HTMLメールの品質低下を未然に防ぐ。制作から入稿前検品までを一気通貫でサポートする仕組みをAXerで提供開始
配信ツールを変えても資産が壊れない形へ。既存メールの移行と互換の担保までを一本の工程に
株式会社アイトリガーは、マーケティングAXのソリューション「AXer」に、HTMLメールの制作から入稿前の検品までをつなぐ仕組みを追加し、2026年9月より提供を開始します。受信環境ごとの表示崩れを避けるためのコーディング規約を業務側に実装し、既存メール資産を別の配信ツールへ移す作業と、画像が表示されない環境での可読性の検証を同じ工程に組み込みます。2026年8月に、実案件で配信ツール移行の実務へ適用しました。メール施策の資産を持ち、配信基盤の移行や本数の拡大を予定している企業に向けた、マーケティングAXの実践例です。

メールの品質担保と量産化への課題
HTMLメールは、Webページとは前提が違います。受信側のソフトによって解釈が変わり、同じHTMLでも表示が揃いません。しかも表示の確認は、テスト配信で実際に送って確かめる必要があります。
こうした要因から配信ツールを変えるとき、それまで蓄積したメールも作り直しになってしまうことが多々あります。本文が残っていても、画像がどこに置かれているか、リンクに計測用の情報が付いているのか、そうした詳細の記録まで残っていないとなかなか再現ができないためです。メールの本数が増えるほど、この作り直しの工数は大きく増えていきます。
こうした問題を解消するべく、今回の機能を2026年7月より設計・社内運用開始し、2026年8月に、実際の支援案件で配信ツール移行の実務へ適用しました。
崩れない書き方を、人の記憶から業務側へ移す
マーケティングAXでは、制作した人の知識に品質を預けるのではなく、守るべき条件を業務の側に実装します。今回の実装で、業務には3つの変化が起きています。
① 崩れない書き方を固定する
受信環境ごとの差を吸収するための書き方を、規約として業務側に持たせました。横幅は固定値を使う、レイアウトは表組みで構成する、装飾の指定はすべて各要素に直接書く、背景色は二通りの方法で重ねて指定する、画像には縦横の寸法を明記する。いずれも古い書き方に見えますが、受信環境の差を吸収するには現在もこれが確実です。
これらは制作者が都度判断するものではなく、守られていなければ通らない条件として扱うことで、担当者個人がその認識を持ち続ける必要がなくなります。
② 画像が表示されない前提で、内容が伝わるかを確認する
受信環境によっては、画像が最初から表示されません。画像に文字を載せて伝える設計にしていると、その環境では何も伝わらないメールになります。
そこで検品の項目に、画像を表示しない状態で内容が伝わるかを入れました。画像の代替テキストが、装飾の説明ではなく意味の通る文章になっているかを確認します。
あわせて、すべてのリンク先と計測用の情報が正しいか、配信停止の導線があるか、横方向にスクロールが出ないかを、項目として点検します。感覚で確かめるのではなく、リストを上から潰す形にしました。
③ 移行に必要な情報を、制作の時点で揃えておく
配信ツールを移すときに困るのは、本文ではなく周辺の情報です。画像がどこに置かれているか、リンクに何が付いているか、どの順番でどの条件で送られるか。これらが揃っていないと、本文だけあっても再現できません。
そこで制作の時点で、画像の所在とリンクの情報を回収可能な形で管理します。この形で原稿と配信用データの整備を行いました。移行そのものを目的にした作業ではなく、通常の制作を続けていれば移行できる状態が残る、という設計です。
この考え方は、2026年7月に提供を開始したメッセージ配信の照合自動化と同じ構造にあります。あちらは配信直前に管理画面と原稿を突き合わせるもので、今回はメールの制作工程そのものに検品を組み込むものです。対象とする配信面が異なるため、併用します。
なお本リソースは、単体のSaaSツールとしての提供は行わず、AXerが提供するリソース(人・ツール・ノウハウ)の一部として実装します。使用中の配信ツールと既存メールの構造に合わせて設計します。
送る前に分かる状態を、標準にする
今回実装したのは、メールを速く作るための機能ではありません。テスト配信で送って確かめていた品質の確認を、制作の時点で担保する形へ動かすための組み替えです。
制作者の知識に崩れの回避を預けるフローから、守るべき条件が業務側にあり、検品が項目として存在するフローへ。そして通常の制作を続けているだけで、配信基盤を移す準備が整っている状態へ。今後は本数と受信環境の幅を広げながら、検品項目の精度を上げていきます。
本リソースは完成パッケージではなく、各社の配信ツールとメール資産の状態に合わせて組み替えます。課題整理の段階からご相談いただけます。
■ AXer サービスページ
https://aitrigger.co.jp/service/axer/
■株式会社アイトリガー(AITRIGGER Inc.)
本社:東京都新宿区西新宿6-11-3 Dタワー西新宿16階
事業内容:デジタルマーケティング支援(運用型広告・インハウス支援)、マーケティングリソース提供(MRM)、マーケティングAX事業
URL: https://aitrigger.co.jp/
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