びを達成。
1. 冷蔵庫・洗濯機は、単身用家電の拡大停止が影を落とす。洗濯機はドラム式需要がカバーするも、冷蔵庫は販売量・販売額とも前年比約20%減少。
2. 大型化・低価格化のテレビは、2016年をピークに平均販売価格の減少続く。パソコンはWindows 10の駆け込み需要で好調に推移。販売価格・量ともに2017年より25%前後増
■解説:リユースエバンジェリスト 高野浩志
2019年の家電の中古市場は、「消費者の意識多様化元年」。特に、冷蔵庫・洗濯機に大きな変化がありました。従来需要の高かった、小サイズ・機能少・低価格帯、いわゆる単身用途の中古家電需要に減少傾向が見られるようになりました。以下の三点が要因です。
①新興低価格ブランド(ハイセンスやハーブリラックス)の新品需要拡大の影響で、SHARPやAQUAの中古品が値下がり
②新品市場での生活応援セール等での生活家電の顕著な販売価格下落
③サブスクリプションや家具付き賃貸等の影響
消費者は、長期使用が目的でない単身用生活家電に対して、高機能を求めずブランドを意識しない傾向が顕著になっており、新品市場・中古市場共にそのような消費者意識に「より近づいた」形となったと言えます。これは、上記①〜③が実用的な選択肢として捉えられるようになったのもそのためです。来年以降、ハイセンスやハーブリラックスのような低価格帯中古品が、中古市場を賑わすことになりそうですが、価格下落が予想されることから、再販価値が著しく縮小していく見通しです。一方で、比較的長期利用で高価格帯のファミリータイプはこの限りではなく、需要は今後も続くと考えられます。
大型化・低価格化を続けるテレビは、前年と変化ないもののほぼ横ばい、パソコンは好調で販売量・価格ともに25%前後増です。テレビは、需要高の大型モデルが、小型・低価格モデルの減少をカバー。ただ、大型化傾向はいずれ物理的に設置が難しくなり、飽和すると推察されることから、2020年の普及をピークに高機能で中大型かつ低価格なテレビが、中古市場の主戦場になると予想しています。パソコンは、Windows7のサポートが、2020年1月に終了することからWindows10の駆け込み買替需要で増加しています。
■プロフィール リユースエバンジェリスト 高野 浩志
大手電気店の社員として、12年間ゲームやフィギュアなどホビー製品のバイヤーを務めた後、株式会社マーケットエンタープライズに入社。東京リユースセンター長を経て、買取の製品情報を一手に集約管理するプロダクトセンター長に着任、現在に至る。リユース業ならではの数ある製品群から"価値ある製品”を評価する能力に長け、特に精通する家電製品の精度が高い。
めざましテレビ(フジテレビ)、あさチャン!(TBS)、Nスタ(TBS)等テレビ出演のほか、新聞・雑誌などでのインタビュー掲載だけでなく連載執筆も手がける。
■調査概要
2015年1月1日から2019年10月30日までを、実績を元にした2019年末までの予測値
調 査 方 法 :弊社が運営する「ReRe」、「高く売れるドットコム」などを通じて集積されたデータベースのなかから抽出した、テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機のリユース品買取・販売案件に基づく集計
■ReRe(リリ)
マーケットエンタープライズが展開する新しいECブランドで、保証やギフトラッピングのサービスも充実した新しいサービスサイトです。 すべての方に安心してリユースを利用していただくためにプラスαのバリューを今後も順次拡充していきます。
ウェブサイト:https://www.rere.jp/
■高く売れるドットコム
マーケットエンタープライズが運営する買取専門メディア群です。「家電」「楽器」「美容」など28カテゴリーを網羅する総合買取サービスです。
ウェブサイト:https://www.takakuureru.com/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、 “賢い消費”を世の中に提案する、ネット型リユース事業を主たる事業とした企業です。 2006年に事業開始以来、 販売店舗を保有しない事業形態で成長を続けています。 2015年6月には東証マザーズに上場、サービス利用者は延べ310万人を達成しました。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
1.冷蔵庫・洗濯機は、従来牽引してきた単身用家電の行き詰まりが影を落とす。冷蔵庫は販売量・額とも前年比約20%減少するも一方で、洗濯機はドラム式需要がカバーする。
・冷蔵庫:これまで順調に成長してきた単身用(1〜2ドアタイプ)の販売量・額ともに前年比約30%減
・洗濯機:単身用の縦型が前年と変わらずほぼ横ばい、一方でファミリー用途のドラム型は販売量・額はそれぞれ約40%、約60%増で洗濯機全体をカバーする格好となった。
2.テレビは、平均販売価格は減少続く。パソコンは好調に推移。販売量・額ともに2017年より25%前後増
・テレビ: 大型化・低価格化が続き、平均販売価格が2016年をピークに減少傾向で今年は2016年比33%減。
・パソコン:これまでの堅調に伸びてきたが、Windows10への買い替えの影響で、販売量・額ともに前年比25%前後増と大幅な伸びを達成。
1. 冷蔵庫・洗濯機は、単身用家電の拡大停止が影を落とす。洗濯機はドラム式需要がカバーするも、冷蔵庫は販売量・販売額とも前年比約20%減少。
2. 大型化・低価格化のテレビは、2016年をピークに平均販売価格の減少続く。パソコンはWindows 10の駆け込み需要で好調に推移。販売価格・量ともに2017年より25%前後増
■解説:リユースエバンジェリスト 高野浩志
2019年の家電の中古市場は、「消費者の意識多様化元年」。特に、冷蔵庫・洗濯機に大きな変化がありました。従来需要の高かった、小サイズ・機能少・低価格帯、いわゆる単身用途の中古家電需要に減少傾向が見られるようになりました。以下の三点が要因です。
①新興低価格ブランド(ハイセンスやハーブリラックス)の新品需要拡大の影響で、SHARPやAQUAの中古品が値下がり
②新品市場での生活応援セール等での生活家電の顕著な販売価格下落
③サブスクリプションや家具付き賃貸等の影響
消費者は、長期使用が目的でない単身用生活家電に対して、高機能を求めずブランドを意識しない傾向が顕著になっており、新品市場・中古市場共にそのような消費者意識に「より近づいた」形となったと言えます。これは、上記①〜③が実用的な選択肢として捉えられるようになったのもそのためです。来年以降、ハイセンスやハーブリラックスのような低価格帯中古品が、中古市場を賑わすことになりそうですが、価格下落が予想されることから、再販価値が著しく縮小していく見通しです。一方で、比較的長期利用で高価格帯のファミリータイプはこの限りではなく、需要は今後も続くと考えられます。
大型化・低価格化を続けるテレビは、前年と変化ないもののほぼ横ばい、パソコンは好調で販売量・価格ともに25%前後増です。テレビは、需要高の大型モデルが、小型・低価格モデルの減少をカバー。ただ、大型化傾向はいずれ物理的に設置が難しくなり、飽和すると推察されることから、2020年の普及をピークに高機能で中大型かつ低価格なテレビが、中古市場の主戦場になると予想しています。パソコンは、Windows7のサポートが、2020年1月に終了することからWindows10の駆け込み買替需要で増加しています。
■プロフィール リユースエバンジェリスト 高野 浩志
大手電気店の社員として、12年間ゲームやフィギュアなどホビー製品のバイヤーを務めた後、株式会社マーケットエンタープライズに入社。東京リユースセンター長を経て、買取の製品情報を一手に集約管理するプロダクトセンター長に着任、現在に至る。リユース業ならではの数ある製品群から"価値ある製品”を評価する能力に長け、特に精通する家電製品の精度が高い。
めざましテレビ(フジテレビ)、あさチャン!(TBS)、Nスタ(TBS)等テレビ出演のほか、新聞・雑誌などでのインタビュー掲載だけでなく連載執筆も手がける。
■調査概要
2015年1月1日から2019年10月30日までを、実績を元にした2019年末までの予測値
調 査 方 法 :弊社が運営する「ReRe」、「高く売れるドットコム」などを通じて集積されたデータベースのなかから抽出した、テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機のリユース品買取・販売案件に基づく集計
■ReRe(リリ)
マーケットエンタープライズが展開する新しいECブランドで、保証やギフトラッピングのサービスも充実した新しいサービスサイトです。 すべての方に安心してリユースを利用していただくためにプラスαのバリューを今後も順次拡充していきます。
ウェブサイト:https://www.rere.jp/
■高く売れるドットコム
マーケットエンタープライズが運営する買取専門メディア群です。「家電」「楽器」「美容」など28カテゴリーを網羅する総合買取サービスです。
ウェブサイト:https://www.takakuureru.com/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、 “賢い消費”を世の中に提案する、ネット型リユース事業を主たる事業とした企業です。 2006年に事業開始以来、 販売店舗を保有しない事業形態で成長を続けています。 2015年6月には東証マザーズに上場、サービス利用者は延べ310万人を達成しました。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
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