【はたらきかたラボ調査】第10回目のテーマは、モチベーション。最も影響を与える存在の第一位は「友人」、次いで「推し」。「自分をきちんと見た上での評価」がモチベーションアップの鍵。

株式会社N.D.Promotion

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』(https://tenshoku.mynavi.jp/)と、Z世代(※)を対象としたシンクタンク組織『Z総研』の共同プロジェクト『はたらきかたラボ』では、Z世代の「モチベーション×働き方」について、調査を行いました。
※ジェネレーションZ世代(1995年以降生まれの若年層)
■『はたらきかたラボ』とは
『マイナビ転職』を運営するマイナビのZ世代社員と、Z総研に所属するリアルZ世代メンバーたちが主体となり、Z世代の働き方や生き方を調査データから導き出すプロジェクトです。毎月テーマを決めてアンケートを実施し定量的な調査をするとともに、座談会でZ世代の生の声を聞くことで、Z世代を取り巻く状況、理想の働き方や生き方を紐解いていきます。

■第10回調査「モチベーションについて」
第10回目の調査は、Z世代の「モチベーションに対する意識」を深堀りするため、Z総研が運営するリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーへのアンケートを実施。その結果をもとに『マイナビ転職』の若手社員とZ総研メンバーが座談会を行いました。

<調査概要>
調査時期:2022年11月4日~11月9日
調査機関:Z総研
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国男女18~25歳 177名

<『はたらきかたラボ』オンライン座談会>
実施:2022年11月29日
参加者:マイナビ転職メンバー3名、Z総研コミュニティ所属メンバー3名、はたらきかたラボ所長 道満綾香(Z総研) 計7名

~ Z世代の「モチベーション×働き方」調査結果 ~
今回「モチベーション」というテーマで調査するにあたり、まずは「現在の仕事や勉強に対するモチベーションの高さとその選択理由」をアンケート及びはたらきかたラボメンバーによる座談会で尋ねてみました。

現在のモチベーションが「高い」と答えた人からは、「今の仕事で店長を目指しているから」「入りたい大学があるから」「“営業部内で成績1位になる"という長期的な目標を自分の中で立てているから」といった意見がみられた一方で、モチベーションが「低い」と答えた人からは、「仕事よりプライベートの充実を重視しているから」「思ったように成績が上がらないから」「やってみて自分の理想とのギャップが大きすぎたから」といった意見がみられました。

仕事や勉強のモチベーションは日々の出来事がきっかけとなって上下しているようです。では、具体的にどのような“存在”や“声掛け”がモチベーションを高めるきっかけとなっているのでしょうか?以降の質問を通じて、Z世代の「モチベーション」を深堀りしていきたいと思います。

TOPICS①:SNSでの友人や推しの発信がモチベーションを高めることも

前述の質問に続いて、「あなたの仕事や勉強へのモチベーションに、最も影響を与えてくれる存在は誰ですか?」と尋ねたところ、1番多かったのが「友人」で24.9%、次いで「推し」が22.0%、「自分自身」が20.3%という結果になりました。

はたらきかたラボメンバーにも同様の質問をしたところ、「先輩」と「推し」が2名ずつ、「同期」と「友人」が1名ずつという結果でした。さらに、具体的にどんな場面でモチベーションに影響したかについても聞いてみると、「先輩」と回答した人からは「先輩を見ていると追いつきたくて頑張れるので、先輩が一番のモチベーション。友達は主婦だったり結婚していたりする子が多くて、友達と仕事の話はあまりしないことも影響しているかもしれない」(26歳・社会人5年目・女性)と、先輩のようになりたいという想いからモチベーションを高めているという意見がありました。また、「推し」と回答した人からは「推しのアイドルがオーディション番組出身で、苦労している場面も見ていた。それもあってステージで楽しく歌ったり踊ったりしているところを見ると、推しは自分より大変な思いをしているから私も頑張ろうと思える」(23歳・社会人2年目・女性)と、推しの存在に励まされて仕事のモチベーションを上げているとのことでした。

また、「焦りがモチベーションに繋がるタイプなので、Twitterでキーワード検索をして同じ状況の人の投稿を見たりしている。最近だと“卒論”でいろんな人の状況を検索した」(23歳・大学4年生・女性)や、「就活がコロナの真っ只中で大学の友人とも会えない中で就活をしていたので、全国の就活生がどんな状況かを知りたくてTwitterで就活ワードを検索して見ることがモチベーションの原動力になっていた」(25歳・社会人2年目・男性)などリアルやSNSで繋がっている・いないに関わらず、就活生同士など、自分と近しい状況の人の発信をキーワードで検索して投稿を見ることが、モチベーションに繋がった経験があるという人もいました。

TOPICS②:自分をきちんと見てくれることがモチベーションに繋がる

また、「仕事やアルバイトにおいて、上司(先輩)にどんな言葉をかけられたらモチベー ションが上がりますか?」という質問では、「仕事の評価をしてもらう」が72.3%で最も多く、次に「感謝を伝えられる」60.5%、「期待をされる」37.3%という結果となりました。

この結果を踏まえて、はたらきかたラボメンバーに「実際に上司(先輩)からどんな言葉をかけられた時に仕事のモチベーションが上がりましたか?」と聞いてみたところ、「上司から“この案件ここを頑張っていたね!”と具体的に評価をしてもらえた時」(25歳・社会人3年目・男性)や、「注意される時も”この部分はすごく良かったから、ここはもう少し直してくれると嬉しい”というような指摘をされると自分のことをちゃんと見てくれているんだと感じるので、ただ注意されるだけよりモチベーションが上がる」(23歳・大学4年生・女性)というように、ただ評価や感謝をされるだけでなく、良かった点・悪かった点を具体的に伝えてもらうことで自分のことをきちんと見てくれていると感じられて、そのことがモチベーションに繋がるという意見が数名から出ていました。

逆に、上司(先輩)にかけられた言葉でモチベーションが下がった経験やその時の対処法についても聞くと、「自信があることに対して指摘されると納得いかないこともあるが、それを言われてもあまり響かないのでモチベーションが下がることはない。モチベーションを下げないためにも、段階的に自分で自分を褒めている」(25歳・社会人3年目・男性)とモチベーションを下げないための工夫をしている人や、「仕事で嫌なことがあると何日もひきずってしまう性格だが、最近は職場の悩みや愚痴は同じ環境にいて状況もわかってくれる同期に話すことで気持ちを切り替えている」(25歳・社会人2年目・男性)など自分と状況の近い存在に話してアドバイスをもらうなど、皆それぞれ仕事のモチベーションを維持するための対処法を持っているとのことでした。

さらに、アンケートの選択肢にもある「厳しく指導をしてもらう」という項目について、「厳しく指導されることでモチベーションが上がることはありますか?」と尋ねたところ、「頭ごなしに指摘をされるのは違うけれど、自分も納得ができるような“この部分が足りて無いよ”といった指摘をされたらモチベーションが上がる」(23歳・社会人2年目・女性)という意見もあれば、「間違っていることを指摘されるのは自分にいいことだとも思うというのが大前提としてある中で、ポジティブな言葉をかけてもらった方が頑張れる」(26歳・社会人5年目・女性)という意見があり、6名中5名は厳しく指導されるよりポジティブな言葉をかけてもらえた方がよりモチベーションが上がるという意見に共感をしていました。

TOPICS③:“仕事”と“プライベート”日々のモチベーションで大切なのは?
最後に、はたらきかたラボメンバーに「仕事での達成感とプライベートの充実感を比べると、どちらがより日々のモチベーションに繋がっていますか?」と尋ねてみたところ、5人がプライベートの充実よりも、仕事の達成感が日々のモチベーションへと繋がっていると答えました。その理由については、「今は完全に仕事の成果。家族ができるなど状況が変化するとプライベートがモチベーションになるのかなと思うけれど、今は自分で書いた原稿がお客さんに貢献できたかどうかが絶対的なモチベーションにつながっている」(25歳・社会人3年目・男性)といった、普段の仕事の達成感がモチベーションに大きく影響しているという意見がほとんどでした。また、それ以外の意見としては、「どちらか片方が高ければいいというよりも仕事とプライベートを良いバランスにすることが、自分の精神を安定させるためにも大事だと思う」(23歳・大学4年目・女性)という仕事とプライベートの両方のバランスが良い状態で過ごせることが日々のモチベーションにも繋がるとのことでした。

総括:Z世代の「モチベーション×働き方」とは
今回の調査から、明確な目標に向かって努力していたり、やりがいや満足感を得ながら仕事や勉強に取り組めると、日々のモチベーションも高く保てていることがわかりました。「仕事よりもプライベートを重視する傾向がある」というような先行調査もありますが、座談会では全員が「プライベートの充実よりも、仕事の達成感が日々のモチベーションへと繋がっている」と回答するなど、仕事においてもモチベーション高く臨んでいる様子もみられました。仕事や勉強に取り組む中で、Z世代はさまざまな工夫をしながらモチベーションを維持しているようです。

また、モチベーションに最も影響を与える存在を尋ねた質問では、「家族」や「恋人」を抑え、「推し」と答えた人が22.0%という結果となり、Z世代にとっては「推し」の存在が仕事を含む日常生活に影響を与える大きな存在であることを改めて感じました。はたらきかたラボ調査の第一回目のテーマ「推し活」のアンケートでも、「推し」はいますか?と尋ねたところ「はい」と回答したZ世代が93.7%となっており、ほとんどのZ世代に推しがいることが日々のモチベーションにも影響していることがわかりました。

さらに、どんな言葉をかけられたらモチベーションが上がる/下がるかを尋ねた質問では、「感謝されるだけでもモチベーションが上がる」、「厳しく指摘されるよりもポジティブな言葉をかけてほしい」、「自分の頑張りをきちんと見て評価してほしい」など他者からの評価に非常に敏感で、小さな成功も褒めてほしい、自分を正しく理解して評価されたいなど、承認欲求の強さを感じる場面もありました。

今後もはたらきかたラボでは、Z世代の志向や意識を様々な角度から調査し、理想の働き方や生き方を紐解くべく、活動を続けてまいります。

※参考
【はたらきかたラボ 第一回調査】
マイナビ転職×Z総研が、Z世代のこれからの働き方や生き方を考える『はたらきかたラボ』を発足!第1回目のテーマは、「推し活」。Z世代の93.7%に「推し」がいる!
( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001598.000002955.html )

■「はたらきかたラボ」メンバー

「Z総研」は、株式会社N.D.Promotion(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:金丸雄一 以下「N.D.Promotion」)、株式会社オールブルー(本社:東京都港区 代表取締役CEO:助野太祐 以下「オールブルー」)ならびに、株式会社マテリアル(本社:東京都港区 代表取締役社長:青﨑 曹 以下「マテリアル」)が運営する、国内初のZ世代を対象としたシンクタンク組織です。"ジェネレーションZ"をターゲットとしたすべての企業、商品にとって最良のマーケティングパートナーとなり、ナレッジ・コンサルティングの提供をすることはもちろん、企画・コンテンツのプロデュース、クリエイティブを通じたソリューションの実施までワンストップで提供させていただきます。
 https://www.zet.tokyo/
 


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https://tenshoku.mynavi.jp/

■本件に関するお問い合わせ先
はたらきかたラボ 運営事務局(Z総研内)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-27-8 エムズ原宿3F(N.D.Promotion内)
MAIL:info@zet.tokyo
担当:道満

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金丸雄一
上場
未上場
資本金
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設立
2012年10月