アンリツとSkylo社が連携して非地上系ネットワーク(NTN)試験に対応

アンリツ株式会社

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、世界有数の非地上系ネットワーク(NTN)[※1]サービスプロバイダであるSkylo Technologies(スカイロテクノロジーズ、以下Skylo社)との連携により、デバイスなどのOEMやサードパーティーのテストハウスが、アンリツのテストソリューションで、NTNデバイスの試験が可能になったことをお知らせします。この連携により、デバイス/モジュール/チップセットのメーカーは、Skylo社が認めたアンリツのテストソリューションを用いて、自社デバイスがSkylo社のNTNネットワークに適合していることを検証し、最高水準の性能、信頼性、接続性をもったNTNデバイスを顧客に提供できるようになります。


アンリツの優れた試験ソリューションは、Skylo社のネットワークに接続するデバイスを評価する上で、重要な役割を果たします。その試験プロセスでは、各デバイスの機能性、シグナルインテグリティ[※2]、無線周波数(RF)特性を厳格に評価でき、デバイスが、多様で潜在的に厳しい環境やRF条件に耐えられることを保証します。

アンリツは、デバイスのRFパラメトリック試験[※3]、OTA(Over-The-Air)試験、性能試験、プロトコル適合性試験、RF適合性試験を含めた、多くの試験をサポートしていきます。


Skylo社のCTOであるAndrew Nuttall博士は次のように述べています。「当社は、特に遠隔地やサービスが行き届いていない地域において、世界中がネットワークにつながる方法に大きな変化をもたらすことに取り組んでいます。アンリツとのパートナーシップにより、当社の顧客や協業先が、可能な限り迅速かつ簡単な方法で、自社のデバイスを当社ネットワークで認証できるようにすることが、とても重要と考えています。試験と認証におけるアンリツの技術力は、あらゆる場所でシームレスな接続を提供することを使命とする当社にとって非常に有益です。」


アンリツ株式会社アドバンスドテクノロジーマーケティング部長のJonathan Borrillは、以下のように述べています。「Skylo社とのパートナーシップにより、非地上系ネットワーク(NTN)の画期的な取り組みに貢献できることをうれしく思います。NTNは電気通信分野で世界に革命を起こし始めた重要な技術であり、将来の無線ネットワークにおいて必要不可欠になると確信しています。また卓越されたコミットメントを共有することで、Skylo社のネットワーク上で動作するデバイスが高品質であることを保証します。」


アンリツは、2024年2月26日から2月29日、スペインのバルセロナで開催されるMWC2024において、NTN NB-IoT[※4]のRF測定のデモンストレーションを行います。NTN NB-IoTは、主要トピックの1つであり、衛星との直接通信を推進します。アンリツのワイヤレスコネクティビティテストセットMT8821Cは、NTN環境での呼接続を伴うRFパラメトリック試験を行うことができます。
展示場所:ホール 5、スタンド D41


MT8821Cについてもっと詳しく

https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/products/mt8821c


Skylo社について

Skylo社は、米国カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするNTNサービス・プロバイダであり、スマートフォンやIoTセルラーデバイスを既存の衛星通信を介して直接接続できるサービスを提供しています。衛星通信で接続したデバイスは、3GPP規格に基づくクラウド・ネイティブな基地局およびコア・ネットワークを採用したSkylo社の商用NTN vRANによって管理・運用されます。Skylo社は、既存の衛星事業者や地上系のモバイル・ネットワーク事業者、デバイス・メーカーなどと連携し、地上系と衛星ネットワーク間をシームレスにローミングし、どこでも、いつでも接続できるソリューションを加入契約者に提供しています。Skylo社の主眼は、消費者向けデバイスに加えて、農業や海運などの物流、鉱業といった重要な産業で働く屋外の作業者が接続サービスを利用できるように、またそうした産業で使う機械のワークフローを接続できるようにすることです。詳しくは<www.skylo.tech>をご覧いただくか<info@skylo.tech>までお問い合わせください。


  • 用語解説

[※1] 非地上系ネットワーク(NTN)

Non-Terrestrial Networkの略称。地上、海、空、宇宙にある移動体を多層的につなげる通信ネットワークシステムのこと。地上の基地局からの電波が届かない離島、海上、山間部等を効率的にカバーでき、インフラが整っていないエリアに対してインターネット接続が提供できる。


[※2] シグナルインテグリティ

シグナルインテグリティ(Signal Integrity)は信号の品質のこと。2つの英単語の頭文字をとって“SI”と呼ばれることもある。


[※3] RFパラメトリック試験

デバイスのアンテナと、基地局間の接続状態を確認するために、デバイスの送受信特性やパワーなどのパフォーマンスを測定する試験のこと。


[※4] NB-IoT

NarrowBand Internet of Thingsの略称。多数のIoT端末のネットワーク接続を低消費電力で実現する通信技術のこと。NTN NB-IoTは、地上の基地局ではカバーできない場所に向けたIoT向け通信サービスであり、海運、物流、鉱業、自動車などの分野で利用されている。


アンリツの製品・ソリューション・その他の情報は、Facebookでもご覧いただけます。

https://www.facebook.com/AnritsuTandM/

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会社概要

アンリツ株式会社

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URL
https://www.anritsu.com
業種
製造業
本社所在地
神奈川県厚木市恩名5-1-1
電話番号
046-223-1111
代表者名
濱田 宏一
上場
東証プライム
資本金
191億8900万円
設立
1950年10月