60～70代、実年齢より若く見られると回答する人が6割以上

－ 『R&Dシニアレポート2020』より －

株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント（所在地：東京都新宿区、代表取締役：松田 武久）は、このたび“平成から令和へ。変わりゆくシニアをまるごと理解する『シニアレポート2020』”を刊行します。
今回は、『シニアレポート2020』から、「見た目の意識」についてレポートします。

■調査結果

• 70代後半の男女2割は「10歳以上若く見られる」と思っている。（図1）

実年齢に比べてどのように見られる事が多いかという質問では、男女ともに年上層ほど「若く見られる（計）」の割合が増えています。60～70代では6割以上が「歳より若く見られる」と回答。特に、75～79歳では8割が「歳より若く見られる」、うち2割が「10歳以上若く見られる」と思っています。

• 60代以上で男女ともに「自分の見た目」への関心が高まっている。（図2）

男女共に、60～70代の「体型・スタイル」への関心はこの5年間で上昇しています。特に女性では、「自分の体型・スタイルが気になる」「自分の容姿が同性からどのように見られているか気になる」は、中年期とあまり変わらない関心レベルを維持しています。

• 老化は仕方ないが、劣化はしたくない。

R&Dオリジナルサービス「iDOBATA KAIGI」（65～74歳の女性のコミュニティ）の100回を超える茶話会では、「ふと駅の鏡を見たら口角が下がりシワのあるおばあさんが・・・自分だと気づき愕然。たまらず翌日に高いクリームを買いに行った」「太るよりやせてしわくちゃになることの方が嫌。この歳でやせると汚く、貧乏臭く見える」「肌のカサカサや黒ずみをそのままにしている人を見ると、お手入れ云々の前に自分の身体に気を遣っていないずぼらな人と感じ、自分も気をつけないと、と思う」などなどの会話がでます。ある程度の老化は年齢なりと受け止めていても、なすがまま放置の状態は「手抜き・ずぼら」と感じてしまうようです。

■R&D's View

• 自分をメンテナンスするのは大人のたしなみ。

今のシニアは、昔のシニアほど老け込んでいないと感じたことがある方も多いのではないのでしょうか。最近のシニアは、自分に手をかける／かけないの差が歳を重ねるほど大きくなることに気づいています。「年甲斐もなく見た目を気にするなんて…」という声も聞かれた昔と違い、今は「この年代だからこそ、見た目に気を使う」時代です。人の目を意識してちょっと緊張感を持つことが、自分を良い状態に保つ行動への第一歩だと考えているのではないでしょうか。

• シニアのイメージを更新。

とはいえ、若い時と同じ価値観で若さを追い求めているわけではありません。年齢なりに生き生きと、内面から輝いていたいと思っています。それが見た目の印象と実年齢のギャップとなっていると思われます。
シニアをターゲットにビジネスをするならば、イメージする人物像を最新にアップデートする必要があります。街で見かけるシニアは、実はもっと上の年代かもしれませんから。

■調査結果グラフ

『シニアレポート2020』は、公的機関の既存調査データでシニアを取り巻く背景を整理し、弊社の独自調査で意識と実態を読み解いた全137ページから成る調査レポートです。
詳しくは、弊社ホームページ https://www.rad.co.jp/report_list/20191115/をご覧ください。

＜目次＞
I.高齢化の現状
II.シニアの経済状況
III.シニアの生活意識と行動
IV.シニアの健康
V.シニアの食生活
VI.シニアの暮らし
VII.シニアライフデザインクラスター（R&Dオリジナルの生活価値観クラスター）
VIII.シニアコミュニティに見るシニアの実態
IX.ネクストシニア女性の意識と実態
X.令和のシニアインサイト

■会社概要■
会社名：株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
所在地：〒163-1424 東京都新宿区西新宿3-20-2
代表者：代表取締役社長 松田 武久
資本金：30,000千円
設立 ：1968年1月17日
URL：https://www.rad.co.jp
事業内容：マーケティング・リサーチの企画設計、実施及びコンサルテーション
経営・マーケティング活動の評価及びコンサルテーション