第57回中部建築賞2件入選
株式会社久米設計(本社所在地:東京都江東区潮見2-1-22)は、当社が設計した「愛知学院大学 末盛キャンパス歯学部臨床教育研究棟」「福井厚生病院」が第57回中部建築賞 一般部門に入選しましたことをお知らせします。
中部建築賞とは
https://www.tkbc.jp/arc_front.html
愛知学院大学 末盛キャンパス歯学部臨床教育研究棟

【設計者コメント】
愛知学院大学の建学の精神である「行学一体(知的な理解のみに満足せず人間的な成長をめざす)」「報恩感謝(自己を正しく捉えて、ともに生きるすべての人や社会に感謝し、その恩恵に報いる心)」をどのように建築に反映するかを考えたとき、新校舎と地域社会の関わり方を意識しました。
本計画の特徴である緑の丘のキャンパス広場は公開空地として地域住民の方も自由に利用でき、学生さんと地域社会の接点になっています。広場を登りきると建物2階にアクセスし、吹抜周りに学生の居場所・学習の場を持つラーニングステップにつながり、地域社会と大学機能が緩やかに連続する計画としました。
このたびは第57回中部建築賞という歴史ある賞を賜り大変光栄に思っています。今回の受賞では、同賞のテーマである「持続可能な社会」として公開空地が大学と地域の接点となり活用されていること、学生同士の学び合いが相互に見える環境づくりを評価頂きました。
建物が多くの人に利用され、地域に愛される場所になっていることは設計者として最大の喜びです。同じ目標を共有した関係者の皆様との協働により実現できたものとして、深く感謝申し上げます。
【建築概要】
名称:愛知学院大学末盛キャンパス歯学部臨床教育研究棟
所在地:愛知県名古屋市千種区末盛通2-11
建築主:学校法人愛知学院
設計者:株式会社久米設計
施工者:株式会社熊谷組
延床面積:8,898.74㎡
階数:地上6階地下1階
構造:SRC/S
竣工:2023年8月
受賞:中部建築賞入選/なごやグッドグリーン賞/愛知まちなみ建築賞/照明施設賞
【設計コンセプト】
緑の丘から活動がつながる学び合いの場
既存の歯学部附属病院と連携しながら、より質の高い臨床教育・研究を実現し、歯学医療の教育環境向上を目的に新設したキャンパス計画である。計画敷地周辺は中低層の住宅群であり、月見坂という地名のとおり起伏に富んだ敷地環境である。臨床教育研究棟は、大学として必要な建物ボリュームを確保しつつ、ピロティ下空間を公開空地とした丘状の広場により地域住民に憩いの場と緑の潤いを提供している。緑あふれる丘状の広場を登りきると建物2階につながり、建物内外で生まれる活動風景が立体的に連続するよう計画した。3層吹抜に面して大小様々な「アクティブ・ラーニングスポット」を設けることで学生が互いに触発され「学び合い」が生まれる環境を提案した。また、月見坂テラスを介して附属病院と研究棟をスムーズにつなぎ歯学医療教育の連携を強化した。月見坂テラスの食堂・カフェは地域一般の方にも開放され、緑の広場と合わせて多くの人々に親しまれる建築を目指した。
福井厚生病院

【設計者コメント】
福井厚生病院は、2016年秋にコンペにて選定されてから2022年春の竣工まで、土地の区画整理の期間やコロナ禍による停滞期間を挟みながら約5年半に亘ったプロジェクトでした。この長い期間を利用し、病院幹部やスタッフの方々と視察や勉強会、更にはワークセッションによる対話を繰り返したことが福井厚生病院の思想や医療サービス、働き方にマッチしたオリジナルの病院づくりにつながったのだと思っています。
幾度にも亘り熱い議論を交わしながら病院の複雑に絡み合う様々な部門(外来・検査・透析・リハビリ・病棟、等)を限られた敷地内に収めるために、陣取り合戦のようにこの角丸の箱を伸ばしたり縮ませたり、まるでアメーバのように変化を遂げながら、皆が納得いく最良のカタチとしてこの姿があります。
設計者のみならず病院スタッフの医療に対する想いが正に形となって表れたこの施設が、今後も地域の皆様に長く愛され利用され続けることを願っております。
【建築概要】
名称:福井厚生病院
所在地:福井県福井市下六条町1-6-1
建築主:医療法人厚生会
設計:株式会社久米設計
施工者:大成建設株式会社
延床面積:12,675㎡
階数:地上3階
構造:RC
竣工:2022年4月
受賞:中部建築賞入選/照明デザイン賞
【設計コンセプト】
雪洞(ぼんぼり)のように優しく利用者を迎える地域交流型の病院
雄大な山並みや稲穂の広がる田園風景に調和しながらも地域の拠り所となる「雪洞(せつどう」のような丸みを帯びた建築デザインとした。特徴的な建築形態は、病院の部門毎に1つにまとめた角丸の箱の積層であり、部門の規模や他部門との連携から位置と大きさが決定されている。さらに角丸の箱と箱の隙間が廊下やギャラリー、談話室とすることでオープンエンドで抜け感のある内部空間となっている。
患者をはじめとした利用者の拠点となるよう中央に3層吹抜のプラザを配置し、トップライトによる自然採光・自然換気により雪の多い北陸での屋内の快適性を高めた。患者が長い時間を過ごす病室や透析室は木質で優しく穏やかな空間とし、一方情報が飛び交うスタッフエリアは医療系ラボのようなガラス張りのスタイリッシュで機能的なデザインにしている。シーンに応じた丁寧なデザインを行い、丸みを帯びた建築形態に加えて夜は安らぎと癒しの象徴としての照明が灯る、全体として「雪洞(ぼんぼり)」のような温かみのある建築とした。
【会社概要】
株式会社久米設計
「豊かさ」を拓く。私たちは「豊かさ」とは何かを真剣に考える多様な個性の集合体です。地域・人を大切に、未来を見据えた新たな価値を創造していきます。
1932年の創設以来、数多くの都市、建築の設計を手掛けてきました。技術とデザインの融合を追求し、人と社会への貢献を目指す企業です。本社を東京都江東区潮見に構え、社員数約650名(約450名の資格を有する専門家)を擁し、国内外の幅広いプロジェクトに取り組んでおります。持続可能な社会の実現へ、技術とデザインで貢献してまいります。
URL:https://www.kumesekkei.co.jp/
所在地:東京都江東区潮見2-1-22
取締役社長 井上宏
【久米設計Instagram】
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