【就職氷河期世代で現在働いている方に調査】約7割が昇給額に「不満」と回答―キャリアと老後に対する本音、支援策に対する期待と慎重な声
給料の伸び悩み・生活の制約・年金不安が複合、見えてきた将来設計への課題
『ヤマワケ』(https://yamawake.jp/)の運営会社であるWeCapital株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役:橋口 遼)は、就職氷河期世代で現在働いている方を対象に、「就職氷河期世代のキャリア・生活・老後不安」に関する調査を実施しました。
就職氷河期世代と言われる方々は、バブル崩壊後の長引く不況で企業の採用が極端に絞られた結果、希望する職に就けなかったり、非正規雇用を余儀なくされたりと不安定な雇用環境の中で社会に出た世代です。
正社員になれても昇進や昇給の機会が限られ、人生設計や資産形成に大きな影響を受けてきた方も多いでしょう。
厳しい就職戦線を経験した就職氷河期世代の方々は、現在40代後半〜50代となり、働き方や老後の生活への関心が高まる時期を迎えています。
政府も就職氷河期世代への支援について、年金や住宅補助など将来の生活を見据えた対策の議論を始めました。
では、当事者である就職氷河期世代の方々は、自らのキャリアや暮らし、そして老後についてどのように感じているのでしょうか。
本調査では、就職氷河期世代で現在働いている方1,013人を対象に、「就職氷河期世代のキャリア・生活・老後不安」に関する調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせいたします。
<調査サマリー>
・これまでのキャリアに関する不満は「給料が思うように上がらない」が約半数
・1か月に自由に使えるお金は「10,000円~30,000円未満」が最多。金額に「不満がある」と感じている方は約6割
・心に余裕が持てる金額は1か月「50,000円~100,000円未満」が約3割。実際の金額との差が大きいことが明らかに
・約7割が老後の生活について「年金だけでは生活できない」と回答。「医療費や介護費が心配」「働き続けられるか」といった不安も多数
・8割が政府や自治体による「就職氷河期世代への支援策」に「期待していない」と回答し、制度に対する不信感が強いことが浮き彫りに
・就職氷河期世代が求める支援TOP3は「年金制度の見直し」「医療費や介護費の軽減」「給付金などの金銭的な支援」
調査結果の全容はオウンドメディア「ヤマワケJOURNAL(ジャーナル)」にてご覧いただけます。
就職から数十年…これまでのキャリアにおける不満や後悔とは

はじめに、「これまでのキャリアの中で、不満や後悔を感じていることはあるか」と尋ねたところ、『給料が思うように上がらない(45.1%)』が最も多く、『希望の仕事につけなかった(31.3%)』『責任や業務量に見合った報酬や評価が得られない(23.0%)』となりました。
「給料が思うように上がらない」という不満が最多であることから、賃金の停滞がキャリア構築における根本的な障壁となっているようです。
また、「希望の仕事につけなかった」という回答も多く、初期の採用機会がその後の職業選択に影響を及ぼしている可能性がうかがえます。
「評価と責任の不均衡」や「将来の生活への不安」も上位に位置しており、長期的な視点で働き続けるうえでの安心感の欠如が背景にあると考えられます。
では、就職してからこれまでの昇給額に満足はしているのでしょうか?
調査結果の全容はオウンドメディア「ヤマワケJOURNAL(ジャーナル)」にてご覧いただけます。
1か月で自由に使える金額は…?ゆとりを持てる金額と大きなギャップ
次に、1か月あたりの自由に使えるお金についてうかがいました。
「1か月の自分で自由に使えるお金(またはお小遣い)はどのくらいか」について尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。

『0円(自由に使えるお金がない)(4.3%)』
『5,000円未満(5.8%)』
『5,000円~10,000円未満(12.7%)』
『10,000円~30,000円未満(35.7%)』
『30,000円~50,000円未満(21.2%)』
『50,000円~100,000円未満(12.2%)』
『100,000円以上(8.1%)』
自由に使えるお金が『10,000円~30,000円未満』と回答した方が最多になり、全体の約6割が「月30,000円未満」にとどまっている実態が見られました。
また、『0円(自由に使えるお金がない)』や『5,000円未満』といった極端に少ない方も一定数おり、格差が浮き彫りになっています。
では、その金額に対してどの程度満足しているのでしょうか。

「現在の1か月の自分で自由に使えるお金(またはお小遣い)の金額に満足しているか」について尋ねたところ、約6割が『やや不満(34.6%)』『とても不満(22.6%)』と回答しました。
1か月の自由に使える金額に対して「不満」と回答した方が多いようですが、では、どれくらいの金額があれば心に余裕が持てると思うのでしょうか。
「1か月にどれくらい自分で自由に使えるお金(またはお小遣い)があれば、より心に余裕が持てるか」について尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。
『5,000円未満(1.9%)』
『5,000円~10,000円未満(1.8%)』
『10,000円~30,000円未満(11.6%)』
『30,000円~50,000円未満(28.1%)』
『50,000円~100,000円未満(32.7%)』
『100,000円以上(23.9%)』
より心に余裕が持てる金額としては、『50,000円~100,000円未満』が最多となりました。
この感覚は、最近の物価高の影響を考えると、就職氷河期世代に限らず多くの人が共感できる金額水準ともいえるでしょう。
また、実際の自由に使える金額が『10,000円~30,000円未満』が多いことを踏まえると、現状とのギャップは大きく、生活の中で経済的な自由度が不足しており、将来に備える余力を持ちにくい現状がうかがえます。
老後の不安に対する声はさまざま、「年金・医療費・生活支援」に期待する声が多い一方で慎重な意見も
1か月に自由に使える金額と、より心に余裕が持てる金額が明らかになりました。
では、今後の人生、特に老後に対してはどのような不安を抱えているのでしょうか。

「老後の生活について、不安を感じていることはあるか」と尋ねたところ、『年金だけでは生活できない(72.8%)』が最多になり、『医療費や介護費が増える(52.4%)』『働き続けられるか不安(42.3%)』となりました。
老後に対しては、「年金だけでは生活が成り立たない」という声が約7割を占めており、制度だけでは安心できないという認識が明らかです。
また、「医療・介護費」や「働き続ける能力」への不安も目立ち、生活・健康・資産の三重リスクが重なる構造が浮き彫りになりました。
老後の生活に対する不安を感じる中、政府や自治体による支援策についてはどう感じているのでしょうか。
「政府や自治体による「就職氷河期世代への支援策」(再就職支援・年金対策など)について、どのように感じるか」について尋ねたところ、8割が『あまり期待していない(41.7%)』『全く期待していない(38.3%)』と回答しました。
支援策に対して大多数が「期待していない」と回答し、政府・自治体の取り組みに対する信頼の低さがうかがえます。
では、どのような理由で政府や自治体の「就職氷河期世代への支援策」に期待している、していないのでしょうか。詳しく聞きました。
■政府や自治体による「就職氷河期世代への支援策」への期待感は?
【あまり期待していない/全く期待していない】
・支援のタイミングが遅すぎる(40代/女性/福井県)
・30年以上何も変わっていないから(40代/女性/鳥取県)
・限られた予算の中で、氷河期世代の困窮者を特定して、支援することが難しいと思うため。また、大幅に改善できる支援は無いと思うため(40代/女性/栃木県)
・ばら撒きはあまり良く無いと思っている派(50代/女性/和歌山県)
・支援策が実際に浸透するまで時間がかかるから。期待していない(50代/男性/福島県)
・資金は責任を持って自身で増やすものだと思うから(50代/男性/沖縄県)
「期待していない」と回答した方からは、「支援開始の遅さ」「過去と変わらない現状」といった不満の声や、「困窮者の特定の難しさ」「限られた予算や制度の実効性への疑問」といった声もあるようです。
さらに、「ばら撒き的な支援には否定的」「資金は自分で責任を持って増やすべき」などの意見も挙がり、支援のあり方そのものに対する価値観の違いが浮き彫りになりました。
「就職氷河期世代への支援策」に期待している方の理由とは…?
調査結果の全容はオウンドメディア「ヤマワケJOURNAL(ジャーナル)」にてご覧いただけます。
では、実際に、就職氷河期世代の方はどのような内容の支援を望んでいるのでしょうか。

「就職氷河期世代への支援について、具体的にどのような支援があるとよいと思うか」と尋ねたところ、『年金制度の見直し(受給額の増額・受給開始年齢の改善など)(63.3%)』が最多で、『医療費や介護費の軽減措置(45.5%)』『給付金や生活支援金などの直接的な金銭的支援(40.6%)』となりました。
最も多く挙げられたのは「年金制度の見直し」で、将来の生活設計に対する根強い不安がうかがえます。
また、「医療費や介護費の軽減」「給付金などの金銭的支援」も上位となり、再就職や待遇改善といった中長期的支援よりも、現実的かつ直接的な負担軽減策へのニーズが高いことが示されました。
まとめ:キャリア・生活・老後にわたる「三層の不安」が浮き彫りに…将来に備える具体的な手立てが重要なテーマに
今回の調査で、就職氷河期世代で現在働いている方の多くが、キャリア、日常生活、老後の不安を抱えていることが明らかになりました。
キャリア面では「給料の上昇が遅い」「希望の職に就けなかった」「評価と責任の不均衡」といった点が不満として挙がりました。
「働いても待遇が伴わない」と感じている方が多く、仕事のやりがいと報酬のバランスにギャップがあることが見て取れます。
生活面では、自由に使える1か月の金額について「10,000円〜30,000円未満」が最多となりました。
また、「老後は年金だけでは生活できない」の回答が約7割に上ったことからも、限られた収入の中でいかに資産形成や老後準備を進めるかが、多くの人にとって課題になっていることがわかります。
そして、老後資金に加えて、医療・介護費や働き続けられるかといった懸念も多く挙がり、年金制度を前提とした従来の生活設計だけでは不安が残るため、将来に備える具体的な手立てをどう整えるかが重要なテーマになっているようです。
このような懸念や課題がある中で、政府や自治体の支援策については期待していない方が多く、「再就職支援に期待する」といった声もある一方で、期待する意見も多く寄せられました。
調査概要:「就職氷河期世代のキャリア・生活・老後不安」に関する調査
【調査期間】2025年9月4日(木)~2025年9月5日(金)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,013人
【調査対象】調査回答時に就職氷河期世代で現在働いていると回答したモニター
【調査元】WeCapital株式会社(https://yamawake-estate.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
WeCapital株式会社について
WeCapital株式会社は「挑戦する人と応援する人がもっと出会える未来を。」をミッションに掲げ、「ヤマワケ」を提供する企業です。
資金を集めたい事業者と応援したい投資家を繋げることで、挑戦と共感をマッチングし新たな価値の創造を目指してまいります。
企業名:WeCapital株式会社
代表者:代表取締役 橋口 遼
本社:東京都港区六本木4丁目1-4 黒崎ビル3階
設立:2013年4月10日
URL:https://www.we-capital.co.jp/
問合せ:info@we-capital.co.jp
金融商品取引業/関東財務局長(金商) 第2768号(第二種金融商品取引業)
宅地建物取引業/東京都知事 (2) 第103303号
加入協会/一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会(賛助会員)、一般社団法人Fintech協会、一般社団法人不動産テック協会
「ヤマワケ」とは
「ヤマワケ」は、クラウドファンディングを通じて、出資したプロジェクトの業績が上がった場合に「リターンを配当する」という形で投資家へ還元する仕組み、そして、挑戦したい企業や個人の思いを伝えることができ、共感したファン(投資家)が応援できる仕組みを持った新しいプラットフォームを目指しています。
『ヤマワケ』:https://yamawake.jp/
ヤマワケエステート株式会社について
「ヤマワケエステート」は、WeCapitalがグループとして掲げる「ヤマワケ」の第一弾としてリリースされた不動産クラウドファンディングプラットフォームです。ヤマワケエステート株式会社が、不動産特定共同事業法に基づくサービス提供をおこないます。
企業名:ヤマワケエステート株式会社
代表者:代表取締役 梅本 拓磨
本社:大阪府大阪市中央区安土町2-2-15 ハウザー堺筋本町駅前ビル7F
設立:2018年5月2日
URL:https://yamawake-estate.jp/
不動産特定共同事業/大阪府知事第19号
不動産特定共同事業の種別/第1号事業・第2号事業(電子取引業を行う)
宅地建物取引業免許/大阪府知事 (1) 第62854号
加入団体/公益社団法人全国宅地建物取引業保証協会
不動産クラウドファンディング「ヤマワケエステート」とは
「ヤマワケエステート」は、宅地建物取引業者であるヤマワケエステート株式会社が運営する不動産クラウドファンディングプラットフォームです。
不動産特定共同事業法(第1号・第2号)に則り、ヤマワケエステート株式会社がビルなどの不動産物件を購入又は賃借した後、運用(賃貸や売却等)によって得られた利益の一部を、投資家に配当として還元いたします。そのため、通常は高額な出資が必要となる不動産投資とは違い、投資家は少額から投資をすることができます。
また、投資家は賃料などの収益からのインカムゲイン(配当金)と不動産物件が売却された際のキャピタルゲイン(譲渡益)を期待することができます。(*1)
不動産クラウドファンディング『ヤマワケエステート』:https://yamawake-estate.jp/
(*1)当社が運営する「ヤマワケ」及びヤマワケエステート株式会社が運営する「ヤマワケエステート」が取り扱う商品は、元本が保証されているものではなく、投資対象となる匿名組合財産の価値の低下等により、お客様が出資した元本の損失が生じる可能性があります。各商品に係る手数料並びにリスク等の内容や性質は投資対象の商品ごとに異なりますので、投資の判断はご自身で行うようお願いいたします。
【記事等でのご利用にあたって】
本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「WeCapital株式会社」である旨の記載をお願いします。
・ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記の表記とリンクを設置してください。(表記内にリンク付け可能)
出典:WeCapital株式会社「就職氷河期世代のキャリア・生活・老後不安」に関する調査
URL:https://we-capital.co.jp/journal/money-business/report-24/
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